外壁のサイディングできたひび割れの補修方法と費用を解説!

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外壁のサイディングできたひび割れの補修方法と費用を解説!

外壁のサイディングにひび割れ(クラック)を見つけたら要注意です。ひび割れから雨水が内部に浸入すると、外壁材や柱などを傷めてしまうおそれがあります。深刻な被害を受けてしまうと、多額の修理費用がかかってしまいます。

深刻な被害が発生しないよう、サイディングにひび割れを見つけたら、できるだけ早く補修を行いましょう。

外壁のサイディングにひび割れを見つけたときに、どのように対処すればよいのか解説します。

サイディングのひび割れを見つけたら放置は禁物!

サイディングのひび割れを放置すると、雨水が内部に浸入して次のような事態を起こすおそれがあります。

  • サイディングの劣化が進む
  • 構造部が腐食する
  • シロアリが発生する

ひび割れを放置したときの危険性について、それぞれ解説します。

サイディングの劣化が進む

ひび割れを放置するとサイディングの劣化が進みます。ひび割れた箇所からサイディング内部に水が染み込むと、膨張と収縮の変形を繰り返します。変形が進み、サイディングに反りやゆがみが発生すると補修では直せません。

劣化の状態によっては、サイディングが外れて落下するおそれがあるため、張り替えが必要になります。

構造部が腐食する

ひび割れが発生してから長期間放置すると、家の構造部が腐食してしまうこともあります。木造建築の場合、ひび割れから建物内側に浸入した雨水が、柱やはりなど重要な構造部を腐らせてしまうのです。

柱や梁を入れ替える工事は高額です。そういった事態になる前に、サイディングのひび割れに対処しましょう。

シロアリが発生する

構造部の腐食が進むとシロアリ発生の危険性があります。シロアリは木の水分量がある一定の数値を超えると、発生しやすくなります。サイディングのひび割れで雨水が浸入すると、構造部が水を含み、シロアリが発生しやすくなるのです。

危険!こんなひび割れには要注意!

外壁に発生するひび割れのなかでも、次のような状態になっているときは注意してください。雨水が内部に浸入しやすい状態になっています。

  • サイディングの割れ
  • コーキング(シーリング)の割れ
  • サイディングの反り、浮き

それぞれの状態について解説します。

サイディングの割れ

サイディングを固定している釘のまわりで、割れが発生しているときは補修を検討してください。釘のまわりは変形の影響を受けやすいため、割れが発生しやすい箇所です。

コーキング(シーリング)の割れ

サイディングとサイディングのつなぎ目にある、コーキングが割れている場合も補修を検討してください。

コーキングは紫外線の影響や地震の揺れなどによってひび割れることがあります。コーキングが割れると建物構造部へ水が浸入してしまうため補修が必要です。

サイディングの反り、浮き

ひび割れを放置した結果、サイディングが反ったり、浮いていたりする場合も補修を検討してください。変形してしまったサイディングはもとの形に戻せないため、サイディングの張り替えが必要です。

ひび割れの放置はリスク大!家の劣化を食い止めるにはプロの補修が必要です!

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外壁のサイディングにひび割れができる原因

外壁のサイディングには、知らず知らずのうちにひび割れてしまうことがあります。どうしてサイディングにひび割れができてしまうのか、原因について解説します。

ひび割れのできるサイディングは、セメントや繊維を主原料とする窯業系ようぎょうけいサイディングです。窯業系サイディングは、サイディング自体の変形の繰り返しや、地震などの外的な要因によってひび割れを起こします。

次の4つがひび割れを起こす主な原因です。

  • 紫外線、風雨の影響
  • 寒暖差の影響
  • 地震の揺れ
  • サッシの衝撃

それぞれの原因について解説します。

紫外線、風雨の影響

サイディングは紫外線や風雨により、ひび割れを引き起こすことがあります。

これは、紫外線や風雨にさらされることで、サイディングの表面塗膜が劣化するためです。塗膜が劣化すると、雨水が侵入してサイディングが水分を含み、結果的に膨張します。天候が回復し、晴れた日になると、サイディングは乾燥し収縮します。このような膨張と収縮の繰り返しにより、サイディングはひび割れを起こすようになります。

寒暖差の影響

サイディングには寒暖差によりひび割れが生じる可能性があります。これは、サイディングが高温時に膨張し、低温時に収縮するためです。温度差の激しい環境では、この膨張と収縮の繰り返しにより、サイディングが変形してひび割れてしまうことがあります。

地震の揺れ

地震の揺れもサイディングのひび割れを引き起こす要因となります。窯業系サイディングは比較的耐震性が高いとはいえ、大きな地震が発生すると変形し、ひび割れてしまうことがあります。特に窓や開口部周辺、またサイディングを固定する釘の周辺でひび割れが生じやすいです。

サッシの衝撃

サッシの開閉時の衝撃が繰り返されると、サイディングがひび割れる可能性があります。一度の開閉で受ける衝撃は小さいかもしれませんが、それが長期間にわたって繰り返されるとひび割れが発生します。特に複層ガラスなどの重いサッシは、衝撃が大きいためひび割れやすいので注意が必要です。

サイディングのひび割れを補修する方法

サイディングの補修

サイディングに発生したひび割れの補修方法を紹介します。

サイディングのひび割れを補修

サイディングのひび割れは、コーキング材をひび割れ部分に充填する形で補修します。

カッターナイフなどでひび割れしている部分をV字型の溝にします。ひび割れに直接コーキング材を充填しようとすると、接着面が少なくてうまくできないため、V字型にカットして接着面を増やすのです。

補修箇所周辺を清掃して汚れを取り除いてから、接着力を高めるプライマーの塗布を行います。最後にコーキング材を充填し、ヘラを使って平らになるよう整えます。

プライマー
下塗りとして使用される、塗料や接着剤などの密着性を向上させる塗料のこと。

コーキングのひび割れを補修

コーキング材のひび割れも、コーキング材を使って補修します。

補修の方法は、劣化したコーキング材を取り除いて新しいコーキング材を充填する「打ち替え」と、劣化したコーキング材のうえにコーキング材を打つ「打ち増し」があります。

ひび割れの具合にもよりますが、コーキングのひび割れ補修は、まずは打ち替えで検討しましょう。劣化したコーキング材を取り除いてから清掃をして、プライマーを塗布してからコーキング材を充填し、ヘラを使って平らに整えます。

サッシまわりなど劣化したコーキング材を取り除くと水漏れのリスクが発生する箇所では、打ち増しを選択します。

補修で注意すること

補修に使うコーキング材は、変成シリコンのようなコーキング材のうえから塗装ができるものを選びましょう。

ひび割れができるほどサイディングが劣化している場合、外壁塗装を検討するべき時期にきていると考えられます。ひび割れの補修と合わせて外壁塗装を行うかもしれないため、コーキング材のうえから塗装ができるものを選んでください。

DIYでサイディングのひび割れを補修する方法

DIYでサイディングのひび割れを補修する方法を解説します。ただし、DIYでの補修はあくまでも応急処置として行うもので、できるだけ早く施工会社に点検を依頼しましょう。

DIYで対応できるサイディングのひび割れ

DIYで対応できるのは、0.5mm以下のサイディングのひび割れです。0.5mm以下であればサイディングの内部へ水が浸透している可能性が低いため、表面のひび割れを防ぐだけで補修できます。0.5mm以上のひび割れになると、サイディングの劣化が進んでいる状態のため、DIYでの補修は避けましょう。サイディング内部の木材にまで、水が浸透して劣化が進行しているおそれがあります。

また、サイディングの反りや欠け、剥がれなどもDIYでの補修は避けましょう。こういった状態になったサイディングは、基本的にもとへ戻せないため交換が必要です。

サイディングの補修に必要なもの

サイディングの補修に必要なものは、次のとおりです。

サイディングの補修に必要なもの
必要なもの 用途・選び方 価格
軍手 施工時に着用する 約200円〜
刷毛はけ ひび割れ部分の清掃に使用する 約200円〜
コーキング、ボンドコーク ひび割れに充填する 約600円〜、約500円〜
コーキングガン コーキング材の充填に必要。ボンドコークで施工する場合は不要 約300円〜
マスキングテープ コーキング充填部を養生すると、周りにコーキングが付着しない 約100円〜
ヘラ コーキングを平らにするために使用する 約200円〜

サイディングの補修に必要なものは、ホームセンターで手軽に揃えられます。ちなみに、補修跡を目立ちにくくするには、サイディングと同じ色のコーキングを選ぶのがポイントです。

サイディングのひび割れを補修する手順

サイディングのひび割れを補修する手順を紹介していきます。手順どおりに行うことで、ひび割れ補修の施工が可能です。

①ひび割れ部の清掃

まず、ひび割れ部を刷毛で清掃して、ゴミや汚れを除去します。軽く汚れを払う程度で問題ありません。

②コーキングを充填する

次にコーキングを充填して、ひび割れ箇所を埋めていきます。ひびの奥までコーキングが入るように、ヘラで平らにして押し込んでいきましょう。マスキングテープで補修箇所の周りを養生することで、コーキングのはみ出しを防げます。

補修を行うときの注意点

外壁のひび割れ補修では、シリコン系のコーキング材を使用してはいけません。台所や浴槽などの水回りで使用される材料なので、外壁の塗り替え時に塗料をはじいてしまい、塗装ができなくなります。

目地の汚れに強い変性シリコン系、コンクリート部分のひび割れで使用されるポリウレタン系の2種類のコーキング材を選択することで、コーキングの上からでも塗装ができます。

ほかにも、はしごをかけての高所作業は危険なので避けてください。また、ひび割れへのコーキングの充填が充分でないと、ひび割れが再発することがあるためていねいに補修作業を行いましょう。

外壁の補修にかかる費用の目安

補修の費用

サイディングにひび割れができたときの、補修費用の目安を紹介します。

コーキング材による補修費用

サイディング自体のひび割れを補修する費用の目安は、1日程度で完了する施工内容であれば1.5万~3万円程度です。しかし、補修する場所によっては足場を組む必要があり、費用が高額になることもあります。

コーキング材で補修する費用の目安
  打ち替え 打ち増し
単価(円/m) 1,200~1,800 800~1,200

サイディングのつなぎ目の補修もする場合は、補修範囲が約200mと想定すると、打ち替えで24~36万円、打ち増しで16~24万円ほどになります。

また、足場が必要になった場合、別途15~25万円ほどかかります。

外壁塗装の費用

サイディングにひび割れが発生している建物は、外壁塗装を検討する時機になっています。ひび割れが起こっている場所を補修するだけでなく、外壁塗装もおすすめします。ただし、外壁塗装は部分的な補修に比べてかなり費用がかかるため、よく検討してから依頼しましょう。

外壁塗装は、使用する塗料によって費用が変わります。塗料の違いは、耐用年数の違いと考えてください。外壁塗装に使用する塗料は主に次の3つです。

塗料ごとの耐用年数の違い
  耐用年数(年)
フッ素塗料 15~20
シリコン塗料 10~15
ウレタン塗料 7~10

フッ素塗料はもっとも耐用年数が長く、次いでシリコン塗料、ウレタン塗料の順になります。劣化の具合や予算に合わせて、施工会社と相談して選びましょう。

外壁塗装の塗料別費用の目安は次のとおりです。費用には足場代を含んでいます。

外壁塗装の費用の目安
敷地 フッ素塗料(万円) シリコン塗料(万円) ウレタン塗料(万円)
30坪 120~160 100~140 85~125
40坪 135~175 115~155 100~140
50坪 150~190 130~170 115~155
60坪 165~205 145~185 130~170

補修費用を抑えるには

サイディングの補修を検討している場合は、複数の施工会社から見積もりを取りましょう。見積もりをもらった施工会社が1社だけだと、工事費用が適切なのかどうか判断できません。また、複数の施工会社に見積もりを依頼すれば、工事料金の安い会社が見つかり、結果的に補修費用を抑えることが可能です。ひび割れの程度によって実際の費用は左右されるため、実際に施工会社に確認してもらう必要があります。

複数の施工会社に見積もりを依頼するときは、一括査定サイトのぬりマッチが便利です。家の状態などを一度入力すれば、対応できる複数の施工会社に見積もりを依頼できます。施工会社を探したり、連絡したりといった手間がかかりません。24時間対応しているので、いつでも査定を依頼できます。

サイディングのひび割れが気になったら、ぬりマッチで依頼しましょう。

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