「ビリジアングリーン」「フォレストグリーン」「オリーブグリーン」など、最近は自然の中に多く存在する緑を外壁に採用する方が増えています。緑色の外壁はおしゃれで、風水的にも健康などの癒やしの効果が期待できますが、中には外壁を緑にして後悔する人もいます。
本記事では外壁を緑に塗装して後悔しないために、外壁を緑にするメリットとデメリット、緑にした場合の風水、色選びの注意点を解説します。
外壁の色を緑にするデメリット
まず、外壁の色を緑色系統にしようと思っている方は、以下のデメリットについて知っておきましょう。
緑色のコケや緑カビを見逃しやすい
緑色の壁ですから、緑色のコケや緑カビなどの汚れは目立ちにくいです。これは逆にコケやカビの発生を見逃し、長いあいだ放置してしまう原因にもつながります。
コケやカビを放置すれば、範囲が次第に広がり、見た目が悪くなるだけでなく以下のような問題につながります。
緑汚れの発見が遅れた結果、アレルギーになることも
コケやカビは胞子を飛ばして繁殖します。この胞子を吸いこむと、場合によってはアレルギー反応が起こることもあります。
アレルギー反応が起こった結果、鼻炎や皮膚炎、シックハウス症候群、肺炎などの症状につながります。
緑汚れの発見が遅れた結果、壁の耐久性が落ちることも
コケやカビは人体に影響があるばかりでなく、壁自体にも悪影響を及ぼします。
たとえば壁にコケが発生すると、その部分だけ水分が溜まりやすくなるため、塗装の性能が低下する原因になります。
さらに、コケを取り除かずに放置してしまうと、壁の内部に水分が浸入して壁が劣化するため、最終的には全面張り替えする必要が出てくることもあります。そのため壁を緑色にする場合は、目視でコケやカビがついていないか確認したほうがよいでしょう。
色あせしやすい
緑色は色あせしやすい色として知られています。これは、発色に使用している顔料の特性によるものです。
色あせの主な原因は、紫外線による塗料の劣化です。外壁を紫外線から守る手段はありませんので、色あせはある意味仕方のないことではあります。
色あせは見た目の問題だけではなく、壁を手で触ると粉が付着する「チョーキング現象」やコケなどが繁殖する原因にもなります。そのため「色あせしたら新しく塗り直せばいいや」という問題ではなく、常に壁面の状態に気を配る必要があります。
🎦チョーキング現象の実演動画
紫外線に強い材質を用いた塗料もありますので、緑色の壁面を長持ちさせたい場合は、アステックペイントの塗料などの紫外線に強い塗料を検討したほうがよいでしょう。
価格が高くなりがち
塗料は色によって価格が異なります。使用する顔料の材質や量によって価格が上下するためです。
一般的に緑色の塗料は、高価な部類に入ります。銘柄によっては最安の色と比べて約2倍になることもあります。施工会社に依頼するときに追加料金が発生する場合もあるため、早めの段階で塗料の価格を確認しておきましょう。
緑にした場合の風水は吉・凶、両方ある!
建物の色について考えるときは、風水の吉凶についても考えておきたいものです。風水では以下の2点について詳しく知っておくことが大切です。
- 色そのものが持つ意味合いを知る
- 方角との組み合わせで吉凶が変わる
運気を上げるために、以下のようなことに気をつけましょう。
【吉】緑色は「健康」「成長」「癒やし」「安らぎ」
風水の考え方では、緑色には「健康」「成長」「癒やし」「安らぎ」などといった意味があるとされています。
健康運アップ
緑色は植物の色ともいえます。植物に触れることで、多くの人が次のような効果を得られます。
- ストレスが軽減される
- 疲れが解消される
植物と同じ緑色は、このように精神的・肉体的な健康、癒やしを促進する色とされています。安らぎの場である家などにはふさわしい色といえるでしょう。
勉強運・仕事運アップ
緑色のもつ「成長」という意味合いから、勉強や仕事にもプラスとなるでしょう。植物が太陽の光を浴びてグングン育つ様子を表す色です。
そのため、緑色の外壁は子育て中の家庭や、会社の事務所などに向いた色といえます。
金運を支える効果
木から落ちた種がまた芽吹き、新しい木になっていく様子から、緑色には「再生」というイメージもあります。このことから緑色の財布には、出ていったお金が戻ってくる効果があるといわれています。
そのため、緑色は若いカップルが建てる家やお店などの外壁にも向いた色といえるでしょう。
【凶】北東に緑を使うのはNG!
風水では、方角ごとにラッキーカラーやNGカラーがあるとされ、同じ色でも置いてよい方角とそうでない方角があります。そのため、方角と色は室内にインテリアを置く際に考慮するだけでなく、外壁でも意識したほうがよいです。
緑色と相性がよい方角は、東・南東・南です。外壁を緑色に塗装するなら、東・南東・南の方角にメインの壁があるとよいでしょう。
逆に緑色と相性が悪いのは、北東です。北東と相性のよいラッキーカラーは黄色・白・青・ブラウンなどです。風水を気にされる方で北東の壁を緑に塗りたい方は、ラッキーカラーを含めるとよいでしょう。
外壁の色を緑にするメリット
外壁の色を緑にするデメリットや風水的な意味合いについてお話してきましたが、もちろん外壁を緑色にするメリットもあります。
デメリットだけでなく、メリットも踏まえて色選びをしましょう。
周りに不快感を与えにくい
外壁を緑色にするとオシャレで洋風な印象に仕上がります。また、植物の色との相性もバッチリです。庭に木や花を植えたい場合や、周辺に街路樹がある場合などには特によいでしょう。
ベランダや雨どいの色とも相性がよく、建物全体のバランスを損ねない色として重宝されることが多いです。下記のようにインターネット上でも「おしゃれ」「かわいい」といった評判が見られます。
外壁おしゃれなミントグリーン♪✨✨✨
— はるか (@sawamoco) May 16, 2022
やり直して貰えて良かったですね!
足場外れるとホッとしますよね。
今回は外壁だけなのかな?
うちは家が古くてあちこち直して大変でした😥
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— 青森の魅力 (@aomori_miryoku) December 10, 2010
リラックス効果がある
緑は植物の色として知られ、目にすると自然と触れあっているような感覚を与えます。そのため、癒やしやリラックスの効果があるとされ、一般的な家の外壁はもちろん、クリニックなど緊張しやすい施設の外壁にも適しています。
また、緑色の外壁は自然と調和する色であるため、周囲の景観や環境にも溶け込みやすく、落ち着いた印象を与えます。
環境にやさしいイメージを与えられる
緑色は植物の色から派生して、いまや地球環境そのものを表す色としても認識されています。そのため外壁を緑色にすると、環境に配慮した優しさが感じられます。
環境に関連した仕事の事務所などにも向いているのではないでしょうか。
汚れが目立ちにくい
これはデメリットのところでも話しましたが、緑色系の汚れや、緑に限らず土埃などが目立ちにくいのが緑色の壁の特徴です。これは汚れを見逃しやすいというデメリットでもありますが、裏を返せば汚れが目立ちにくいともいえます。
壁面を緑色にすると外観をきれいに保てることから、外観が大切なお店などに向いた色といえるでしょう。ただし、こまめにメンテナンスしなければ、コケやカビが繁殖してしまいますので気を付けましょう。
明るめの緑色なら夏は涼しい
建物に直射日光があたると建物の温度がどんどん上がりますが、このとき外壁の色による違いが生じます。
よく知られているのが次のような効果です。
- 白色の壁は光をよく反射するので、あまり温度が上がらない
- 黒色の壁は光をよく吸収するため、温度が上がりやすい
緑色には明るめの緑から暗めの緑までありますので、夏を涼しく過ごしたい場合には明るめの緑を選ぶのがよいでしょう。
なお、外壁に使用されやすい明るめの緑色は次のとおりです。
ライムグリーン
明るい黄緑色で、元気や活力を表現する色です。外壁だけでなく、屋根やドア、窓枠などのアクセントにも使われることがあります。
アップルグリーン
鮮やかな黄緑色で、清潔感や明るさを表現する色です。
テールグリーン
明るい青緑色で、爽やかさや落ち着きを表現する色です。
シャープグリーン
鮮やかな青みの緑色で、モダンで軽快な印象を与える色です。
紹介した4色は、明るく華やかな印象を与えるとともに、自然と調和しやすい色です。そのため、緑の多いエリアや自然に近い場所に建つ家にもよく使用されます。
色選びで後悔しないためには、施工会社へ相談
施工前の色選びは、後悔しないよう慎重に行うことが大切です。色は、その場所や環境によって印象や効果が異なります。さらに、色には流行や季節感などもあるため、長期間その色を見ることになる外壁では、どの色を使うか慎重に選択したほうがよいでしょう。
そこで、色選びには施工会社への相談がおすすめです。施工会社は、外壁に適した色や塗料、また季節や環境によって最適な色を提案してくれます。また、実際に施工例を見せてくれる場合もあり、イメージをしやすくなります。
外壁の色で後悔しないために、外壁塗装のプロである施工会社と十分な相談や検討をしましょう。
なお、外壁塗装の一括見積もりサイトぬりマッチには、電話でのヒアリング調査などをもとに、厳しい審査基準をクリアした塗装会社のみが加盟しています。施工会社がまだ決まっていない方は、ぬりマッチを利用して優良会社に色の相談をしてみましょう。