外壁の板張りの種類。見た目や性質、張り方、費用の違いは?

木の外壁

現在の住宅の外壁は窯業系サイディングが主流です。たしかに、窯業系サイディングは性能とコストのバランスが取れた優れた材料ですので、ポピュラーになるのも頷けます。
しかし、住宅をよりスタイリッシュにするならば、別の素材を使うのも面白いのではないでしょうか。例えば、板張りです。天然素材の持つ風合いを最大限に楽しめる板張りなら、家の風格までもが変わります。
ただ、板張りは住宅全体をみると少数派です。情報が少なく、どのようにすれば良いかを悩む人も多いことでしょう。そこで今回は板張りの外壁をについて、性質や費用などを紹介します。

外壁木材の種類は?

ホームセンターに行ってみれば、木材にもさまざまな種類があり、風合いや価格が違うことがわかります。外壁に使える木材も同じように多様なため、家の雰囲気をバリエーション豊かに演出できます。

まずは、板張りにつかう木材の種類について説明します。

主な外壁木材の種類

外壁材はダイレクトに外気に晒される部分です。そのため、その気候にあった素材というものがあります。

日本の気候は、夏場は暑く冬場は寒く、湿度が高く、日差しが強いという特徴を持ちます。これは住宅にとって優しい気候とはいえません。そのため、耐久性や強度を併せ持つ木材が選ばれるのです。
外壁材として使われる木材の代表例は、以下の通りです。

  • 米杉
  • カラマツ
  • ヒノキ
  • ハードウッド

価格帯でみれば、米杉やカラマツは庶民的な部類、ヒノキやハードウッドは高級な部類に属します。いずれも、耐久性や強度に優れた木材です。

ちなみに、ヒノキは日本の伝統的家屋に高級素材として使われた実績があり、ハードウッドは頑丈で100年腐らないといわれる素材です。

焼板

住宅の外装材には焼板が使われることもあります。焼板とは、文字通り板の表面を焼いて炭化させた板です。杉材の焼板が代表格です。
焼板には通常の木材には見られない、耐久性が高く腐りに強いという特徴があります。

木材の耐久性が落ちるのは、腐食による場合が多いです。屋外に放置されている木材が腐ってしまい、ボロボロになる現象を見かけることがありますが、それと同じ現象が住宅でも発生するのです。

しかし、木材を炭化させてしまえば木材を腐らせる微生物が繁殖できなくなります。そのため、腐敗そのものが起こらなくなるため、耐久性がアップするのです。
また、焼板の表面は通常の木材には無い風合いがあります。使い方次第では、レトロにもモダンにもなるので、味わい深い素材ともいえるのです。

外壁の板の張り方にはどんな種類がある?

次に、外壁の板の張り方について紹介します。

板の張り方には大きく分けて縦張りと横張りがありますが、雰囲気も特性も違います。

縦張り

縦張りの板

板を縦方向に並べて行く張り方で、ストライプが入るデザインとなります。スッキリとして建物が目に大きく映る感じです。

縦張りの特徴は、以下の2点です

  • 建物の形に合わせやすい
  • 複雑な形を作りやすい

家屋は敷地の形状に合わせて建てられますが、敷地の形は四角形だけとは限りません。三角形の土地もあれば曲線を含む形状など実にさまざまです。

板を縦張りにすれば、そのような形状に合わせることができて、しかもスッキリと仕上げることが可能なのです。

横張り

横張りの板

横張りは板を横に張って行く工法です。この張り方は昔からポピュラーで、古い伝統的な家屋でも多く見ることができます。デザイン的には横方向に木目が走るイメージになるので、重厚で落ち着いた感じです。

横張りは基本的には胴縁を縦に走らせて、その上に横に寝かせて下から張っていくので、施工性に優れます。そのため、DIYの上級者の中には、自宅の外壁を横張りにリフォームする人もいる程です。

外壁の板張り、種類によって費用はどれくらい違う?

外壁の板張りには、板材の種類や張り方、組み合わせによってバリエーションがあります。では、費用に関してはどのようになっているのでしょうか。

板張り費用相場は?

住宅は使用する素材によって価格差が発生します。仮に敷地の面積や延べ床面積が同じであっても、建築単価は異なります。

同じように、外壁の板張りにも価格差があります。設置の費用に関しては、平米単価でだいたい7,000~13,000円が相場といわれています。もし、別の外壁材から板張りに変更(リフォーム)する場合は、既存の外壁材の撤去費用も発生します。

板張り費用には、なぜ幅がある?

ここで紹介した相場には、幅があります。なぜなのでしょうか。
それは、以下の2点によって金額が違うからです。

  • 使用する材料によって単価が違う
  • 工事に要する人件費が違う

例えば、杉とヒノキとでは材料価格が全く異なります。高級素材であるヒノキのほうが、当然高くなるわけです。この材料費の差が費用に反映され、差が開いてしまうのです。

また、木材の施工性によって人件費の差が出てきます。例えば、シンプルな形状の横張りならば、工事も比較的容易なので費用も抑えられます。その一方で、曲面を取り入れた建物を縦張りで付ける場合などは、工事の難易度がグンと上がります。それと連動して工事の手間も掛かり、費用も上がってしまうのです。

外壁木材に施す塗装の特徴

昔の木造住宅は、塗装の技術が進んでいなかったこともあり、無塗装が多かったといわれます。しかし近年は塗料の性能が向上し、木材の塗装も普及しています。

ここでは、外壁木材の塗装について取り上げます。

木材塗装の役割

木は魅力的な素材ではありますが、天然素材のため、いくつかの弱点も抱えています。例えば、腐敗や害虫のリスクです。

住宅の外壁が腐ってボロボロになってしまったら、住宅の基本性能はどのようになるでしょうか。おそらく基本性能は損なわれ、室内環境まで悪くなるでしょう。

木材の塗装は、そのような木の持つ弱点をカバーします。木に使う塗料には、防腐・防虫・防カビなどの性能を持つ物があり、木を長持ちさせるのです。

造膜タイプと浸透タイプ

塗装一般を考えるならば、塗料は素材の表面で保護皮膜を形成し、素材の劣化を防ぎます。木材にも表面に皮膜を形成するものもありますが、木の組織の中に浸透し、防腐などの性能を発揮させるものもあります。前者を造膜タイプ、後者を浸透タイプと呼びます。

造膜タイプは一般の塗料と同じで表面に保護皮膜を形成するので、木の風合いが落ちるというデメリットがあります。しかし、浸透タイプは中に浸透して表面は露出したままとなるので、木の風合いがあまり損なわれず、独特の色合いとなります。木が持つ木目が残るため、レトロでスタイリッシュな建物を造りたい人には浸透タイプの塗料が向いているといえるでしょう。

塗装にはメンテナンスが必要

一般の住宅の外壁材は塗装のメンテナンスが必要で、10~15年程度で再塗装をしなければなりません。板張りの場合も同様です。

ただし、木の場合は一般の外壁材と異なり、3~5年に1回の割合での再塗装が必要なケースが多いといわれます。板張りを選択された方は、家造りの一環として外壁のメンテナンスを楽しむとよいでしょう。

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