コンクリート打ちっ放しの家にすると後悔する?理由と対策を解説

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コンクリート打ちっ放しの家にすると後悔する?理由と対策を解説

コンクリート打ちっ放しの家は、都会的なデザイン性から近年人気があります。仕上げを施さずにコンクリートをそのままの状態にすることで、スタイリッシュなイメージを与えます。

また、デザイン性だけでなく、広々した部屋を実現できることや高い防音効果まで期待できます。

しかし、実際に生活を始めるとコンクリート仕上げにしたことを後悔するケースもあるようです。

本記事では、コンクリート打ちっ放しの家で快適に生活するためのポイントを解説します。

コンクリート打ちっ放しの家にしたい!

コンクリート打ちっ放しの家はなぜ人気があるのでしょうか。また、建てる際にかかる費用も確認してみましょう。

デザイン性に優れている

コンクリートの質感は、無機質でありながらスタイリッシュな印象があります。

特にデザイナーマンションで使用されることが多く、都会的で高級感のある雰囲気を演出してくれます。生活感を消してくれるので、非日常的な空間で暮らしたい方におすすめです。

またコンクリート造は木造や鉄骨と違って、自由な形状に作ることが可能です。滑らかな曲線のある壁や、ガラスブロックと組みわせた壁にするなどデザインの幅が広がります。

コンクリート打ちっ放しの家は、自分だけの住まいを実現したい方に人気があります。

広々した部屋を実現できる

一般的な木造住宅は、柱と壁によって建物を支える構造です。そのため強度の問題から、決められた間隔ごとに柱や壁が必要です。

しかしコンクリート打ちっ放しは、コンクリート壁によって建物を支えます。コンクリート壁には十分な強度があるため、部屋の面積が大きい場合でも壁や柱の設置が比較的少なくて済みます。

そのため、広々とした部屋を実現させることができます。

高い防音効果が期待できる

コンクリートは木造に比べて遮音性能が高く、音が伝わりにくいです。そのため、コンクリート打ちっ放しの家は、高い防音効果が期待できます。

  • 楽器を演奏したい
  • ホームシアターを楽しみたい

上記のような理由で音漏れが心配な方でも、安心して趣味を楽しむことができます。

高い防火性能が期待できる

高い防火性能が期待できることも、コンクリート打ちっ放しの家の魅力です。

木造住宅は木材を使用するので、火災の際によく燃えてしまいます。

しかしコンクリートは不燃性なため、木材のように燃えてしまう心配がありません。また火が燃え移ることもないので、隣家で火事が起こっても大きな影響を受けずに済むでしょう。特に住宅密集地に家がある方は、安心して暮らすことができます

建築費用の相場は?

コンクリート打ちっ放しの家と一般的な木造住宅の費用相場の違いは以下のとおりです。

建築費用の相場
  費用相場の目安(円/1坪あたり)
コンクリート打ちっ放しの家 100万
木造住宅 50万

コンクリート打ちっ放しの家のほうが坪単価が約50万円高くなります。デザインによっては、さらに高額になることもあります。

なお、コンクリート打ちっ放しの家を、1坪当たり約50万円で建てることも可能です。しかし費用を抑えるためには、断熱材や窓のグレードを下げる必要があります。そのため、断熱性や気密性が低下してしまうでしょう。

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コンクリート打ちっ放しにすると後悔する理由

コンクリート打ちっ放しの家は、デザイン性に優れており、広々とした空間を作り出せるため、理想の家を実現できます。

しかし、コンクリート打ちっ放しにすることで後悔する人も中にはいます。ここでは、コンクリート打ちっ放しの家のデメリットを4つ紹介します。

外気の影響を大きく受けてしまう

コンクリートは熱伝導率が高いことから、外気の気温が伝わりやすいです。そのため、コンクリート打ちっ放しの家にすると、外気の影響を大きく受けてしまいます。

夏は熱気をためこんでしまうため、冷房が効きづらくなります。また、冬は冷気が室内に侵入しやすく、暖房が効きづらいです。つまり、コンクリート打ちっ放しの家は、冬は寒く夏は暑い住宅といえます。

それにより、一般的な住宅に比べて光熱費が高くなる傾向にあります。

結露が発生しやすい

外気と室内の気温差が大きいと、結露が発生しやすくなります。コンクリート打ちっ放しの家は、外気の影響を大きく受けることから結露が発生しやすい状態といえます。

結露は窓のサッシや木材が傷んでしまう原因となります。また、カビが発生しやすくなるため、アレルギーやぜんそくなど健康被害に発展するおそれがあります。

汚れが目立つ

汚れが目立ちやすいことも、コンクリート打ちっ放しの家のデメリットです。

コンクリートは水分を吸収しやすい性質があるため、シミが残りやすくなります。シミは汚れとして目立ってしまうでしょう。

またコンクリート打ちっ放しの場合は壁紙仕上げと違って、張り替えることができません。一度シミが出来てしまえば、カバーすることが難しいです。

壁にひび割れや穴ができてしまう

コンクリート壁は劣化によってひび割れや穴が発生します。定期的なメンテナンスを怠ってしまうと、もともと小さかった穴がどんどん大きくなって目立つようになるでしょう。

またひび割れや穴を放置すると剥離を起こしてしまい、建物の寿命を縮めてしまいます。剥離したコンクリートの欠片が落下して事故を引き起こす危険性もあります。

そのため維持管理が大変であることも、コンクリート打ちっ放しの家のデメリットです。

快適に暮らすためには?

コンクリート打ちっ放しの家はさまざまなデメリットがありますが、適切に対策することで改善できます。

対策①外気の影響を抑えるには外断熱がおすすめ

コンクリート打ちっ放しの家は、外気の影響を大きく受けてしまうことがデメリットでした。そこで外気の影響を抑えるために、外断熱を施工するのがおすすめです。

外断熱とは建物の外周を断熱材で覆う工法のことで、建物全体の断熱性能を向上できます。断熱性能の高い建物は外気の影響を受けにくくなるため、快適な室内環境にできます。

夏の時期は冷房を使わずとも涼しく、冬の時期は暖房を使わなくても快適に過ごすことができるでしょう。

ただし外断熱をすることで、建物の外観がコンクリート打ちっ放しではなくなるので注意が必要です。室内側のみで、コンクリート打ちっ放しのデザイン性を楽しむことができます。

対策②結露対策は定期的な換気が効果的

結露対策として、効果的なのが換気です。

まず結露の仕組みとして、空気中に含まれる水蒸気が飽和水蒸気量に達することで水滴として発生します。つまり、空気中に含まれる水蒸気を抑えることが結露対策となるのです。

定期的に換気することで、空気中に含まれる水蒸気を外に逃がして結露を軽減できます

またお風呂場の湿気を部屋に侵入させないことや、除湿器を使用することも結露対策として有効です。

対策③汚れ対策には定期的なメンテナンスが効果的

コンクリート打ちっ放しの汚れ問題には、定期的なメンテナンスが効果的です。

たとえば、定期的にコンクリートへ専用の撥水材を塗布するメンテナンス方法があります。

撥水材はコンクリートに水分が侵入するのを防いでくれるため、シミや汚れがつきにくくなります。

また汚れが奥に入りにくくなるので、掃除の作業も楽です。撥水材の耐用年数は3〜7年といわれており、耐用年数が経過したタイミングでメンテナンスが必要です。

対策④ひび割れや穴を防ぐには弾性塗料がおすすめ

弾性塗料は伸縮率に優れた塗料です。弾性塗料を塗装することで、コンクリートのひび割れや穴を防ぐことが可能です。

すでにひび割れや穴が発生しているケースでも、再発防止に効果的です。

しかしコンクリートの塗装が十分な効果を発揮するかどうかは、職人の技術によって大きく左右されます。そのため、安心して任せられる優良な業者に依頼することが重要です。

一括比較サイトであれば、複数の塗装業者を比較できます。わざわざ業者を探す手間が省けるため、業者選びでお悩みの方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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コンクリート打ちっ放しの家に関するよくある質問

コンクリート打ちっ放しの家はなぜ人気?
デザイン性に優れているため、特にデザイナーマンションで使用されることが多く、都会的で高級感のある雰囲気を演出してくれます。また、広々とした部屋を実現できることもメリットです。
コンクリート打ちっ放しの家のデメリットは?
外気の影響を大きく受けるため、夏は暑く冬は寒いといえます。また、結露が発生しやすく、汚れが目立つことも特徴として挙げられます。しかし、適切に対策することで改善できます。

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