ウレタン防水とは?種類ごとのメリットデメリットや単価、塗料を解説

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ウレタン防水をしたベランダ

ウレタン防水は、マンションの屋上や陸屋根と呼ばれる平らな屋根で採用される防水工事です。ウレタンは柔らかく弾力があり、摩耗性に優れており、車のタイヤや接着剤に使われる素材です。

防水工事では、ウレタンを液体状にして平らな屋根面に塗り重ねることで、つなぎ目のない一体となった防水層をつくります。工事完了後は、ゴムのように弾力のある床面になります。

本記事ではウレタン防水の種類と種類別のメリットとデメリット屋上や屋根をウレタン防水に張り替える場合に確認すべきポイントを解説します。防水工事を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ウレタン防水の種類別!メリットとデメリット

ウレタン防水工事には、下地に対してどのような工法で防水層をつくるかの違いによって、以下の2種類の工法があります。

  • 密着工法
  • 通気緩衝工法(絶縁工法)

密着工法のメリット

密着工法とは、下地と密着させて防水層をつくる工法です。プライマーや補強布を使用して表面の調整をした下地に、ウレタン樹脂を直接塗り重ねることで防水層を形成します。

直接下地に塗る工法なので、下地調整が不十分だと防水層を仕上げたときにひび割れや膨れが発生するおそれがあります。

密着工法のメリットは以下のとおりです。

  • 低コスト
  • 小面積、複雑な形に対応できる
  • 一体となった防水層が形成できる
  • 歩行可能

低コスト

特別な下地調整をすることなく、防水層を下地に密着させる工法なのでコストがかかりません。短い工期で工事ができることも低コストの理由です。

小面積、複雑な形状に対応できる

密着工法は防水材をローラーなどを利用して塗っていく工法なので、小面積で複雑な形状をしている箇所の施工に適しています。

一体となった防水層が形成できる

液状にしたウレタン樹脂を塗布するため、連続して一体となった防水層をつくれます。つなぎ目がないため、水漏れのリスクを抑えられます。

歩行が可能

仕上がった防水層は歩行が可能です。下地によっては、重歩行も可能です。重歩行とは屋内外や歩行頻度、履物の制限に関係なく歩行が可能という規格です。

密着工法のデメリット

密着工法のデメリットは以下のとおりです。

  • 均一な厚みの塗膜形成が難しい
  • 下地の影響を受けやすい
  • トップコートの塗替えが必要

均一な厚みの塗膜形成が難しい

人の手で防水層の塗膜をつくるため、厚みにムラができます。厚みのムラは、熱の影響を受けやすい箇所をつくり、膨れの原因になるおそれがあります。

下地の影響を受けやすい

下地に密着させて防水層をつくっているため、下地の影響を直接受けます。下地にひびが入ると防水層が割れるおそれがあります。

トップコートの塗替えが必要

防水層を紫外線の影響から守るために、トップコートと呼ぶ仕上げを塗ります。経年によってトップコートが劣化すると紫外線の影響で防水層が傷むおそれがあるため、トップコートの塗替えが必要です。

通気緩衝工法(絶縁工法)のメリット

通気緩衝工法とは、通気性能がある通気緩衝シートを下地に貼って、そのうえに液体状にしたウレタン樹脂を塗り重ねて防水層をつくる工法です。

密着工法が下地と密着した防水層を形成するのに対して、下地とは縁を切った防水層を形成する工法で絶縁工法とも呼ばれます。

通気緩衝工法のメリットは以下のとおりです。

  • 既存防水層のうえから施工できる
  • さまざまな下地に対応できる
  • 次回の改修工事がしやすい

既存防水層のうえから施工できる

通気緩衝シートを貼ったうえに防水層をつくるので、既存防水層の影響を気にすることなく施工可能です。リフォーム工事に適しているのが通気緩衝工法です。

さまざまな下地に対応できる

通気緩衝シートのうえに防水層をつくるので、さまざまな下地に対応できます。

下地の状況が悪い場合でも新しい防水層をつくれます。下地との密着が悪く、水分を含んでいると熱の影響などによって防水層に膨れが発生することがあります。

通気緩衝工法ではシートによって下地と縁を切っているため、膨れの発生を防げます。

次回の改修工事がしやすい

シートによって下地との縁を切っていることから、均一な防水層になっています。

そのため、通気緩衝工法はトップコートの塗り直しが簡単です。

また、下地の影響を受けにくいので地震の揺れによって下地に影響が出たときにも防水層が守られます。特別な補修工事の必要がなく、次回の改修工事ができます。

通気緩衝工法のデメリット

通気緩衝工法のデメリットは次のとおりです。

  • コストがかかる
  • 重歩行は不可
  • トップコートの塗替えが必要

コストがかかる

下地との縁を切るシートを貼る作業や、防水層と下地の間にたまる水蒸気を逃がすための脱気筒だっきとうを設置する必要があるなど、密着工法に比べるとコストがかかります。

重歩行は不可

シートの耐久性から重歩行はできません。重いものを持って移動する可能性がある場所では、工法を検討する必要があります。

トップコートの塗替えが必要

密着工法と同様にトップコートの塗替えが必要になります。

ウレタン防水の施工で確認すべきポイント

ウレタン防水の施工を依頼するうえで確認すべきポイントは、工事単価と塗料、施工会社です。以下で詳しく解説します。

工事単価

まずはウレタン防水の種類別に工事単価が適正な金額か確認しましょう。

密着工法の工事単価
工事種別 主な工事内容 単価(円/m2
高圧洗浄 既存防水層の洗浄 100~200
下地処理、ケレン 劣化している既存防水層の下地処理 500~2,500
ドレン取付 改修ドレン設置 8,000~12,000
密着工法 ウレタン防水~トップコート 4,000~7,000
通気緩衝工法の工事単価
工事種別 主な工事内容 単価(円/m2
高圧洗浄 既存防水層の洗浄 100~200
下地処理、ケレン 劣化している既存防水層の下地処理 300~2,000
ドレン取付 改修ドレン設置 8,000~12,000
通気緩衝工法 ウレタン防水~トップコート 6,000~9,000

依頼する施工会社によって単価は異なります。既存の防水層や下地の状態によって下地処理の金額も変動するため、実際の金額は見積もりを複数の会社に依頼して比較しましょう。

【無料】見積もりは必ず複数社に依頼して比較しましょう!驚くほど値段に差がでる場合もあります。

複数社に見積もり依頼

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塗料

どのような塗料を使って防水工事を行うか確認することも必要です。ウレタン防水で使う塗料には以下の2種類があります。

  • 2液型(2成分形)塗料
  • 1液型(1成分形)塗料

2液型を使用するのであれば、正しく使用しないと期待する防水性能を得られないことがあるので、施工実績があるかどうかを確認しましょう。

2液型と1液型のメリット、デメリットを解説しますので、施工会社との打合せの知識として参考にしてください。

2液型(2成分形)塗料

2液型塗料は、塗る直前に主剤と硬化剤を混ぜ合わせて使う塗料です。メリットは以下のとおりです。

  • 耐久性が高い
  • 密着度が高い
  • 乾燥が早い

主剤に硬化剤を混ぜてつくる塗料は初期硬化に優れているので、強い塗膜をつくります。耐久性に優れていて、下地への密着性が高いのも特徴です。乾燥までの時間が短いので、施工性にも優れた塗料です。

対して2液型塗料のデメリットは以下のとおりです。

  • 価格が高い
  • 混ぜるのが手間
  • 手際よい工事が必要

1液型塗料と比較すると価格は高くなります。また、主剤と硬化剤を適量で混ぜ合わせる必要があるので、作業者の経験が必要になり手間もかかります。

乾燥が早いというメリットの裏返しで、開封後は時間が経過すると硬化が始まるため、手際のよい工事をする必要があります。

1液型(1成分形)塗料

1液型塗料は、主剤と硬化剤が混ぜられた状態になっている塗料です。もともとは2液型の塗料しかなかったところを技術の進歩によって硬化剤を混ぜた状態でも硬化せず保管できるようになったことで登場した塗料です。

メリットは以下のとおりです。

  • 価格が安い
  • 混ぜる手間がない

2液型と比べて価格が安いのがメリットです。また、あらかじめ主剤と硬化剤が混ぜられているので開封後すぐに使用できます。

対して1液型塗料のデメリットは次のとおりです。

  • 耐久性で劣る
  • 未開封での保管期間が短い

保管状態での硬化性を調整している関係で、仕上がった塗膜の耐久性が2液型塗料に比べて劣ります。未開封状態であっても徐々に硬化してしまうため、長期間の保管はできません。

1液型塗料がおすすめ

ウレタン防水を検討するのであれば、1液型の塗料をおすすめします。

最近では、耐久性に優れた1液型塗料も存在します。混ぜ合わせて使用する2液型塗料では、均一な性能を担保できないおそれがあります。安定した性能を得ることができ、施工性に優れているので工事期間を短くできる点を評価して1液型塗料をおすすめします。

施工会社

最後の確認すべきポイントは施工会社です。施工会社はウレタン防水の工事実績が豊富な会社を選びましょう。

防水工事は、正しく施工されなければ雨漏りが発生するおそれがあります。下地の状況に合わせて、適した工法を選び施工するには経験が必要です。

また、ウレタン防水は下地の状況などによって金額が変わります。それ以上に依頼する施工会社によって金額が変わります。適正な金額で依頼できるように、経験豊富な施工会社に複数見積もりを依頼しましょう。

どこに依頼すればよいかわからない方は、屋根工事に関する見積もりを簡単に依頼できる屋根の一括査定サイトを利用してください。経験豊富な施工会社にまとめて見積もりを依頼できるのでおすすめです。

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