外壁塗装の乾燥時間はどれくらい?雨の日でも乾燥させられる?

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外壁塗装に使用する塗料には、各メーカーから塗料の種類や各工程における乾燥時間の目安となる“間隔時間”が設定されていることをご存知でしょうか。それをしっかりと守って作業することが、理想的な仕上がりや、不具合の発生を抑えることにつながります。

今回は、外壁塗装の乾燥時間について解説していきます。乾燥時間を短縮する方法や、作業中や夜間に降った雨が仕上がりに影響するのかどうかなどもあわせて説明するので、ぜひご参考になさってください。

外壁塗装の乾燥時間はどう決まる?

外壁塗装の乾燥時間は、塗料の種類や性質によっても違いがあるため、各メーカーが設定している間隔時間以外のことも含め総合的に考えることが大切です。そこで、外壁塗装の乾燥時間がどのように決まっているのか、その考え方を解説します。

乾燥時間の決まり方

外壁塗装に使用される塗料には、水性塗料と油性塗料の2種類があります。水性塗料は顔料と樹脂、水で構成されています。油性塗料は顔料と樹脂、シンナーなどの有機溶剤で構成されています。

それぞれの塗料は塗装を行うことで塗料の中の水や有機溶剤が蒸発し、硬化して塗膜が形成されていきます。塗膜が形成される硬化反応にかかる時間が、いわゆる乾燥時間となります。

乾燥の種類

外壁塗装の乾燥には、塗装から完全に乾燥するまで、以下の4段階の硬化反応があります。

  1. 指触乾燥
  2. 半硬化乾燥
  3. 硬化乾燥
  4. 完全乾燥

指触乾燥

1番最初の乾燥段階が、指触乾燥です。塗膜に指で軽く触れた際に、塗料が指に付かない程度の乾燥状態です。

指触乾燥をするまでには塗装後1~2時間の乾燥時間が必要です。表面的には乾燥していますが、塗膜の内部はまだ乾燥していないので強い力で触れることはできません。そのため、次の塗装工程に進むことは難しい段階です。

半硬化乾燥

2番目の乾燥段階が、半硬化乾燥です。塗膜を軽く擦っただけでは、傷が付かない程度の乾燥状態です。

そのため、重ね塗りなどの次の工程に進むことが可能です。半硬化乾燥をするまでには塗装後、数時間から1日程度の乾燥時間が必要です。各メーカーが設定している間隔時間も、半硬化乾燥に必要な乾燥時間に近くなっています。

硬化乾燥

3番目の乾燥段階が、硬化乾燥です。塗膜を強く擦ったり、押したりしても塗膜には傷が残らない乾燥状態です。

硬化乾燥をするまでには塗装後、約1週間の乾燥時間が必要です。手で触れたり、目視では完全に乾燥しているように見える状態ですが、塗膜の内部ではまだ硬化が続いています。

完全乾燥

最終的な乾燥段階が、完全乾燥です。塗膜の内部での硬化が完了した状態です。

熟練の職人であっても硬化乾燥と完全乾燥を目視で判断することは難しいでしょう。完全乾燥をするまでには塗装後、2週間から1カ月程度の乾燥時間が必要です。

雨など、天候の影響

半硬化乾燥していれば、外壁塗装の作業中に雨が降ってしまっても大きな問題にはなりません。一方、乾燥時間が短く指触乾燥やそれよりも前の段階では、雨で塗料が流れてしまうこともあります。雨が降りそうな場合には、建物と足場の間に傘と呼ばれる養生をするなどの工夫も必要です。

ただし、乾燥中の降雨や結露、急激な気温の低下によって、塗膜の膨れや剥がれ、白化が生じるおそれはあります。そのため、専門家が外壁塗装を行う際には、施工時期や時間帯、天候などを事前に確認し、問題がないようにスケジュールが組まれます。

乾燥時間を決める要素

外壁塗装の乾燥時間は、一般的に3~4時間程度と設定されていることが多いですが、乾燥時間を決定するにはいくつかの要素が関係しています。

塗装方法

外壁塗装の乾燥時間は、施工する塗装方法によって差がでます。使用する塗料が同じ場合でも、通常のローラーを使用した場合とマスチックローラーなどを使用した場合では、乾燥時間が異なります。

要因は、塗膜の厚さです。マスチックローラーを使用した場合には塗膜が厚くなるため、乾燥時間も長く設定する必要があるというわけです。

気温、湿度

各メーカーが設定している間隔時間は、気温23℃を基準に乾燥時間を設定しています。気温が低いほど、乾燥時間も長く設定する必要があります。

なお、気温が5℃以下で、湿度が85%以上の環境では、原則として外壁塗装の作業ができません。

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塗料によって乾燥時間はどれくらい違う?

外壁塗装に使用する塗料の種類によっても、乾燥時間に差が出ることがあります。

ここでは、各工程で使用する塗料によって変わる乾燥時間について解説します。

また、外壁塗装の工程については以下の記事を確認してください。

下塗り塗料の乾燥時間の違い

外壁塗装の下塗り塗装は、既存の建物と新しい塗料とを密着させる重要な工程です。

下塗り塗装で使用する塗料には、シーラー系やフィラー系、防水系などさまざまな種類があります。シーラー系の塗料の乾燥時間は2~3時間ですが、フィラー系の塗料では4~6時間の乾燥時間が必要とされています。さらに防水系の下塗り塗料では約16時間の乾燥時間が必要です。

下塗り塗装という同じ工程でも、使用する塗料によって乾燥時間は大きく異なります。

上塗り塗料の乾燥時間の違い

外壁塗装の上塗り塗装に使用される塗料には、水性塗料のと油性塗料などの違いがあります。外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが基本で。多くの場合、中塗りと上塗りには同じ塗料を使用します。中塗りと上塗りの工程間での乾燥時間は3~4時間で、油性塗料の方が早く乾燥するとされています。

【補足】水性塗料と油性塗料の乾燥時間

外壁塗装で使用する水性塗料と油性塗料の乾燥時間を比べると、油性塗料の方が乾燥時間が短いです。油性塗料に使用されるシンナーなどの有機溶剤は、揮発性が高いためです。

外壁塗装の乾燥時間は短縮できる?

外壁塗装の乾燥時間はさまざまな要素によって影響を受けています。乾燥時間をしっかりと守って各工程を進めていくことが大事ですが、少しでも乾燥時間を短縮するための方法もあります。

ただし、乾燥時間が短い場合には、使用している塗料の性能を十分に発揮できないなどの不具合につながることも少なくありません。

温暖な季節に外壁塗装をする

外壁塗装の乾燥時間は、気温と湿度に影響されます。そのため、温暖な季節に外壁塗装を行うことで乾燥時間の短縮が期待できます。また、雨の少ない時期に作業を行ったほうが、各工程でのロスを減らすことができます。

風通しをよくする

乾燥時間は気温や湿度のほかにも風通しの良し悪しによっても差がでることがあります。

外壁塗装を行った場所がブルーシートなどで覆われている場合には、それを撤去することで風通しが良くなり、乾燥時間の短縮が期待できます。ただし、扇風機などを使って強制的に乾燥を短縮する方法は推奨されません。塗膜が乾燥していない場合に、風によって塗膜が動いてしまったり硬化不良の原因になってしまったりするからです。

油性塗料を使う

前述のように、水性塗料よりも油性塗料の方が、乾燥時間が短いとされています。特に気温が低い地域や時期によっては、水性塗料の乾燥に時間がかかってしまうことがよくあります。

そのため、あえて油性塗料を使用して乾燥時間を短縮することがあります。ただし、油性塗料には環境問題や発火の危険性があります。油性塗料を選択することで少しでも乾燥時間を短縮することはできますが、油性塗料のデメリットもしっかりと把握しておくことが大事です。

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