外壁リフォームは塗装以外もある?張り替えなど3つの方法について解説

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外壁と足場

外壁は雨風にさらされ、日々劣化が進みます。そのため、定期的なメンテナンスが必要です。
また、生活スタイルの変化を理由に、新しい家に生まれ変わらせるためのリフォームを検討する方もいるでしょう。

外壁のリフォームには、「外壁塗装」「カバー工法」「張り替え」の3種類あります。
今回はそれぞれの特徴やメリット、デメリットについて解説します。

リフォーム方法を選ぶ参考にしてください。

外壁塗装

外壁塗装とは、外壁に塗料を何層にも重ねて塗布します。ただ色を変えたり塗り重ねるだけではなく、耐熱機能や防水機能などの機能向上のためにも必要です。

外壁塗装は、洗浄や下地処理など、10工程ほどを経て完成します。
そのため、専門の業者に頼んだほうが耐久性も高く、満足のいく仕上がりになるでしょう。

外壁の塗装は、塗料の種類や環境によっても変わりますが、約10年を経過すると劣化が始まるといわれています。
そのため、外壁塗装は約10年に一度の定期的なメンテナンスがおすすめされています。

ここでは、外壁塗装の種類やメリット・デメリットを紹介します。

塗料の種類

塗料によって耐用年数や費用が異なります。主な種類について下の表で比較します。

塗料の比較表
  耐用年数の目安(年) 費用の目安(円/㎡)
ウレタン 8~10 1,500~2,000
シリコン 10~12 1,800~2,500
ラジカル 12~15 2,000~3,000
フッ素 15~20 4,000~5,000

また、それぞれの塗料には「溶剤塗料」と「水性塗料」があり、使用する外壁材によって向き不向きがあります。

塗料はさまざまなメーカーが開発しているため、数えきれないほどあります。そのため専門の業者に相談して、どの塗料を選ぶか決めると良いでしょう。

詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

外壁塗装のメリットとデメリット

外壁塗装のメリットとデメリットを確認しましょう。

外壁塗装のメリット

外壁塗装のメリットは、以下のとおりです。

  • カバー工法や張り替えと比較して、費用を抑えることができる
  • カバー工法や張り替えと比較して、工期が短い
  • 防水性や耐熱性を向上できる

外壁塗装は、カバー工法や張り替えと比較して、費用や工期を抑えることができます。

また外壁塗装は外観を変えるだけと思われがちですが、定期的に行うことで防水性や耐熱性など、建物の機能を保つことができます。使用する塗料によっては、長い耐用年数も期待できます。

張り替えなどの前に、まずは外壁塗装による建物のメンテナンスを検討することがおすすめです。

外壁塗装のデメリット

外壁塗装のデメリットとしては、外壁の劣化が進んでいる場合、塗装だけでは修復が不可能な場合があることです。 そのため、定期的に外壁に異常がないかを確認しておきましょう。

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外壁のカバー工法

サイディングボード

外壁塗装だけでは補修できないような劣化やひび割れは、カバー工法や張り替えで対処できます。
カバー工法とは、もともとの外壁材をそのままに、上から外壁材をかぶせる方法です。

カバー工法の種類

カバー工法の種類は、一般的に、外壁材に利用する素材で変わります。

カバー工法に使う外壁材は以下の3種類があります。

  • 窯業系サイディング
  • 金属系サイディング
  • 樹脂系サイディング

サイディングとは、外壁に貼る板状の外壁材のことです。

窯業系サイディング

窯業系サイディングとは、セメントに繊維質を混ぜ、板状に加工したものです。 日本の住宅はほとんどが、このサイディングを利用しています。

人気の理由としては、加工がしやすく、さまざまなデザインがあるからです。
例えば、タイルやレンガ調、木目調など選の択肢が多いため、自分のイメージどおりのものが手に入ります。

また、金属系や樹脂系と比較して費用を安く抑えることができます。

ただ、その分耐久性が低いため、定期的なメンテナンスが必要です。

金属系サイディング

金属系サイディングとは、金属を成形して作られた外壁材です。

ひび割れが起こりにくく、高い耐久性があります。さらに、軽量なため、地震の際に揺れが少なくなるメリットがあります。

樹脂サイディング

樹脂サイディングとは、プラスチックを利用した外壁材です。

耐久期間が20年ほどあり、他の外壁材と比較してあまりメンテナンスの必要がありません。その分価格も高いため、ご自身の予算にあわせて選択しましょう。

また、他の外壁材と比較して、色やデザインの選択肢があまりありません。そのため、デザインにこだわりがある方は、希望通りのものが手に入らないおそれがあります。

カバー工法のメリットとデメリット

カバー工法のメリットとデメリットを確認しましょう。

カバー工法のメリット

カバー工法のメリットは、以下のとおりです。

  • 張り替えよりも工事期間が短い
  • 耐熱性や防音性などの向上
  • 張り替えよりも費用を抑えることができる

もともとの外壁を剥がしたり、処分したりする手間がないため、工事が短期間で完了します。

また、外壁材を重ねるため、壁の厚みが増します。そのため、他の外壁リフォームの方法に比べて、高い耐熱性と遮音性が得られます。

外壁を剝がし処分する際には、余分に費用が発生します。
カバー工法にはその工程がないため、外壁の張り替えに比べると、費用を抑えることができます。

塗り替えではカバーできないくらい劣化しているが、予算を抑えたい方はカバー工法をおすすめします。

カバー工法のデメリット

内部結露が発生するおそれがあります。既存の外壁と重ねた外壁の間にできる空間と、外壁に温度差があると内部で結露が起こります。

しっかりと対処をしてくれる業者を見極める必要があります。

また、外壁材を重ねて貼るため、建物全体の重さが増えます。 建物の重量があるほど、地震の際に揺れやすい傾向があります。

また、一部分のみ張り替えで対処する場合、もともとある外壁材と同じ外壁材が手に入れられないかもしれません。そうすると、似た外壁材を貼っても、外壁のつなぎ目が目立ってしまうおそれがあります。

外壁の張り替え

外壁の張り替えとは、もともとの外壁材を全て取り外し、新しく外壁材を貼ることです。

劣化が進んでおり、外壁塗装やカバー工法では改善できない場合は張り替えがおすすめです。

張り替える外壁材を安く選ぶためのポイントを紹介しています。下記コラムをご参照ください。

張り替えの種類

張り替えの種類は、カバー工法と同様に、外壁材の種類によって分類できます。
また、「サイディングからサイディングに張り替え」か「モルタルからサイディングに張り替え」かの2つの場合があります。

モルタルの外壁は、コンクリートと砂を配合したものを壁に直接塗っています。そのため、板状の外壁材を貼るサイディングとは異なり、つなぎ目がありません。

以前はモルタル外壁が主流でしたが、現在ではサイディング外壁が主流です。
デザイン性の高さから、モルタル外壁からサイディングの外壁に張り替えるケースが多くあります。

まずは、自分の家が現在どういった外壁なのかを確認することから始めましょう。

張り替えのメリットとデメリット

張り替えのメリットとデメリットを確認しましょう。

張り替えのメリット

外壁張り替えの最大のメリットは、塗装やカバー工法でも修復できないような劣化にも対応できるところです。また、古い壁材を取り除いて新しくするため、カバー工法と比較しても耐久性が高く、長く住むことができます。

さらに、張り替えの場合はカバー工法と違い、建物全体の重さがあまり変わりません。そのため、地震の際に建物の揺れが大きくなる心配がありません。

張り替えのデメリット

塗装やカバー工法と比較して、費用が高額です。元の外壁を取り外す工程と、処分する費用がかかるためです。

張り替え工事が必要になるまえに、外壁塗装などでこまめなメンテンナスをしておくことが大切です。

外壁の状況に合ったリフォーム方法を選ぼう

外壁のリフォームには、それぞれの建物の状態や目的に合った方法があります。しかし、なかなかご自身で判断がつかない場合もあるでしょう。

そのため、複数の業者に相談し、費用も含めて比較することをおすすめします。

外壁のリフォームは、リフォーム会社だけでなく工務店やハウスメーカーなどさまざまな会社が対応しますので、種類や価格帯が多岐にわたります。

最近では、一括査定サイトのような、複数の業者に一度で問い合わせることができるサイトがあります。建物の簡単な情報などを入力するだけで利用できるため、おすすめです。

最適な外壁のリフォーム方法を業者に相談してみましょう!

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外壁のリフォーム工事に関するよくある質問

外壁のリフォーム工事にはどんな種類がある?
外壁塗装・カバー工法・張り替えの3種類です。外壁の傷んでいる状況で最適な補修工事は異なります。
どのくらいの周期で外壁のメンテナンスを行うと良い?
10年前後で外壁塗装を行いましょう。外壁材の補修も20年前後で必要です。耐用年数をキチンと確認して、快適できれいな状態で自宅を保つために、定期的なメンテナンスは怠らないようにしましょう。
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