塗装で使うフッ素塗料の特徴は?価格の相場やおすすめメーカーも紹介!

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塗装で使うフッ素塗料の特徴は?価格の相場やおすすめメーカーも紹介!

屋根や外壁、雨樋などは、日々紫外線や雨風など自然環境にさらされているため、塗装が劣化してしまいます。そのため、定期的に塗装を塗り替える必要があります。

塗装に使う塗料にはさまざまな種類がありますが、耐久性・耐熱性などを重視したい場合におすすめなのが、フッ素塗料です。

この記事では、フッ素塗料の特徴やメリット、デメリットを解説します。さらに価格の相場やおすすめのメーカーを紹介するので、塗料選びのご参考になれば幸いです。

フッ素塗料の特徴やメリット・デメリット

外壁や屋根の塗装に使われている塗料の中で、フッ素塗料はグレードの高い塗料といわれています。

フッ素塗料にはどのような特徴があるのか、メリットやデメリットと合わせてみてみましょう。

特徴

フッ素塗料とは、蛍石を原料としたフッ素樹脂を配合した塗料の総称です。

フッ素樹脂はフッ素原子と炭素原子が強固に結合した物質なので、耐久性が高く耐熱性・耐薬性・耐汚性などに優れています

フッ素樹脂は「テフロン」という名前で商品化されています。テフロン加工のフライパンのように、汚れがつきにくく落としやすい塗料といえばその機能がイメージしやすいでしょう。

屋根や外壁は常に紫外線や酸性雨、排ガス、砂ぼこりなどにさらされていますが、フッ素塗料はそれらをはじき、つきにくくします。

そのため、フッ素塗料を塗布した外壁や屋根は、美観を長い期間保ち続けられます

耐用年数

フッ素塗料の耐用年数は、15〜20年と長いのが特徴です。

屋根や外壁に使う塗料は、フッ素塗料のほかにウレタン塗料やシリコン塗料などがあるため、比較してみましょう。

塗料別の耐用年数
塗料名 耐用年数(年)
ウレタン塗料 8~10
シリコン塗料 10~15
フッ素塗料 15~20
光触媒塗料 20~25

塗装する場所や塗り方によって耐用年数は異なりますが、外壁や屋根の塗装で使われることが最も多いシリコン塗料に比べると、5年ほど耐用年数が長いです。

塗り替えがしにくい、塗り替えると多額な費用がかかる場所の塗装にフッ素塗料は適しています。

費用相場

フッ素塗料の塗装費用は、1平米あたり3,600〜5,000円が目安です。

フッ素塗料が登場したばかりの頃は、価格の高さゆえに、公共施設や商業施設の外壁や屋根の塗装に使われていました。しかし、現在は技術の進歩によって価格が下がり、一般住宅にも使えるようになっています。

下記の表で、ほかの塗料と費用相場を比較してみましょう。

塗料別の費用相場
塗料名 1平米あたりの費用相場(円)
ウレタン塗料 1,500~2,500
シリコン塗料 2,300~3,500
フッ素塗料 3,600~5,000
光触媒塗料 3,500~5,500

なお、この相場はあくまでも目安です。同じフッ素塗料でも、メーカーや塗り方によって費用に差があります。

正確な料金を知りたい場合は塗装を依頼する業者に見積りを出してもらいましょう。

メリットとデメリット

フッ素塗料のメリットとデメリットは以下のとおりです。

フッ素塗料の特徴
メリット デメリット
  • 耐用年数が長い
  • 汚れがつきにくい
  • 費用が高い
  • 扱いに専門知識が必要

最大のメリットは、耐用年数が長く汚れがつきにくいことです。

外壁や屋根は建物を維持していくために、定期的な塗り替えが必要です。フッ素塗料は塗装費用は高めですが、一度塗り替えれば15年以上持ちます。

その反面、最も使われるシリコン塗料と比べると、費用が約1.5〜2倍高いため、ローンを組んでも支払いきれないというケースもあります。

しかし、10年前後で塗り替えが必要になるシリコン塗料と比べると、ランニングコストがかかりません。防汚効果の高いフッ素塗料を使えば、その費用も抑えられるでしょう。

また、フッ素塗料はフッ素樹脂の結合性が高いため横に伸びにくいです。塗り方によっては早期にひび割れが発生することもあるため、フッ素塗料の扱いには専門知識が必要です。

実績のない業者が雑な方法で塗装してもメリットを活かせません。地域によっては塗装業者選びが難航することもあります。

そのため、業者選びの際は一括査定サイトを利用することをおすすめします。一括査定サイトでは、複数の業者にまとめて依頼できるため、比較して自分に最適な業者に依頼できます。

フッ素塗料は建物によっては合わないこともある

シリコン塗料は「艶あり」と「艶なし」が選べますが、フッ素塗料は「艶あり」のみです。艶消し処理をすることはできますが、一般的な艶なしに比べると光沢がある仕上がりです。

そのため、渋い和風建築などにフッ素塗料を塗ると、安っぽく見える場合があるため注意が必要です。

塗装業者に大きめの見本を見せてもらい、どの程度艶が出るのか確認しておきましょう。

フッ素塗料を検討したら自宅に合うか一度塗装業者に相談してみましょう!一括で複数社を比較できます!

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フッ素塗料の使用がおすすめのケース

具体的にどういった方が外壁や屋根の塗装にフッ素塗料を選ぶべきなのでしょうか。

ケース① できるだけ塗装の頻度を減らしたい場合

外壁や屋根の塗装は一度で100万円単位のお金が必要です。また、足場を作って窓やドアをビニールで覆ってしまうので、生活に不自由することもあります。

できるだけ塗装の頻度を減らし、手間を省きたい」というケースでは、フッ素塗料が適しています。

家の立地環境にもよりますが、ウレタン塗料やシリコン塗料より塗り替え頻度を減らすことが可能です。

ケース② 建物の美観を重要視したい場合

外壁や屋根が汚れていると、家の美観はかなり損なわれます。定期的に洗浄ができればよいですが、手間と費用がかかるので難しいことも多いでしょう。また、隣家との距離が近い場合は洗浄も大変です。

フッ素塗料は防汚性に優れているので、建物の美観が損なわれにくいです。特に、幹線道路沿いなど汚れやすい場所に建っている家などにもおすすめです。

ケース③ 艶やかな仕上がりを求めている場合

フッ素塗料は艶やかな仕上がりになります。 ほかの塗料でも艶やかな仕上がりになる塗料がありますが、フッ素塗料はその中でも特に鮮やかで耐久性に優れています。

おすすめのフッ素塗料メーカー

フッ素塗料はさまざまなメーカーから販売されていますが、特におすすめのメーカーを3つ紹介します。

日本ペイント

日本ペイントは、明治時代に創業した国内で最も歴史ある塗料メーカーです。

知名度が高く、「塗料といえば日本ペイント」といったイメージを持っている方も多いでしょう。

戸建て住宅から工場まで幅広く使える「ファインフッソ」をはじめとする14種類のフッ素塗料を扱っています。

幅広く流通しているため、扱っている業者が多いのも特徴です。

エスケー化研

エスケー化研は、建築塗料や仕上げ材で国内シェア50%以上を誇るメーカーです。

フッ素塗料は、水性塗料・弱溶剤系塗料・溶剤系塗料があり、13種類の製品を扱っています。

フッ素塗料以外にも扱っている製品の数が多く選択肢が幅広いのも魅力です。

関西ペイント

関西ペイントは、日本ペイントに続く塗料メーカーの老舗です。2015年に雨などの悪条件下でも塗装ができる塗料を開発して話題となりました。

フッ素系塗料は、金属屋根用や外壁用など豊富に取りそろえており、扱っている業者が多いです。

まとめ:業者に相談して選ぼう

フッ素系塗料は近年、種類も豊富になり、価格も下がってきました。

その一方で「選択肢がたくさんあってどれがよいか分からない」「どこにフッ素塗料を使えばよいか分からない」といった悩みを抱える人も増えています。

フッ素塗料で外壁や屋根の塗装を検討する際は、専門の業者に相談して使用する塗料を選びましょう。豊富な知識から自宅に最適な塗料を提案してくれるので、安心して任せられます。

業者選びにも悩んでいる場合は、複数の業者を短時間で比較できる一括査定サイトを利用することをもおすすめします。

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