モニエル瓦とは?塗装が必要なタイミングの目安や費用相場

瓦屋根と足場

モニエル瓦とは、ヨーロッパ発祥の乾式コンクリート瓦です。高度経済成長期の住宅不足時に陶器瓦より安価に手に入る屋根材として広く普及しました。現在は日本での生産は行われておらず、入手が困難です。

希少性が高い分、現在自宅の屋根にモニエル瓦を利用している方は、適切なメンテナンス方法で長持ちさせたいと考えるのではないでしょうか。

塗装をすることで劣化を防ぐことができますが、下地処理や塗料に注意が必要です。本記事でポイントを押さえてから塗装工事を実施しましょう。

モニエル瓦の特徴

モニエル瓦には3つの大きな特徴があります。

デザイン性が高い

モニエル瓦は主な材料としてコンクリートが使用されています。コンクリートは成形しやすい特徴があるため、細かな装飾を施すことが可能です。

また、着色スラリーと呼ばれる着色剤が表面に塗装されています。そのため、ガラス質の膜を作る釉薬ゆうやくを塗り、焼き上げて色を表現する陶器瓦と比べて、容易に色合いを調整できます。

さまざまな色で細かな装飾が施された、デザイン性の高い瓦が実現できます。

断熱性が高い

モニエル瓦に使用されているコンクリートは、熱容量(熱しにくく、冷めにくい性質)が高く、太陽からの日射熱を吸収します。

また、粘土瓦と同じで、瓦が落ちないように取りつけられている瓦桟かわらざんに引っかけて施工します。これにより、瓦と屋根下地の間に通気層を作ります。

瓦桟

瓦桟

モニエル瓦に使われているコンクリートの性質と通気層を組み合わせることで、直接建物内に熱が伝わらない高い断熱性を実現しています。夏は涼しく冬は暖かい、1年中過ごしやすい室内を保ってくれます。

耐用年数が比較的長い

モニエル瓦は耐用年数が長い瓦です。代表的な瓦(屋根材)の寿命と比較してみましょう。

瓦(屋根材)の耐用年数の比較表
瓦(屋根材)の種類 一般的な耐用年数(年)
モニエル瓦 30〜40
陶器瓦 50〜60
スレート瓦 20〜30
ガルバリウム鋼板 20〜30

陶器瓦の耐用年数である50〜60年と比べると短いですが、モニエル瓦は比較的耐用年数が長い瓦であることが分かります。

ただしこの耐用年数を保つためには、定期的なメンテナンスが必要になるので注意が必要です。

モニエル瓦の塗装

モニエル瓦は塗装などの定期的なメンテナンスが必要です。なぜメンテナンスが必要なのかを、モニエル瓦の劣化症状を紹介しながら解説します。

モニエル瓦の劣化症状

モニエル瓦の劣化症状は、大きく分けて3つあります。

  • 色あせ
  • コケの繁殖
  • 瓦の割れ

色あせから瓦の割れに向かうにつれて、劣化度合いが大きくなっています。

色あせ

モニエル瓦は時間とともに色あせが発生し、くすんだ色に変化していきます。

先程ご紹介しましたが、モニエル瓦には着色スラリーとよばれる着色剤と、アクリル樹脂系のクリア塗装が施されています。色あせは、これらの塗装が剥がれることによる劣化症状です。

症状としては初期段階のものですが、このタイミングでメンテナンスを行うことでモニエル瓦の寿命が保たれます。

コケの繁殖

瓦の色あせから症状が進行すると、瓦にコケが発生します。なぜコケが発生するのかは、モニエル瓦の構造に関係しています。

モニエル瓦のようなコンクリート瓦は基本的に瓦そのものには防水能力はありません。そのため、瓦表面に防水性能を持つ塗装を施しています。

この塗装が剥がれた状態で雨に降られると、瓦が水分を吸ってしまい、場所によってはコケが繁殖してしまうのです。

コケの繁殖は屋根材にダメージを与える原因のひとつです。

コケは水分を蓄えるという習性があります。コケが繁殖するとこの習性により、瓦が常に湿潤状態となります。湿潤状態が続くと瓦がふやけてもろくなるだけでなく、コケの繁殖がさらに進み被害が広がる可能性があるため注意が必要です。

またコケが瓦に繁殖すると根を張り瓦自体にダメージを与えます。根が張ると水分も同時に瓦内部に入り込むため、劣化が進行してしまいます。

コケに気づいたら、なるべく早めに専門業者に相談しましょう。

また、屋根だけでなく、外壁のコケも併せて確認しましょう。

瓦の割れ

モニエル瓦の割れは劣化がかなり進行しているサインです。

瓦は夏場は炎天下、冬場は氷点下に晒されるなど、外部環境からさまざまな影響を受けます。

劣化して瓦内部に水分が含まれていると、外気の熱を受けて膨張や収縮といった力が繰り返し加わり、瓦が割れてしまいます。

割れている箇所は新しいものに取り替えるき替え工事が必要になるだけでなく、瓦の下に敷かれている防水シートや下地材まで被害が及んでいる可能性もあります。雨漏りを防ぐためには、早急に対応が必要です。

塗装の目的

劣化症状の話の中で、塗装がどれだけ重要かということが理解できたでしょう。

モニエル瓦の塗装の目的をまとめると、以下の点が挙げられます。

  • 瓦の防水性の確保
  • 色あせ解消による美観の向上

劣化したまま放置すると劣化被害の拡大や雨漏りが発生します。いざメンテナンスを依頼した時には、高額な費用に膨れ上がるというケースも考えられます。

瓦の劣化が目で見て分かるような状態ならば、早めに塗装を行いましょう。

費用相場

モニエル瓦の塗装工事のおおまかな工程は以下のとおりです。

  1. 足場かけ
  2. 瓦の清掃(コケ・汚れの除去・残った塗装の除去)
  3. 下地補修・調整・破損瓦の交換
  4. 瓦の塗装(下塗り・上塗り)
  5. 足場解体・工事完了

この工程を延床面積が約30坪ある一般的な規模の戸建て住宅で行う場合、塗装費用は約50〜100万円かかります。

屋根の劣化状況によっては葺き替えや、防水シートの交換などの追加工事も発生するため、あくまで目安の費用です。

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塗装の注意点

塗装なら自分でもできるのでは、と考える方もいるでしょう。

しかし、モニエル瓦の塗装をDIYで行うのは難易度が高く、塗装の効果を発揮できない可能性が高いです。その理由を説明します。

劣化した塗装の除去が必要

モニエル瓦の塗装の前には、残った塗装や着色スラリーを入念に除去する必要があります

劣化した塗装や着色スラリーが残っていると、新たに塗装をしてもモニエル瓦の下地に塗料が付着せず、すぐに剥がれてしまいます。

この工程は専門的な知識を有し、工事を熟知した専門業者でなければうまく施工ができません。

モニエル瓦専用の塗料が必要

モニエル瓦の塗装には専用の塗料が用いられます。専用塗料以外の使用は、劣化の進行が早まる可能性があるので注意が必要です。

ここでは、モニエル瓦におすすめの塗料を2つご紹介します。

オリエンタル塗料工業株式会社「マイティーシリコン」

モニエル瓦などの乾式コンクリート瓦の上塗り材です。以下の特徴があるロングセラー商品です。

  • 環境に配慮している
  • アクリルシリコン樹脂で高耐候
  • 防藻、防カビ性
参照
オリエンタル塗料工業株式会社「乾式コンクリート

エスケー化研株式会社「ヤネフレッシュSi」

ヤネフレッシュSiはマイティーシリコンと並ぶ、人気の塗料で、以下の特徴があります。

  • 下地が透けにくい優れた隠ぺい性
  • 酸性雨や熱紫外線に強い超耐久性
  • 防藻、防カビ性
参照
エスケー化研株式会社「ヤネフレッシュSi

最適な専門業者に依頼する

デザイン性が高く、耐用年数が高い瓦材ですが、定期的なメンテナンスを怠るとコケの繁殖やひび割れが発生しやすくなります。気になる症状が見られたら、早めに専門業者に相談することが大切です。

なお、専門業者に確認、見積もりを依頼する際は複数業者への依頼がおすすめです。

塗装工事だけでもさまざまな分野が存在し、業者によって得意不得意があります。

たとえば、バルコニーの防水塗装を依頼する際、バルコニー防水を得意とする業者と外壁塗装を得意とする業者では、施工品質に差がある可能性があります。

複数業者へ見積もりを依頼することで、このような専門業者と依頼内容のミスマッチを防げます。

モニエル瓦の塗装工事に必要な作業内容が見積もりに明記、説明がされているかを比較して最適な専門業者へ依頼しましょう。

その際、手間なく複数業者へ依頼できる一括査定サイトの利用がおすすめです。同条件で見積もりを依頼できるため、金額や工事内容の比較ができます。 モニエル瓦の塗装を依頼したい方は、ぜひ一括査定サイトを利用してみてください。

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