屋根塗装に耐用年数はある?塗料の劣化や剥がれは何年後に訪れる?

戸建ての屋根

屋根の塗装は絶えず雨や紫外線にさらされています。そのため、劣化に対処するために塗り替えなどの定期メンテナンスが必要です。

しかし、定期メンテナンスが必要でも、そのタイミングを掴むのは簡単ではありません。劣化や剥がれは何年後に発生するのでしょうか。そもそも、屋根塗装に耐用年数はあるのでしょうか。

今回は、屋根塗装が劣化する年数や、保証など関連して押さえておきたいポイントを解説していきます。

屋根塗装の耐用年数は?

屋根塗装に使用する塗料には、耐用年数が存在します。ただし、ここでいう耐用年数は“塗料の持ち”を示すもので、税務上のものとは異なります。そもそも、国税庁は塗料の耐用年数を定めていないので注意しましょう。

どの塗料がどれくらいの耐用年数なのか、さっそくみていきましょう。

屋根塗装の塗料別耐用年数(目安)
塗料 耐用年数(年)
アクリル塗料 5~7
ウレタン塗料 8~10
シリコン塗料 10~15
ピュアアクリル塗料 12~15
ラジカル塗料 12~16
遮熱・断熱塗料 10~20
光触媒塗料 15~20
フッ素塗料 15~20
無機塗料 20~25

塗料にはさまざまな種類があり、屋根に、適切な塗料を適切な時期に塗布することで、屋根材を長持ちさせることができます。引いては、建物自体の耐用年数を向上させることができます。耐用年数のみを参考に長持ちするものを選べばよいということではなく、適したものを選ぶ必要があることを押さえておきましょう。

屋根塗装は何年で劣化する?

屋根塗料は物件の立地などによっても持ちが違います。たとえば、海のすぐそばで浜風を受けている建物などは、耐用年数よりも早くに塗り替えが必要になることもあります。

ここでは、耐用年数以外の条件により、実際に屋根塗装が何年で劣化するのかを考えてみます。ぜひ自身の屋根塗装の参考にしてみてください。

立地条件によって異なる

具体的に、以下のような立地条件を想定して、屋根塗装の劣化具合をみていきます。

台風が多い地域
沖縄や九州、四国、中国地方など台風が多い地域は、屋根塗装の劣化が耐用年数よりも数年単位で早い傾向にあります。強風により物が飛ばされ、屋根に触れることで傷を作り、そこから劣化していくことがあります。また、雨が多い場合も多いため、湿気が多く、藻やコケが繁殖して塗膜に悪影響を与えることもあります。このような理由から、劣化の年数は塗料の耐用年数よりも早いと思っておくとよいでしょう。
海沿いなど塩害がある地域
海沿いなど塩害がある地域も、劣化が早い傾向にあります。塗装が劣化していくことはもちろんのこと、金属製の屋根は錆びやすいため、塗料選びを間違えると屋根材にまでダメージを与えかねません。そのため、フッ素塗料など、耐久性の高い塗料を選ぶとよいかもしれません。
日当たりがよい地域
日当たりがよい地域も、劣化が早い傾向にあります。なぜなら、塗膜は紫外線に当たるとチョーキング現象を起こすからです。チョーキング現象とは、塗膜の顔料がチョークのような粉状になり表面に浮き出てくる劣化現象です。この現象は塗膜のひび割れや剥がれにつながるため、耐用年数よりも早く劣化してしまうのです。耐用年数が長いシリコン塗料や、遮熱・断熱塗料で対策をするとよいでしょう。
雪が多い地域
北海道や東北地方、日本海側など雪が多い地域は、水溜まりが多いため、劣化が早い傾向にあります。
自然災害が少ない地域
内陸部など自然災害が少ない地域は、耐用年数よりも塗装が長持ちする傾向にあります。雨や紫外線は当たりますが、それ自体は耐用年数に織り込み済みです。むしろ、一定の負荷がかかることを前提にして算出されている場合には、期待以上に長持ちすることもあるようです。

このように、屋根塗装が何年で劣化するかを考えるときには、耐用年数を基準とし、それに対する立地の良し悪しを加味することで概算できます。

立地条件とそれに適した塗料

屋根塗装と立地には関係性があり、それをふまえた塗料を選択する必要があります。選択を誤ると、劣化を早めてしまいます。立地とそれに合う塗料の組み合わせを紹介します。

立地条件 塗料
内陸部 ウレタン塗料、シリコン塗料
雨や雪が多い地域 ピュアアクリル塗料、光触媒塗料
日差しが多い地域 遮熱・断熱塗料
海が近い(塩害)地域 フッ素塗料

あくまで参考として、お役立てください。実際には専門の事業者と打ち合わせをして、適切な塗料を選択するとよいでしょう。

事業者の技量によって異なる

立地条件以外にも、屋根塗料の劣化に影響する要素があります。それが、事業者(の職人)の技量です。

腕の悪い職人やいい加減な職人は、以下のようなミスや手抜きをすることで屋根塗装の劣化を早めます。

  • 希釈率を間違える
  • 乾燥時間を短くする
  • 膜厚を薄くしすぎる、厚くしすぎる

希釈率を間違えると、塗料が本来持っている耐用年数が発揮できないことがあります。基本的に塗料は、原液をそのまま使用するのではなく、水性塗料なら水、油性塗料ならシンナーを混ぜて使用します。その混ぜる割合のことを希釈率といいます。
希釈率が低いと塗料が固くなり、施工性が悪くなり、塗装にムラができます。逆に希釈率が高いと塗料の耐久性が低下します。混ぜる作業は現場で職人が行うので、職人の腕にかかっています。

また、塗料にはメーカーが決めた最適な乾燥時間があります。この乾燥時間を守らず短くしてしまうと、硬化不良を起こし、塗料の本来持っている耐用年数を発揮できません。それだけでなく、ひび割れや剥がれなどが早期に発生してしまうため、しっかり乾燥時間を取る必要があります。

さらに、塗膜が薄すぎる、または厚すぎると、こちらもまた塗料本来の耐用年数が発揮できません。膜厚が薄いと、その分耐久性が低下します。膜厚が厚いと、耐久性が向上するのではなく、厚さのぶん相対的に乾燥時間が不足し、上述のようなトラブルを招きかねません。ただ、乾燥時間をしっかり取るのであれば、膜厚を厚くすることで耐久性の向上につながることもあります。

長い耐用年数を確保するには、事業者の技量が重要です。実績があり信頼できる事業者に依頼しましょう。

屋根塗装の保証期間は?

ここで、屋根塗装に存在する保証とその期間についても紹介します。

塗料メーカーによる「メーカー保証」

万一、塗料に問題があった場合、使用している塗料のメーカーが保証をしてくれるものです。施工不良による保証はないため、その点には要注意です。

メーカーによってさまざまですが、期間は1~10年の保証となっていることが多いです。使用頻度が多いシリコン塗料であれば、5年保証としているメーカーが多いでしょう。

事業者が独自の「自社保証」

事業者が独自で行う保証があります。こちらも事業者によりさまざまですが、期間は3年、5年、10年としていることが多いです。ただし、実際に不良があった場合でも施工範囲外とされて適用されないケースも多いため、判断は難しいところです。また、小さな会社の保証の場合は、事業者の倒産による保証無効のリスクを考えておかなくてはなりません。

保証をつけることもひとつの手段ですが、やはり、信頼できる事業者に屋根塗装を依頼することが大切です。屋根塗装で失敗しないためにも、事業者を選ぶ場合は複数社の提案を比較してから決めるとよいでしょう。

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