塗装は下地処理で決まる!外壁塗装における洗浄と補修作業の重要性

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塗装は下地処理で決まる!外壁塗装における洗浄と補修作業の重要性

外壁塗装における下地処理は、塗装の仕上がりをよくするために重要です。
下地処理は塗装をするための下準備です。洗浄や補修作業によって完成後の見栄えや耐久性が変わります。

今回は塗装の下地処理における洗浄と補修作業の重要性について解説します。

塗装の下地処理の工程

塗装の下地処理と言っても1日で終わるような簡易的なものではありません

下地処理は以下のような工程に分けられます。

  1. 高圧洗浄
  2. ケレン作業
  3. コーキング補修またはセメント補修
  4. パテ処理

高圧洗浄

まずは高圧洗浄で汚れを落とします。外壁はもちろんですが、屋根塗装の場合でも最初に行います。

作業時間は約半日で終了します。その後外壁を「乾燥」させることが重要です。

高圧洗浄の詳細は後述します。

ケレン作業

ケレン作業によって、サビなどの異物を取り除きます。一般的には高圧洗浄後に行われ、残った汚れを落とします。

また、この作業を行うことによって、外壁の表面をでこぼこさせます。つるっとした表面よりでこぼこした表面の方が、塗料の密着性が上がるためです。

ケレン作業の方法は4種類あります。種類別の費用相場を下記表にまとめます。

ケレンの作業内容と費用
  費用(円/㎡) 作業内容
1種ケレン 住宅での利用なし
2種ケレン 約1,500~2,000 電動工具
3種ケレン 約600~1,000 手工具による処理
4種ケレン 約200~400 手工具による処理

ケレン作業は塗料を塗ってしまえば、行われたかどうか判断できません。

悪徳業者はこの工程を省く場合もありますので、事前にどのようなケレン作業を行うかを確認しましょう。

コーキング補修またはセメント補修

日本ではほとんどの住宅がサイディングを使用しています。

サイディングとは、板状の外壁材のことです。
サイディングでは外壁材と外壁材の間に、コーキングというゴムのようなものが埋められています。

サイディングの補修や塗装について詳しいことは、下記コラムをご参照ください。

外壁材のひび割れや雨水の侵入などを防ぐためのものですが、劣化が早いので補修が必要です。

セメントやモルタル外壁の場合は、劣化部分に上からセメントを打って補修する作業が必要です。
コーキング補修の詳細は後述します。

パテ処理

下地処理の調整作業として「パテ処理」をします。
パテ処理とは外壁のへこみや隙間などに粘土のような材料を埋める作業です。

パテ埋めをすることによって、でこぼこがなくなり塗装しやすくなります。

下地処理における洗浄について

下地処理にける洗浄は塗装の下地処理の中で最も重要な作業と言っても過言ではありません。

一般的には高圧洗浄で汚れを洗い流します。

洗浄について詳しく解説します。

洗浄によって塗料の塗りをよくする

外壁や屋根は紫外線や雨、排気ガス等にさらされているので日々劣化しています。

劣化のひとつに、外壁に触れると外壁と同じ色の粉が手に付着するチョーキング現象があります。
チョーキング現象が起こると、その上に新しい塗料を塗ろうとしても、粘着力がなくなっています。

そのため、高圧洗浄によってこれから塗る塗料が剥がれないように、古い塗膜を取り除く作業が必要です。
洗浄が不十分になってしまうと、数年で塗料が剥がれてしまう可能性があります。

洗浄後には乾燥期間が必要

洗浄の作業時間は約半日で終了しますが、その後乾燥に約1~2日間必要です。乾燥させることで、きれいに塗膜を形成できます。

乾燥が十分でない状態で塗装してしまうと、仕上がりに影響が出ます。
たとえば、塗装が膨れ上がったり剥がれたりします。

そのため、しっかりと乾燥時間を設けることが大切です。

近所トラブルにならないように気をつける

隣の家が近い場合は、近隣住居の洗濯物や車などを汚してしまうおそれがあるため、十分に注意が必要です。

業者へ依頼する際は、高圧洗浄で近隣へ迷惑をかける可能性があるかしっかり確認しましょう。自身で行う場合には、より注意が必要になるのであまりおすすめはできません。

下地処理における高圧洗浄の相場

高圧洗浄における相場は1㎡あたりの単価で表されることが一般的です。

特殊な工程を行わなければ1㎡あたり100~300円が目安です。

一般的な住宅の外壁は100~150㎡程度です。そのため、10,000円~45,000円が高圧洗浄の費用相場です。

下地処理におけるコーキング補修について

洗浄作業と同様に補修作業を欠かすことができません。外壁のゆがみや雨漏れ防止のために行われるコーキング補修ですが、日々外気にさらされるため劣化が早いです。

コーキングのひび割れや縮みが目で確認できるようになってからの対応では遅いこともあります。
コーキング処理について詳しく解説します。

打ち替えと増し打ち

コーキング補修には「打ち替え」と「増し打ち」があります。
打ち替えは既存のコーキングを取り除いて新しいコーキングを施工します。

全て新しくするので、交換後は耐用年数が5~10年です。

増し打ちは既存のコーキングに新しくコーキングを上塗りすることです。
打ち替えに比べて費用は安く済むことがメリットです。

一方で、劣化が早く耐用年数は3~4年です。

コーキングの効果

外壁ボードと外壁ボードの間に埋めることで雨水の侵入を防ぎます。
劣化してくると雨漏りの原因となります。

また、地震の揺れで外壁どおしがぶつからないように緩衝材としての役割があり、建物の耐久性を高めます。

コーキング補修の相場

高圧洗浄と同じように1㎡あたりの単価で表されます。

以下の表は、補修する幅を100~150mとした場合の、増し打ちと打ち替えそれぞれの費用相場です。

コーキング補修の相場
  単価(円/㎡) 費用相場
増し打ち 500~900 50,000~135,000
打ち替え 900~1,200 90,00~180,000

コーキングについてさらに詳しく解説しています。下記コラムをご参照ください。

塗装の下地処理は業者に依頼した方がよい

経験のない方が下地処理をするには少しリスクが高いです。

数年後に外壁や屋根に不具合が生じ、再度下地処理からを行うケースがあります。

そのため、塗装の下地処理はプロの業者に任せましょう。

信頼できる業者へ依頼する

塗装業界には悪徳業者が多いと言われています。理由は作業内容が一般に流布しておらず、相場もよくわからないという状況にあるからです。

多い事例としては、以下の3つがあります。

  • 作業内容が不十分
  • 不必要な作業を組み込まれる
  • 見積り金額の詳細が不明

契約を結ぶ前にどの作業にどのくらい費用が発生するか、詳細を確認することが大事です。

複数の業者へ問い合わせる

悪徳業者に騙されないために複数社に問い合わせることは有効な手段です。

それぞれの業者の対応や見積りを他の会社に見せ、妥当かどうか確認してもらうことをおすすめします。

その際に契約を取ろうとして、突然大幅な値引きを行う業者には注意が必要です。
金額はもちろん重要ですが、親身になって相談に乗ってくれるかどうかを判断しましょう。

一括査定を利用する

複数の業者へ問い合わせるには一括査定サイトがおすすめです。

条件を入力するだけで複数の業者にに問い合わせすることができます。
一括査定サイトを利用し、信頼できる業者選びをしましょう。

品質の高い塗装業者に、下地処理の工程も含め、施工してもらいましょう!!こちらから、優良な塗装業者に見積り依頼と相談をしてみましょう!

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下地処理に関するよくある質問

下地処理は何をするの?
高圧洗浄・ケレン作業・コーキング補修またはセメント補修・パテ処理の4つの工程があります。塗装を塗る面をきれいに整えて、塗装の仕上がりをあげます。
コーキングとは?
外壁材の隙間に充填して、水の浸入などを防ぐ役割があります。ゴムのような素材で、5~10年で交換が必要です。

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