外壁塗装をするとき、塗料のにおいが気になる方は多いでしょう。しかし、におい問題が解決された新しい塗料が誕生しました。それがパーフェクトトップローズです。
この記事では、パーフェクトトップローズの性能や価格、なぜこの塗料がいい香りがするのかなど、わかりやすく解説します。
パーフェクトトップローズとは
パーフェクトトップローズは、国内最大シェアを誇る塗料メーカーとして知られる「日本ペイント」が販売している塗料の一種で、正式名称は「ニッペパーフェクトトップローズ」といいます。
バラの香りを持つ塗料であり、日本ペイントの人気商品であるパーフェクトトップシリーズのひとつです。「お施主様にも塗り替えを楽しんでいただく」というコンセプトのもと、誕生しました。
バラの香りは約1〜2週間続く
パーフェクトトップローズには、バラの香りが付いています。これにより、一般的な塗料特有の嫌なにおいを感じずに済みます。
特に、外壁塗装の塗り替えではバラの香りが約1〜2週間続くため、塗装期間中も不快な思いをせず、心地よい環境に包まれることができます。
どんな人が使っている?
塗料のにおいが強くて苦手な人や、においに敏感な人にとってオススメできる塗料です。
たとえば、妊婦さんや子ども、ペットと暮らしている家庭などで使用されており、女性に人気の商品です。塗料のにおいを嗅いでいると具合が悪くなるという人は、検討する価値があるでしょう。
パーフェクトトップはバラの香りがしない
パーフェクトトップローズのもととなった、比較的新しいラジカル塗料の一種が、パーフェクトトップです。
バラの香りはしませんが、一般的に使われるシリコン塗料よりも耐候性※が高く、かつ低汚染性、美しい艶を持つ特徴があります。
- ※耐候性
- 紫外線などの屋外環境によって、どのくらい変形や変色、劣化が起こるかを示す。
ラジカル塗料は、高機能でありながらコストパフォーマンスがよいため、今注目を浴びています。
においだけじゃない!外壁塗装に採用する利点
パーフェクトトップローズには、におい以外にも多くのメリットがあります。以下に主なメリットを4つ紹介します。
- 耐候性が高い
- 作業性がよい
- 色や艶の種類が豊富
- 雨だれがつきにくい
それぞれ詳しく解説していきます。
耐候性が高い
耐候性が高いというのは、紫外線や気候変動に対して強いということです。
画像引用:日本ペイント「新パーフェクトシリーズカタログ」
紫外線や雨風による劣化は、外壁塗料の寿命を短くする主な原因です。その対策としてパーフェクトトップシリーズでは、ラジカル制御技術が採用されており、耐候性を高めることができています。
ラジカル制御技術とは
ラジカル制御技術は、塗料の劣化原因となる「ラジカル」を抑制する技術です。つまり、塗料の劣化を防ぐための技術ということです。
画像引用:日本ペイント「新パーフェクトシリーズカタログ」
ラジカル制御技術を使用した塗料は耐候性が高く、汚れにくい特徴があります。パーフェクトトップローズは、このラジカル制御技術によって耐候性を向上させ、塗料の寿命を延ばしています。
作業性がよい
パーフェクトトップローズの作業性は、比較的よいとされています。この塗料は一液性の塗料で、水と希釈することで使用できます。
二液性の塗料(主剤+硬化剤)と比べて、混合や撹拌(こうはん・かくはん)といった塗料を混ぜる手間が省けるため、スムーズに作業できます。
また、ローラーを使用して塗布するため、広い範囲を施工でき、作業効率もよくなります。飛散しにくく、水性で非危険物である特徴も持っています。
色や艶の種類が豊富
外壁塗装では、色や艶のバリエーションの多さを重要視している人も多いでしょう。パーフェクトトップローズには、淡色から濃色まで幅広い色のバリエーションがあり、艶の有無も選択できます。
また、下塗りに「パーフェクトフィラー」「パーフェクトサーフ」「パーフェクトプライマー」といったパーフェクトシリーズを使用することで、より美しい外観を実現し、かつ艶の持ちがよくなるとされています。
雨だれがつきにくい
パーフェクトトップローズには、親水化技術が使用されています。親水化技術とは、雨が降った際、壁に水の膜ができることにより、外壁に付着した汚れを落とす技術のことです。
この効果があることによって、雨だれがつきにくいだけでなく、藻やカビの発生を防ぐことにも貢献します。そのため、外壁の美観を保ちながら劣化を防げるので、メンテナンス回数を減らせます。
デメリットも!こんな人は避けたほうがいいかも
パーフェクトトップローズには多くのメリットがありますが、もちろんデメリットも存在します。
主なデメリットは以下の3つです。
- 施工実績が少ない
- 費用が高い
- 濃色の外壁だと効果が薄い
それぞれ解説します。
施工実績が少ない
パーフェクトトップシリーズは2012年に発売された比較的新しい商品であり、まだまだ施工実績が多くありません。
耐用年数はメーカー発表では11〜14年とされていますが、実際に経過した報告は少ないです。施工実績の少ない塗料は、職人も使ったことがない場合があります。そのため、品質の確保について心配する方もいるでしょう。
しかし、パーフェクトトップローズは、作業性のよい一液性の材料であるため施工は比較的容易であり、施工実績が少ない点はそこまで大きなデメリットではないともいえます。
費用が高い
パーフェクトトップローズは香りがついているため、通常のパーフェクトトップに比べて費用が高くなります。耐用年数や性能はほぼ変わらないため、初期費用を抑えたいと考えている方には、あまり適していないかもしれません。
また、コストパフォーマンスに関しても高いとはいえません。以下は、耐用年数と費用についてまとめた表です。
塗料の種類 | 耐用年数 | 費用 | 単価(費用/耐用年数) |
---|---|---|---|
シリコン塗料 | 約8〜15年 | 2,500〜3,200円/㎡ | 313円/年 |
パーフェクトトップ | 約11〜14年 | 3,300〜4,000円/㎡ | 300円/年 |
パーフェクトトップローズ | 約11〜14年 | 4,300〜5,000円/㎡ | 390円/年 |
一般的に使用されているシリコン塗料と比較しても、パーフェクトトップローズの費用が高いことがわかります。
なお、バラの香りはしませんが、パーフェクトトップはコストパフォーマンスが比較的高く、シンナー特有の嫌なにおいもしにくいといわれています。
濃色の外壁だと効果が薄い
パーフェクトトップローズは淡色での使用によって、ラジカル制御効果を最大限に発揮します。そのため、黒系や紺系などの濃色の場合は、ラジカル制御効果が薄まってしまいます。
ただし、濃色の外壁はチョーキング現象が起こりにくい性質を持っているため、そこまで大きなデメリットとはいえません。チョーキング現象とは、淡色の外壁で起きやすく、外壁を手で触るとチョークの粉のようなものが付く現象のことです。
バラの香りの塗料でストレスフリーな外壁塗装を!
外壁塗装の塗り替えで、塗料独特の嫌なにおいに悩む人は多いでしょう。しかし、このパーフェクトトップローズを使用すれば、そのようなストレスを感じることなく、ストレスフリーな外壁塗装を実現できます。
家にいながらバラの香りを楽しめますし、においの問題で近所の人へ迷惑をかける心配もありません。
このように魅力的な塗料ですが、施工実績が少ないため、実績があり信頼できる塗装会社に依頼する必要があります。外壁塗装の一括見積もりサイトぬりマッチを利用すれば、それが可能です。
利用すれば、パーフェクトトップローズの施工実績がある塗装会社を見つけられますし、複数の会社に相見積もりすることで価格競争を促し、相場よりも安く施工してもらうことができます。
バラの香りがするパーフェクトトップローズを検討している方は、ぜひ「ぬりマッチ」で信頼できる塗装会社を見つけて、ストレスフリーな塗り替えを楽しみましょう。