トタン屋根の塗装方法は?トタンの特徴からペンキの塗り方と価格を紹介

トタン屋根

トタンは、薄い鋼板に亜鉛でメッキを施した建材です。
波板加工が施されたトタンは、薄くて軽くて強度のある建材として屋根や外壁などで使われています。

しかし、サビやすく定期的なメンテナンスが必要な建材です。

こちらでは、屋根に使われているトタンの塗装について、解説していきます。

トタン屋根の塗装についての基礎知識

トタン屋根の定期的なメンテナンスとして、塗装の塗り替えがあります。
塗装は、トタンを太陽光や風雨から保護してくれます。

トタン屋根の塗装工事を行うタイミング・施工手順・費用の相場を紹介します。

トタン屋根の劣化症状

トタン屋根の塗り替えは、以下の劣化症状が現れたタイミングで行いましょう。

  • 変色・退色
  • チョーキング
  • 塗膜の剥離・膨張
  • コケ・カビの発生
  • サビの発生

劣化症状の原因と補修方法を解説します。

変色・退色

太陽の熱や紫外線・風雨によって、塗装に含まれる樹脂が劣化することで、塗装の色が変色したり退色したりします。トタン屋根の劣化を示す初期症状です。

すぐに塗り替える必要はありませんが、劣化が進行しているという認識をしておくとよいでしょう。色あせから2~3年以内には、塗り替えの検討をおすすめします。

チョーキング

チョーキングとは、塗料に含まれている顔料が浮き出て、触れると白い粉が付着してしまう状態です。塗膜の劣化が進行し、耐久性が落ちています。

そのまま放置すると、近いうちにトタンのサビや塗膜の剥がれにつながります。1年以内に塗り替えを検討するのがよいでしょう。

塗膜の剥離・膨張

塗装が剥がれていれば、トタンに風雨、紫外線などが直接当たります。

そのまま放置すると、トタン自体の劣化速度が早まり、最終的に雨漏りが起きる可能性があります。できるだけ早く塗り替えを実施したほうがよいでしょう。

コケ・カビの発生

コケ・カビ・藻は湿気が多い場所や、水たまりができる場所で繁殖します。
水たまりができる場所は、勾配が緩やか過ぎる屋根や、トタン同士の継ぎ目にできる段差などです。

コケ・カビ・藻の発生を放置すると、塗膜の劣化を早めます。すぐに塗り替える必要はありませんが、コケ・カビ・藻を洗浄で除去するとよいでしょう。

サビの発生

トタンは鋼板なため、非常にサビやすい性質をもっています。そのため、塗装によってトタンがサビないように保護します。
塗装が劣化してくると、トタンを保護する力が弱まり、サビてしまいます。

軽度なサビであれば、屋根塗装だけで補修できます。

しかし、サビが重度である場合は、後ほど説明する屋根の葺き替え工事や、重ね葺き工事が必要です。
雨漏りなど、生活環境にまで大きな影響が出るため、放置せずに速やかに塗装業者に依頼して補修しましょう。

塗装する施工手順

トタン屋根の塗装工事の施工手順を解説します。

足場の設置を行った後の施工手順は、以下のとおりです。

トタン屋根塗装工事の施工手順
施工手順 施工内容
高圧洗浄・既存塗膜剥がし
  • 高圧洗浄機の水圧で汚れを落とす
  • 古い塗膜を剥がす
塗装養生
  • 塗装したくない箇所に塗料が付着しないようにテープやシートで保護
サビ止め材塗布
  • 防錆効果のある下塗り材をトタンに塗装
  • 上塗り材との密着度を高める
上塗り材塗布
  • 保護効果の高い上塗り材を塗装
  • 耐久性を高めるために2回以上塗装

これから、それぞれを詳しく解説します。

高圧洗浄・既存塗膜剥がし

高圧洗浄機を用いて屋根の表面にあるほこりやコケ、劣化して剥がれやすくなった塗膜などを除去します。

高圧洗浄を行った後に、ケレンと呼ばれる既存の塗膜を剥がす作業を行います。ケレン棒という塗膜を剥がす専用工具や、ワイヤーブラシをつけた電動工具で塗膜を剥がします。
このあとに塗っていく塗料を、しっかりと密着させるための下地処理です。

既存塗膜剥がしの工程は、屋根塗装工事の中でも大切な作業です。この工程をきちんと行うことで、塗料の性能が十分に発揮され、塗装が長持ちします。

塗装養生

塗装養生の工程では、塗装を行わない箇所に塗料が付着して汚れないように、ビニールやテープで保護します。

屋根の周りだけでなく、必要に応じて車なども養生します。

サビ止め材塗布

トタンのサビを防止するとともに、上塗り材との密着度を上げるために専用の塗料を塗布します。

サビ止め材を塗布しないと、上塗り材が数年で剥がれてしまいます。

上塗り材塗布

上塗り材は、2回以上塗布します。
十分な厚みの塗膜を形成して耐久性を上げるためです。

1回目の塗布した後、完全に乾燥させてから2回目を塗布します。気温が低かったり、湿度が高かったりする条件下では、乾燥に時間がかかります。

上塗り材には、いくつか種類があります。費用が高いものだと、耐用年数が20年近くあります。
塗装業者と相談して、用途に合った製品を選びましょう。

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トタン屋根の塗り替えにかかる費用相場

屋根塗装の費用を計算する際、以下の計算式を用いて大まかな費用を算出できます。

屋根塗装費用=1階の床面積 × 係数(1.1~1.7) × 塗料の価格

 

この計算式を使うことで、およその費用計算ができますので、ある程度の相場感をつかむことができます。

塗料別の費用相場は、以下の表のとおりです。

塗料別トタン屋根塗装工事の費用相場
建坪 ウレタン塗料(万円) シリコン塗料(万円) フッ素塗料(万円)
10坪 9~10 9~11 16~22
20坪 18~20 18~22 33~45
30坪 27~30 27~33 49~67
40坪 36~40 36~44 65~89
50坪 45~50 45~55 82~111
60坪 53~60 53~65 98~134
70坪 62~70 62~76 114~160
80坪 71~79 71~87 130~178
90坪 80~90 80~98 147~200
100坪 89~100 89~110 164~223

上記は塗装代(下塗りは含まず)のみの費用相場です。

足場の設置が必要な場合は10~20万円ほどの費用がかかります。

屋根は紫外線や風雨にさらされるため、塗膜へのダメージも大きく、外壁よりも劣化が進みやすい環境にあります。
太陽の熱を遮熱・断熱する塗料もあります。

トタン屋根の補修方法

屋根は、家の骨組みの上に、野地板(のじいた)、防水シート、屋根材を順に重ねます。そして、屋根の頂点に棟板金(むねばんきん)を設置して屋根が完成します。

野地板とは、トタンが置かれる屋根の下地板のことです。

ここで使用される防水シートは、建築用のもので、雨の侵入を防ぐために屋根の他にも外壁や屋内の水回りの床にも使われます。JIS規格で基準が設けられています。

棟板金は屋根の最上部に設置される部材で、屋根材同士の隙間を覆い雨水を防ぐ役割があります。また屋根の見た目にも大きな影響を与えます。

トタン屋根が劣化してしまった場合の補修方法は「塗装」「重ね葺き」「葺き替え」の3種類あります。

  • 塗装
  • 重ね葺き(カバー工法)
  • 葺き替え

屋根の塗装工事

屋根の塗装工事は、既存の塗膜を完全に除去し新しく塗装する工事です。使用する塗料によりますが、約7~20年前後で塗装工事が必要です。

屋根の形や面積で費用は大きく変わりますが、費用相場は40~80万円で、工事期間は10~12日間です。

気候の影響で塗料の乾燥にかかる時間が変わるため、工事期間が左右されます。工事を短期間で済ませるためには塗装工事に最適な時期を選ぶ必要があります。

屋根の重ね葺き工事(カバー工法)

屋根の重ね葺き工事は、既存の屋根の上に新しく屋根材を重ねる方法です。カバー工法ともいわれています。新しく重ねる屋根材には、トタンよりも軽量で耐久年数が長い、ガルバリウム鋼板が多く使われます。

重度のサビがあったり穴が空いていたりして、塗装だけでは補修できない場合に重ね葺き工法が検討されます。
費用は交換する屋根材で大きく変動しますが、80~120万円程度かかります。

トタン屋根の場合、約20年で重ね葺き工事が必要です。

屋根の葺き替え工事

屋根の葺き替え工事は、既存の野地板・防水シート・屋根材を取り除き、新しい屋根に差し替える工法です。

トタン屋根の劣化が激しい場合、野地板まで傷んでいることがあります。このような場合は、重ね葺き工事をしても傷んだ部材が残ってしまうため、葺き替え工事を行います。
交換する建材が多いため、3つの工法のうち一番費用が高く、100~200万円程かかります。

費用を抑えるためには、比較的安価な塗装工事を定期的に行い、屋根のメンテナンスをしておきましょう。劣化の程度によって補修方法自体が変わりますが、塗膜や建材の傷み具合は、専門家に判断してもらう必要があります。

建築してから10年、または前回の屋根塗装工事から10年ほど経過したら、塗装業者に点検してもらいましょう。
早めに補修することで、補修費用が安く抑えられますし、住宅の価値を保つことができます。

DIYでトタン屋根の塗装は可能?

DIYでトタン屋根を塗装することは、非常に難しいといえます。
塗装するための道具の中には取り扱いに細心の注意が必要なものがありますし、高所での作業も危険を伴います。

また、塗料を規定の塗布量で均等に塗装するためには、高度な技術が必要です。塗りムラがなく、適正な厚みで塗装することで、塗料の性能を十分に発揮します。

施工に不良があると、短期間で塗装が剥がれてしまい、再度塗装する必要がでてきてしまいます。最悪の場合、屋根の劣化を早めてしまい、より高い補修費用が必要になるケースも考えられます。

施工が塗装だけで済めばいいですが、屋根材自体が脆くなってしまい、重ね葺き工事や葺き替え工事ともなると、とてもDIYでは手におえません。

一時的な費用はかかりますが、長期的な視野での費用面を考えると、専門業者に依頼して塗装してもらうのが安く済むことが多いでしょう。

定期的なメンテナンスを行なうことによって、最終的な出費を抑え、住宅の快適性と価値が保持できます。

専門業者に依頼する際は、一度の手続きで複数の業者に相談と見積もりの依頼ができる、一括査定サイトが便利です。

特に塗装工事に関しては、様々な業態の会社が同様のサービスを提供しているため、対応する業者を探し出しては、1社ずつ連絡をとって希望する内容を伝えるというのは非常に手間のかかる作業です。一括問い合わせのサービスを介してある程度業者を絞った後に、希望に沿う数社と詳細な話をすすめていく、という方法が現実的です。

トタン屋根の塗装について理解できましたか?実際に専門業者に相談してみて、的確なアドバイスをもらい美観を維持できるようにメンテナンスを欠かせないようにしましょう!

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トタン屋根の塗装に関するよくある質問

トタン屋根の塗装は何年周期で塗り替えるべき?
10年周期で行うことをおすすめします。周囲の気候条件によっても異なるため、劣化症状が現れてきたら、専門業者に相談して、補修の見積もりを出してもらいましょう。
トタン屋根塗装は、DIYでできる?
非常に難しいです。現状にあった補修方法や塗料の選定は、知識と経験が豊富なプロに任せましょう。施工においても、高い技術が求められますから、専門業者に任せましょう。
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