最先端のラジカル塗料とは?主要3メーカーの製品を比較します!

外壁塗装している職人さん

ラジカル塗料は、劣化しにくく耐用年数が長い特徴があり、近年注目を集めている塗料です。
最先端技術が使われており、従来の塗料よりも高い耐久性を持つ塗料です。

本記事ではラジカル塗料の特徴を、主要3メーカーの商品比較と合わせて解説します。

ラジカル塗料は最先端の技術が使われています

ラジカル塗料は、2012年に日本ペイントから発売された新しい塗料で、従来の塗料にはない最先端の技術が使われている塗料です。

10年間で成長を続け、次世代の塗料として注目されています。

ラジカル塗料は、塗膜の劣化を促進させるラジカルの発生を制御する塗料です。

ラジカルとは

ラジカルとは、塗装の劣化を早めてしまう原因物質のことです。
外壁や屋根に使われる塗料の成分である顔料に、酸素や水、紫外線が触れて発生します。

発生したラジカルは塗料の樹脂や顔料に対してダメージを与え、劣化を促進させます。
たとえば、塗料に含まれている顔料が白い粉として表面に出てきてしまう、チョーキング現象がそのひとつです。

チョーキング現象は、外壁塗装を塗り替えるタイミングを示す指標です。

塗装の劣化症状については、下記コラムをご参照ください。

ラジカル塗料とは

ラジカル塗料は、高耐候酸化チタンと光安定剤(HALS)の2つの成分で成り立っています。

高耐候酸化チタン
酸化チタンと呼ばれる白色の顔料をコーティングさせたもの
光安定剤
高耐候酸化チタンからラジカルが漏れた時に捕まえる役割をしてくれる添加剤

酸化チタンに紫外線が当たるとラジカルが発生するため、コーティングすることで、太陽の紫外線に触れないようにしています。

ラジカルの発生を抑える高耐候酸化チタンと、ラジカルを捕まえる光安定剤の2つの成分によって、耐候性の高い塗料となっています。

ほかの塗料との違い

ほかの塗料とは、顔料が違います。

塗料は、樹脂と顔料で構成されています。
樹脂はアクリルやシリコン、フッ素などがあり、顔料はラジカル塗料で使われている高耐候酸化チタンや酸化チタンなどがあります。

ラジカル塗料は、何らかの樹脂と高耐候酸化チタンを使用した塗料です。

シリコン塗料は、シリコン樹脂と酸化チタンを使用した塗料です。

シリコン塗料について詳しいことは、下記コラムをご参照ください。

従来のシリコン塗料と、高耐候酸化チタンとシリコン樹脂を使用したラジカル塗料の性能を比較します。

ラジカル塗料とシリコン塗料の比較表
  ラジカル塗料 シリコン塗料
耐用年数 約15年 約10年
費用相場 2,500円/㎡前後 2,000円/㎡前後
調色 淡彩色~中彩色が中心 淡彩色〜濃色と幅広い
商品数 少ない 多い
実績 少ない 多い

ラジカル塗料は塗装費用の相場はやや高めですが、耐用年数が長く、メンテナンスの頻度が少なくて済むため、コストパフォーマンスが優れています。

ラジカル塗料のメリットとデメリット

ラジカル塗料のメリットやデメリットを解説します。

ラジカル塗料のメリットとデメリット
メリット デメリット
  • 耐久性が高く耐用年数が長い
  • 防汚性と防カビ性に優れている
  • 光沢が持続する
  • 下地との相性がよい
  • コストパフォーマンスが優れている
  • 濃い配色にできない場合がある
  • 実績が証明されていない

ラジカル塗料のメリット

ラジカル塗料が注目を集めている理由を確認してみましょう。

耐久性が高く耐用年数が長い

耐久性が高いため、耐用年数が約15年と、ほかの塗料に比べて長いです。
外壁塗装の経年劣化で現れる、白い粉が浮き出てくるチョーキング現象の発生を抑えることができます。

防汚性と防カビ性に優れている

バイオ技術により藻やカビが付着しにくく、雨水による汚れを防ぐ防汚性も優れています。そのため、コケの生えやすい北側の外壁に最適な塗料です。

光沢が持続する

防汚性があり変色しにくいため、塗装時の光沢が長持ちします。

下地との相性がよい

窯業系サイディングをはじめ、モルタルやコンクリート、金属などすべての下地に塗装が可能です。
外壁の種類を選ばず、ほとんどの住宅で使用できます。

コストパフォーマンスが優れている

機能性がほぼ同等のフッ素塗料と比較すると、1㎡あたりの費用は約1,000円安くなります。
メンテナンスサイクルが長く、費用が安いため、コストパフォーマンスが優れています。

ラジカル塗料のデメリット

反対に、ラジカル塗料のデメリットはあるのでしょうか。

濃い配色にできない場合がある

ラジカル塗料の主成分の高耐候酸化チタンは白色顔料なため、商品によってはブラックなどの濃い色が選べない場合があります。
外壁のデザインに黒を使用してシックな雰囲気にしたい、などこだわりがある場合は向いていないでしょう。

実績が証明されていない

ラジカル塗料は、耐用年数が15年ではあるものの、発売されて約10年と歴史が浅いため、実績が証明されていません。
ただ、耐久性を検証する実験の方法も進化しており、信頼できる塗料です。

主要3メーカーのラジカル塗料を比較

国内の塗料メーカーは、以下3つの企業が大きなシェアを占めています。

  • 日本ペイント株式会社
  • 関西ペイント株式会社
  • エスケー化研株式会社

以下は、主要3メーカーのラジカル塗料を比較した表です。

3メーカーのラジカル塗料比較
メーカー 商品名 溶媒* 樹脂** 特徴 可能な艶***
日本ペイント パーフェクトトップ 水性 アクリル系 耐候性・低汚染性 艶あり・7分・5分・3分・艶消し
関西ペイント アレスダイナミックTOP 水性 シリコン系 耐候性・低汚染性 艶あり・7分・5分・3分
エスケー化研 プレミアムシリコン 水性 シリコン系 耐候性・低汚染性 艶あり・5分・3分

*溶媒は、固体を溶かすための液体です。水または有機溶媒といわれるシンナーが使われます。
**樹脂は、下地に付着して膜になる役割を持っています。シリコンやアクリル、ラジカル、フッ素などが使われています。
***外壁の艶は、艶あり・7分・5分・3分・艶消しの5段階あります。

日本ペイントの「パーフェクトトップ」

日本ペイントの「パーフェクトトップ」は、ラジカル塗料の先駆け的存在です。
日本ペイント独自のラジカル制御技術によって、紫外線による劣化を防ぎ、非常に優れた耐久性です。

また、塗膜の隙間をなくし、高い光沢感のある仕上げを実現できます。

さらに、防藻や防カビ機能、親水効果の技術により外壁を汚染から守っています。
あらゆる外壁材に対応しているため、安心して選べる定番の塗料といえます。

関西ペイントの「アレスダイナミックTOP」

関西ペイントの「アレスダイナミックTOP」は、3つの技術で紫外線から外壁を守るシステムを構築しています。

高性能シリコンレジン
強い結合力で、紫外線の劣化を防止
ラジカルバリアコート
酸化チタンに紫外線が届かないようにコーティング
HALSラジカルキャッチャー
発生したラジカルを捕獲し、無害化

また、ダークブラウンやブラックなど、濃い色を選べるのもこの商品の魅力です。

エスケー化研の「プレミアムシリコン」

「プレミアムシリコン」は、ラジカルの発生を極限まで抑えるためのラジカルコントロール技術が使われた商品です。

さらに、超耐候形特殊ハイブリッドシリコン樹脂という樹脂を用いることで、従来のシリコン塗料よりも高い耐久性があります。

ラジカル塗料は歴史が浅く実績が少ない

ラジカル塗料は、発売されて10年も経たない商品です。
歴史が浅く耐用年数も15年程度といわれていますが、その実績はまだ証明されていないのが現実です。

しかし、科学的根拠により耐久性が期待できる高性能な商品であることに変わりはありません。
近年各塗料メーカーは研究を重ねており、その躍進は顕著に現れています。これからラジカル塗料は、人気がさらに高まることが予想されます。

実績がない塗料であるため、経験豊富な専門業者に相談することが重要です。

その際、ラジカル塗料の施工実績が多い専門業者を選ぶことをおすすめします。

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ラジカル塗料に関するよくある質問

ラジカル塗料って何?
チョーキング現象を引き起こすラジカルの発生を制御する塗料です。耐候性が高く、コストパフォーマンスが優れた塗料です。
ラジカル塗料のデメリットは?
濃い色の塗装には適さないことです。ただ、商品によっては、濃い色の配色も選べます。
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