スレート壁とは?種類や素材、メリットデメリット、注意点を解説

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倉庫のストレート壁

スレート壁は、波打つ形状で一定間隔の溝が繰り返されている外壁材のことです。粘板岩ねんばんがんを板状に薄くした屋根材を壁に使用したのをきっかけに、外壁材として住宅や工場の建物に使用され始めました。

本記事ではストレート壁の素材と種類、メリットとデメリット、屋根や外壁をストレートにするときの注意点を解説します。

スレート壁の素材と種類

スレート壁は天然スレート※1人工スレート※2の2種類あります。

天然スレート※1
粘板岩から作ったもの。
人工スレート※2
石綿スレート、繊維スレートとも呼ぶ。人工的に材料を組み合わせてスレートを構成しているもの。

天然スレートは、いまはほとんど使用されていません。重量が重く、費用の高い天然の外壁材です。

一方、人工スレートは繊維状の鉱物であるアスベストに、セメントを入れて混ぜたものです。

アスベストを使わずに、繊維を代用するようになったのが繊維スレートです。これを人工スレートと呼び、現在は人工的に作り出したスレートが主に使用されています。

人工スレートは形状や性質によって3種類に分けられます。

大波おおなみスレート

大波スレートは、スレート壁の代表的な「波形はけいスレート」のひとつで、屋根や外壁に使用されます。

規格は波の高さが約38~45mm、1山のピッチ(波の幅)が約130mmです。国土交通省からは燃えない不燃材料として認可されており、火や熱を取り扱う工場や建設現場で使用されています。

大波スレートは火事を起こしにくくし、火事が起きた場合には被害を最小限に抑えられます。

また、強度に関しても高いものがあり、遮音や断熱に優れています。耐用年数は20年程度ですが、ガルバリウム鋼板を使用している場合は30~40年ほどまで耐久性能が伸びるのが特徴です。

加えて、厚みに関しては標準の6.3mmだけでなく、高強度の8mmがあり、倍近い強度を確保できます。製品の中には大波スレートの強度をさらに高めた「大波高強度スレート」と呼ばれる製品もあります。

小波スレート

小波スレートは、先に挙げた大波スレートよりも波形振幅が小さく、一般住宅の外壁用として使用される外壁材です。以前は一般住宅の屋根にも使用されていましたが、いまは外壁にしか使用されません。

波の幅(ピッチ)は、大波スレートの2分の1が規格となっており、約63.5mmです。波の高さは18mm、厚さが5~6mmが標準です。

中波スレート

波形がスレートの小波~大波の間を取り、波の幅(ピッチ)が63.5mmとなっているのが中波スレートです。

中波は以前、金属の材料でできたものから作られていましたが、いまは主流となる小波や大波が作り出されているため、ほとんど中波は見られません。

そのため、スレートの種類といえば、小波・大波の2種類を指すことがほとんどです。

スレートのメリットとデメリット

スレートを住宅や工場の建物に使用するメリットとデメリットを解説します。

メリット

スレートには以下のようなメリットがあります。

  • コストが安い
  • 耐震性が期待できる
  • 対応できる施工業者が多数
  • 耐火・遮音性能が高い
  • 改修工事しやすい

まず、高級なスレートを除いて、材料がセメントや繊維で人工的に作られるためコストが安く、住宅の外壁に導入しやすいことです。

また、屋根をストレートにする場合は、耐震性が期待できます。なぜなら、重量が屋根によく採用される和瓦(日本瓦)の約1/2だからです。積み木を思い浮かべるとわかるように、建物は土台部分が重く、うえに行くにつれ軽いほうが崩れにくいです。

また、国から不燃材料に指定されていることや厚みがあることで、建材としての性能も高いといえます。

たとえば、耐火・遮音性能が高いため、騒音のような住宅で問題となるさまざまな悩みの解消手段にもなるでしょう。ただし、耐久性能が高いのは、厚みのある大波スレートだけです。

そのうえで、補修が一括損金で処理できる理由から改修工事がしやすく、全面的に入れ替えなくても老朽化部分のみを入れ替えられます。

つまり、すぐ改修ができて、部分的なメンテナンスも気軽に行えます。

デメリット

スレート壁のデメリットは、素材を構成している材料に由来したものがあり、下記に挙げる3つです。

  • 外壁表面のトラブルを起こす(かび・こけ・汚れ)
  • 破損しやすい
  • 撥水性はっすいせいが低い(塗装が不可欠)

スレート壁は波形を基本としているため、セメントや繊維、骨材などの材料使用で表面に汚れが付きやすくカビやこけが生えることや、波形のへこみ部分に汚れが溜まりやすいというデメリットがあります。

また、スレートの材料自体はもともと耐久性が高いわけではなく、劣化もしやすいです。

塗装されていない状態では防水性能も低く、塗料の性能に頼る必要があります。実質的に、スレートには浸水による劣化が生じやすくなります。水を吸って乾くのを繰り返すことで、ひび割れなどを起こしやすくするのです。

そのため、特定の破損が起こりやすいのもデメリットです。

外壁をスレート壁にするときの注意点

外壁をスレート壁に改修する場合や新築で外壁として採用する場合には、以下の4つの点に注意しましょう。

防水性の塗装をする

外壁をスレート壁にするときの注意点として第一に挙げられるのは、スレート壁は防水性能が期待できないことです。デメリットにも述べたように、スレート壁は外壁として高い撥水性能がないため、塗装で外壁に水が直接吸収されないよう加工する必要があります。

加工する手順を怠ると、吸水と乾燥の繰り返しで外壁がひび割れを起こしやすくなり、耐用年数が実際よりも短くなります。

通常、塗装に使われる塗料や技術は、外壁塗装会社の依頼時に選択しますが、同じ油性塗料でも防水性能に違いがあるため、塗料の性能を慎重に選ぶ必要があるのです。

強度と費用のバランスに気をつける

外壁にスレート壁を選ぶ際には、強度と費用のバランスにも注意が必要です。なぜなら、スレート壁は、コストを掛けることで高強度のスレート壁になるからです。

高級な製品に限らず、建材の厚みを上げると単純に強度が高くなり、強度に比例して費用も高くなるでしょう。

ただし、スレート壁はメリットでも述べたように、コストが安価で初期費用を抑えやすい建材です。

目的に応じて強度を調整し、必要な厚みや高級製品を使用しないよう予算のバランスを取りましょう。

アスベスト対策が必要なことがある

古いスレート壁は撤去時にアスベスト対策が必要なことがあります。

外壁の年代やスレート壁の中でも特に大波スレートは、撤去時にアスベストの飛散防止設備や工事用の換気などが必要となるため、事前に依頼主がアスベストの調査や除去作業を想定しておくことが重要です。

定期的なメンテナンスが必要である

通常、外壁をスレート壁にすると耐久年度が約20年であるため、塗装してから20年経過する前に外壁の建て替えやリフォームを必要とします。

しかし、スレートは安いため繰り返し外壁を入れ替えることを前提に、ほかの外壁と比較して費用を見込む必要があります。

また、清掃や再塗装など、スレート壁はメンテナンスや部分補修を定期的に行うことを前提に、導入することも重要です。

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