家の基礎にひび割れが発生!原因と補修方法、費用相場を紹介

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家の基礎にひび割れが発生!原因と補修方法、費用相場を紹介

大きな地震があったわけでもないのに、家の基礎にいつのまにか「ひび割れ」が…。家の基礎にひび割れを発見したとき、最近できたものなのか、以前からあったものなのかわからず、ほとんどの方は安全面に不安を感じるでしょう。

ひび割れの種類によっては、そのまま放置しても問題はありません。ただし中には、家が傾くような危険な状態になっているおそれがあります。その場合は早急に対応したほうがよいでしょう。

基礎のひび割れが発生したときの対策と補修方法や補修費用を紹介します。

基礎にひび割れが!放置すると危険?

基礎に発生するひび割れにはあまり心配する必要のないものと、専門家に調査を依頼して対策を立てる必要のあるものがあります。

ひび割れの種類や原因を理解しましょう。

基礎のひび割れには2種類ある

基礎のひび割れには、次の2種類があります。

  • 基礎本体にひび割れがある
  • 基礎の表面の仕上げモルタルにひび割れがある

それぞれ、ひび割れの原因は異なります。

家の基礎はコンクリートでできていますが、コンクリートの表面にモルタルを塗っていることが多いです。そのため、コンクリート基礎の表面を直接見ることはありません。

なお、モルタルは砂とセメント、水を混ぜて作る建築材料で、よく外壁に使用されます。

基礎にひび割れが生じた場合、表面のモルタルにもひび割れが生じます。つまり、ひび割れの原因を調査して、基礎本体にひび割れがあれば、基礎表面のモルタルにあるひび割れの原因が基礎本体のひび割れだとわかります。

一方、調査して基礎本体にはひび割れがない場合は、モルタルのみがひび割れしているとわかります。この場合、基礎本体は健全な状態のため、安全面に問題はありません。

基礎のひび割れの原因

基礎のひび割れで深刻なのは、基礎本体のひび割れです。その原因は、いくつか考えられます。

乾燥収縮かんそうしゅうしゅく

コンクリートは、打設すると硬化が始まり、28日かけて強度を出します。しかし、夏場の暑い時期などは急激に乾燥して、収縮によってひび割れが発生するおそれがあります。

なお、モルタルのみのひび割れは、主にモルタルの乾燥収縮かんそうしゅうしゅくによるものです。

気温低下

練り混ぜたコンクリートは、水和熱すいわねつにより温度が上昇します。水和熱とは、コンクリートに含まれるセメントと水が混ざることで起こる、化学反応で発生する熱のことです。

打設後は、硬化が始まり温度も上昇していきます。数日で内部の温度が最高点に達すると温度は下がりますが、その際に外気温が低いと、収縮が起きてひび割れが発生します。

地盤の不同沈下ふどうちんか

地盤が弱い場合、不均等な荷重が基礎にかかり、部分的に基礎が沈下することがあります。これを、不同沈下ふどうちんかといいます。

不同沈下が進行すると、ひび割れを起こすだけでなく、家の傾きが大きくなり大変危険な状態になります

施工不良とコンクリートの劣化

基礎は鉄筋コンクリート造ですが、コンクリートの内部には鉄筋が入っています。鉄筋とコンクリートが一体となって強度を保ちます。

しかし、被覆の厚さ(かぶり厚)が適正でない場合、コンクリートの中和が進み鉄筋がサビてしまいます。サビが発生すると鉄筋の体積が膨張し、その力によってひび割れが発生します。

鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、(中略)直接土に接する壁、柱、床若しくははり又は布基礎の立上り部分にあつては四センチメートル以上、基礎(布基礎の立上り部分を除く。)にあつては捨コンクリートの部分を除いて六センチメートル以上としなければならない。

e-Gov法令検索「建築基準法施行令」第七十九条

危険度別!基礎のひび割れを放置するとどうなる?

基礎のひび割れは状態に応じた補修を行うべきで、放置してはいけません。放置したい理由がある場合は専門家にひび割れの調査を依頼し、放置しても問題がないことを確認しましょう。

危険なひび割れかどうかを判断する目安を紹介します。

ヘアークラック(危険:低)

ヘアークラック

ヘアークラック

溝の幅が非常に細いひび割れを、ヘアークラックといいます。溝の幅が0.3ミリ未満深さは約4ミリの浅いものです。

基礎表面のモルタルのみにヘアークラックがある場合は、あまり心配する必要はありません

ただし、基礎本体のほとんどにヘアークラックがある場合は、雨水などが浸透して、鉄筋のサビを発生させるおそれがあるので注意が必要です。

構造クラック(危険度:高)

構造クラック

構造クラック

幅が0.3ミリ以上深さが4ミリ以上のひび割れは、構造クラックのおそれがあります。

基礎表面のモルタルにある構造クラックは、基礎本体のひび割れが原因で発生したおそれもあるため、専門家に点検してもらいましょう。

基礎本体のひび割れは、家の耐久性の低下につながるため、適正な補修を行う必要があります。長く家を使うためにも、放置してはいけません

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基礎のひび割れを補修する方法

基礎のひび割れを補修する方法は、原因とひび割れの状態によって異なります。そのため、ひび割れの状態を正確に把握する必要があるため、必ず専門家に相談しましょう。

ヘアークラックの補修方法

ヘアークラックといわれる細かいひび割れの補修方法は2つあります。

浸透性補修材

コンクリート面のヘアークラックは、珪砂けいしゃ微粉末、粉末ポリマー、速硬そっこうセメントなどを配合した浸透性のある補修材を吹き付けて、溝を埋めます。

モルタルの補修と塗装

基礎表面のモルタルにあるひび割れは、Vカットしてコーキング材の充填じゅうてんをしたのちに塗装します。

Vカットしてコーキング材を充填したひび割れ

Vカットしてコーキング材を充填したひび割れ

モルタルのひび割れを放置して数年経つと、モルタルと基礎のコンクリートが付着しなくなり、モルタルが剥がれて浮いた状態になります。浮いたモルタルを再度付着させるのは難しいため、そのような場合はモルタルをすべて剥がし、再度塗り直すのが望ましいです。

構造クラックの補修方法

ヘアークラックよりも大きなひび割れである構造クラックの補修方法は、3つあります。

エポキシ樹脂注入工法

エポキシ樹脂をひび割れ部分に注入し、一体性が失われたコンクリートをくっつける工法です。これにより、コンクリートの一体性を回復します。

エポキシ樹脂注入工法は、ひび割れの幅が小さい場合でも、しっかりと埋められます。エポキシ樹脂は、ポンプなどで手動で注入したり、ゴム圧やバネ圧を利用した自動注入の機械を使って注入したりします。

エポキシ樹脂充填じゅうてん工法

エポキシ樹脂充填じゅうてん工法は、ひび割れの幅が大きい場合に採用される方法です。

ひび割れの部分を電動カッターで一定の幅と深さでカットし、エポキシ樹脂を充填じゅうてんします。

アラミド繊維補強

ひび割れが生じたある程度の面積の範囲に、アラミド繊維のシートエポキシ樹脂を張り付ける方法です。アラミド繊維は非常に高強度の素材のため、基礎をしっかりと補強してくれます。

アラミド繊維補強

アラミド繊維補強

床下換気口の周りなど、面的にひび割れが入ったときに最適な方法です。

基礎のひび割れ補修は業者に依頼するのが基本

基礎のひび割れ補修をするには、専門業者に依頼するのが基本です。

まずは、建築士などの専門家にひび割れの調査をしてもらいましょう。

調査した結果、基礎本体のひび割れであれば、特殊な技術や施工経験が必要です。しかし、表面モルタルのみのひび割れで基礎本体に問題がない場合は、塗装の施工会社などで対応できます。

外壁や屋根の塗装実績が豊富な施工会社であれば、安心して任せられるでしょう。一括見積もり比較サイトの「ぬりマッチ」を使って、複数の提案を比較してみましょう。

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基礎のひび割れの補修費用

基礎のひび割れを補修する費用は、ひび割れの状態や原因により大きな差があります。

補修費用の目安

地域や業者によっても施工費は異なるため、あくまでも目安ですが、補修方法別の費用をまとめました。

基礎のひび割れの補修費用
補修方法 費用の目安
浸透性補修材 1カ所2万円(DIYの場合は材料費約4,000円)
モルタル補修 一般住宅全面15万~20万円
基礎塗装 一般住宅全面約10万円
エポキシ樹脂注入工法 1カ所2万円
エポキシ樹脂充填工法 1カ所2万円
アラミド繊維補強 1mあたり2万円

なお、エポキシ樹脂の注入や充填じゅうてんは、施工長さがわずかでも1カ所分の費用は最低限かかります。

構造クラック調査の費用

  • 基礎のひび割れが構造クラックのおそれがある
  • 心配なひび割れがあり詳しく知りたい

上記のような場合は、基礎の詳細な調査を行う必要があります。

調査は建築士が行いますが、すべての建築士が対応してくれるとは限りません。ホームインスペクション(住宅診断)を業務としている建築士事務所に依頼するのが確実でしょう。

費用は建築士事務所によって異なりますが、3万~5万円が目安です。

危険な状態であれば高額な費用がかかることも

部分的に基礎が沈下する不同沈下が原因でひび割れが発生した場合、まずは家に傾きがないかどうかを確認する必要があります。

沈下は止まっており、家の傾斜が我慢できる程度であれば、基礎の補修を検討します。

しかし、家の傾きを調査した結果、床に傾斜があり、その勾配が1,000分の6を超える場合は、健康被害や生活に支障があります。1,000分の6の勾配とは、底辺が1,000で高さを6としたときの角度を表しています。

そのため沈下が継続中で、さらに傾斜が進むおそれがある場合は、基礎の補修は先送りし、不同沈下への対策を検討する必要があります。

構造上危険な状態と判断される場合は、新たにコンクリートを流し込む「基礎の増し打ち」を検討します。基礎の増し打ちは高額な費用がかかるため、専門家によく相談しながら検討しましょう。

火災保険は適用される?

家に自然災害などで被害が生じた場合は、損害保険が適用されるケースがあります。

基礎のひび割れの場合、震度4以上などの強い地震により基礎にひび割れが生じたと認められると、地震保険が適用される可能性があります

地震が原因の被害かどうかは、損害保険会社の調査員が調査し、保険会社が判断します。

ひび割れの状態によっては多額の費用がかかるため、火災保険が適用されるなら活用したほうがよいです。大きな地震が起きた場合は、基礎まわりを入念に点検しましょう。

家全体のメンテナンスをしよう

基礎本体のひび割れではなく、表面のモルタルにひび割れが生じた場合は、あまり心配する必要はありません。しかし、放置しておくとモルタルが剥がれるおそれがあります。

ひび割れの補修を行ったうえで塗装をしておくと、モルタルへの水染みが少なくなり剥がれを防止できます。

家は基礎だけでなく、外壁や屋根のメンテナンスも定期的に行う必要があります。そのため、基礎の簡単な補修や塗装をするなら、外壁や屋根の塗装なども同時に実施しておくのがおすすめです

まずは、一括見積もり比較サイトの「ぬりマッチ」を利用しましょう。外壁や屋根をメインに見積もりが比較できるサービスですが、複数の施工会社とつながりを作るきっかけにもなります。ぬりマッチに加盟している優良な施工会社であれば、基礎の塗装についての相談も乗ってくれるでしょう。

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