ガルバリウム鋼板で外壁リフォーム|張り替え・重ね張りの施工価格と手順

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ガルバリウム鋼板で外壁リフォーム|張り替え・重ね張りの施工価格と手順

ガルバリウム鋼板はメッキ加工がされているためサビにくく、また耐久性、断熱性、遮音性などに優れた素材です。そのため外壁材として、多くの住宅で使用されています。ガルバリウム鋼板を使用して外壁をリフォームするときに役立つ情報を解説します。

ガルバリウム鋼板の外壁リフォーム

外壁をガルバリウム鋼板にリフォームする工事には、主に「張り替え」と「重ね張り(カバー工法)」の2種類あります。張り替えは既存の外壁材を取り除いて新しくガルバリウム鋼板を施工する方法で、重ね張りは既存の外壁材の上からガルバリウム鋼板を重ねる施工方法です。それぞれの施工手順を紹介します。

張り替えの施工手順

張り替え工事の施工手順は、以下のとおりです。

  1. 足場の設置
  2. 既存外壁の撤去
  3. 剥がした外壁の内部チェック
  4. 補修作業
  5. ガルバリウム鋼板の取り付け

足場の設置

張り替え工事を行うために、足場の設置作業を行います。家の大きさや設置する条件にもよりますが、足場の設置には約1日かかります。

既存外壁の撤去

既存外壁の撤去にかかる工期は、外壁材によって異なります。モルタル外壁の撤去には、約4日かかり、サイディング外壁の撤去はさらに約5日かかります。また、既存外壁の撤去は、天候に左右されます。梅雨や台風などの時期は施工期間が長くなります。

剥がした外壁の内部チェック

剥がした外壁の下地材や各部位のチェックを行い、破損箇所がないか確認します。

補修作業

外壁の下地材や各部位に破損が見つかれば補修作業を行います。

ガルバリウム鋼板の取り付け

ガルバリウム鋼板を施工する際には、まず水切りやスターターの設置を行います。水切りは家の基礎が雨水で汚れるのを防ぐ金具で、スターターは外壁の下側を固定する金具です。 水切りやスターターの設置が終われば、設置箇所に合わせてガルバリウム鋼板の加工を行います。加工が終われば張り付け作業を行い、外壁の隙間を埋めるシーリング処理をして張り替え工事は完了します。

重ね張り(カバー工法)の施工手順

重ね張り工事の施工手順は、以下のとおりです。

  1. 既存外壁の確認
  2. 足場の設置
  3. 胴縁の取り付け
  4. 断熱材の施工
  5. ガルバリウム鋼板の取り付け

既存外壁の確認

既存外壁が重ね張り工事に適しているのかを確認します。既存外壁がトタンや金属系サイディングなどの場合は、注意が必要です。既存外壁にサビがあると、新たに施工したガルバリウム鋼板にもらいサビが発生する可能性が高く、すぐに腐食してしまいます。もらいサビを防ぐためにも、工事前の確認は重要な作業です。

足場の設置

既存外壁の確認ができたら、足場を設置します。

胴縁(どうぶち)の設置

足場の設置が終わると、次は下地材となる胴縁の取り付けを行います。既存外壁に胴縁を設置することで、新しくガルバリウム鋼板を取り付けられるようになります。 また胴縁と胴縁の間には、空気の通り道を作ります。空気層を設けることで、雨水の侵入や湿気の侵入を防ぐ効果が期待できます。そのほかにも、断熱効果や遮音効果などあります。

断熱材の加工

胴縁の取り付け後に、断熱材を施工します。

ガルバリウム鋼板の設置

最後の作業となるガルバリウム鋼板の取り付けを行います。胴縁にガルバリウム鋼板を打ち付け、外壁の歪みの調整を行ったら重ね張りは完了です。

ガルバリウム鋼板リフォームの施工価格

張り替えと重ね張りそれぞれの工事にかかる費用について解説します。

張り替え工事の価格相場

外壁をガルバリウム鋼板に張り替える工事の価格相場は、約140万~270万円です。張り替え工事の場合、ガルバリウム鋼板の材料費だけでなく、足場費用や既存外壁の撤去費用なども発生します。以下は、30坪程度の住宅を張り替え工事する場合の、工程別の費用相場です。

張り替え工事の価格相場
工事内容 費用相場(万円)
ガルバリウム鋼板の材料 43~53
足場組立及び解体 10~20
既存外壁の撤去 15~20
下地処理 40~80
清掃費用や諸経費 5~20
手間賃 30~40

ガルバリウム鋼板のグレードや外壁の状況で、費用は大きく変動することがあります。詳細な費用は、業者に見積もりを依頼して確認しましょう。

重ね張り工事の価格相場

重ね張り工事の場合、張り替え工事と違い、既存外壁の撤去が必要ありません。そのため、撤去費用の約20万円分が安くなり、重ね張り工事の価格相場は、約120万〜255万円です。ただし張り替え工事同様、ガルバリウム鋼板のグレードや外壁の面積など、条件によって価格が異なります。また重ね張り工事には、既存外壁の修理費が発生する可能性があります。総額が変わりやすい工事のため、正確な費用を知りたい人は業者に見積もりを依頼しましょう。

ガルバリウム鋼板を使った外壁リフォームの施工例

ガルバリウム鋼板の外壁リフォームでは、さまざまなデザインを選ぶことができます。施工例を参考にして、リフォームにお役立てください。

施工例1

ガルバリウム鋼板 スパン柄

ガルバリウム鋼板 スパン柄

外壁全体をスパン柄のガルバリウム鋼板でまとめるデザインにできます。スパン柄はガルバリウム鋼板の金属らしさを強調し、高級感やモダンを兼ね備えたデザインに仕上がります。ただし、金属らしさは冷たい印象を与えるので、質感のある木目調の窯業サイディングを一部取り入れるのもおすすめです。冷たいだけでなく、温かい印象のあるデザインになります。

施工例2

ガルバリウガルバリウム鋼板 レンガ調ム鋼板

ガルバリウム鋼板 レンガ調

ガルバリウム鋼板には、レンガ調のデザインの外壁材もあります。金属の素材を使用しつつも金属らしさを出さず、欧米風建築の雰囲気を持ったデザインになります。伝統的な住宅を演出したい人におすすめです。また、本物のレンガで施工すると高額な費用がかかりますが、ガルバリウム鋼板であれば安価にできます。

ガルバリウム鋼板のリフォームで後悔しないために

ガルバリウム鋼板を使った外壁リフォームで後悔しないために、次に紹介する2つのポイントを抑えておきましょう。

ガルバリウム外壁と断熱材はセットで施工する

ガルバリウム鋼板の外壁リフォームでは、断熱材とセットで施工しましょう。ガルバリウム鋼板は薄いため断熱性が弱く、外部の気温を室内へと伝えてしまいます。断熱材と併せて成功することで、断熱性を高めるだけでなく、遮音性も高めてくれます。基本的にメーカーが販売しているガルバリウム鋼板の外壁材は、断熱材とセットになっています。しかし断熱材を追加することで、さらに断熱性と遮音性を高めることができます。

施工実績がある業者に依頼する

ガルバリウム鋼板は、高い施工技術を求められる外壁材です。そのため、リフォームでガルバリウム鋼板の外壁を使用する場合は、慎重に施工業者を選ぶことが大切です。実績のない業者に依頼して間違った施工をされると、大きなトラブルの原因になります。ガルバリウム鋼板の外壁を使うのであれば、実績の豊富な施工業者に依頼しましょう。相談したときにガルバリウム鋼板の知識やこれまでの実績などから、扱いに慣れている業者を見きわめてください。

一括査定サイトを使った業者選びがおすすめ

ガルバリウム鋼板への外壁リフォームを検討している方は、一括査定サイトの利用がおすすめです。一括査定サイトでは、ガルバリウム鋼板のリフォーム実績のある業者を複数比較できます。また、複数の業者に見積もってもらうことで、リフォームにかかる費用相場を把握することが可能です。業者選びに苦労している方は一括査定サイトを利用してはいかがでしょうか。

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