折板(せっぱん)屋根の塗装はどのようにやる?工程や面積の求め方を解説

折板屋根

倉庫や物置、カーポートなどで使われている折板屋根。

折板屋根は、裏から見ると一見きれいでも、普段目にしない表側は意外と劣化しています。メンテナンスを怠ると、劣化が進むことで雨漏りが発生し、場合によっては屋根を張り替えなくてはなりません。

これらを防ぐためにも、折半屋根の塗装は必要です。この記事では、折板屋根の塗装について、塗装のタイミングやおすすめの塗料、費用相場など具体的に解説します。

なお、折半屋根と誤って表記されている場合がありますが、正しくは折板屋根です。

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折板屋根の塗装はなぜ必要?

折板屋根は波型の形をしており、一般的にガルバリウム鋼板が使用されています。

ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムと亜鉛の合金により鋼板をメッキ加工した建材で、サビが発生しにくいのが特徴です。

しかし、サビが発生しにくいとはいっても、時間がたてばサビによる劣化も進むでしょう。そのため、定期的に塗装をして、折半屋根の劣化を防ぐ必要があります。

折板屋根の種類

折板屋根にはさまざまな種類があります。

一般的に使用されている折半屋根のタイプは以下の2つです。

  • ハゼ締めタイプ
  • 重ねタイプ

ハゼ締めタイプ

1山ずつの折板屋根をハゼといって鋼板同士をかしめ合わせることで、一体の屋根とするタイプです。ボルトが表面に出てこず、メンテナンスしやすいのが特徴です。

一般的に大型の工場や倉庫などに使われています。

重ねタイプ

3山程度の折板を、1山ずつラップさせて形成するタイプです。屋根の下地であるタイトフレームをボルトで緊結することにより固定します。

折板をラップさせるので断面強度が強いというメリットがあり、風が抜けるカーポートやひさしなどに使われています。

このほかにも嵌合かんごうタイプや二重葺きタイプ、わん曲加工などがあります。

塗装で期待できる効果

折板屋根の塗装には、主に遮熱効果と防水効果が期待できます。

遮熱効果

折板屋根の弱点は断熱性が低いことです。最上階は夏場の日差しによる室温上昇が懸念されるので、塗装には遮熱塗料がおすすめです。遮熱塗料により室内の冷房負荷を低減することが期待できます。

ただし、あまりにもツヤがある塗料を選定すると、近所から眩しいといわれる場合があるので気をつけましょう。

防水効果

塗料そのものに防水効果はありませんが、折板屋根の塗装には雨漏りを防ぐ効果があります。折板は薄い鋼板のため、劣化によりサビてくると穴あきなどのトラブルが発生します。

穴あきは雨漏りの原因になるので、穴あきが発生する前に塗装をしておきましょう。

折板屋根の劣化症状と塗装のタイミング

折板屋根の劣化症状には、サビや穴空き、シーリングの切れなどがあります。先述したとおり、サビを放っておくと、穴あきなどのトラブルにつながるので、サビが発生する前に塗装をする必要があります。

また、屋根の各所にはシーリングが施されています。シーリングとは、継ぎ目や隙間にシーリング材を埋めてふさぐことを指します。シーリングの切れは、直接雨漏りにつながるので、定期的にシーリングの点検をしましょう。

折板屋根の塗装は、上記の症状があらわれた時もしくは、15年に1度行いましょう。

ただし、住んでいる場所によって劣化状況は大きく変わるので、あくまで参考としてお考えください。

折板屋根はどのように塗装する?

ここでは、折板屋根の塗装方法や必要な道具、おすすめの塗料について解説します。丁寧な作業や適した塗料選定が、折板屋根を長く使うコツですので、確認しておきましょう。

必要な道具

折板屋根の塗装には、刷毛はけ、ローラー、スクレーパーが必要です。

刷毛やローラーは、塗装に使います。刷毛は細い箇所を塗装するのに適しており、ハゼ締めタイプの屋根だとハゼの部分、重ね式タイプだとボルトの部分を塗装するのに向いています。

先に刷毛で細かい部分を、その後にローラーで全体をまんべんなく塗装するという手順で進めていきます。

スクレーパーとは、先に刃が付いた道具で、サビや汚れを除去するケレンという作業に必要な道具です。

おすすめの塗料

折板屋根の塗装には、一般的にウレタン系塗料とシリコン系塗料、フッ素塗料が使われます。

それぞれの耐用年数は以下のとおりです。

塗料の耐用年数
塗料の種類 耐用年数(年)
ウレタン系塗料 6~10
シリコン系塗料 8~15
フッ素系塗料 15~20

塗料によって耐用年数に差があり、耐用年数が短い塗料ほど安価で、耐用年数が長くなるにつれて高価になります。そのため、塗料の選定はライフプランを考慮して行いましょう。

この中では、シリコン系塗料は値段と耐用年数のバランスがとれているといえます。ここで、2つのシリコン系塗料を紹介します。

ファインルーフSi

高光沢・高耐久という特徴があり、紫外線にも強いシリコン系塗料です。

外壁面より高レベルな耐久性と光沢を求められる屋根用塗料に適した塗料であり、強靭な塗膜を形成することにより、厳しい自然環境から屋根を保護します。

カラーラインナップも24色と豊富で、お好みのカラーを選べます。

参照
日本ペイント株式会社「ファインルーフSi

サーモアイSi

省エネと節電を考えた、ハイスペックな屋根用高日射反射率塗料、サーモアイシリーズのシリコン系塗料です。上塗り材と下塗り材のダブルで高い遮熱効果を発揮します。

遮熱効果が高いため、空調負荷を低減することができ、環境面とコスト面の両方に優しい塗料だといえます。

参照
日本ペイント株式会社「サーモアイSi

塗装工程

折板屋根の塗装は以下のような工程で行います。

  1. 高圧洗浄
  2. ケレン
  3. 下塗り
  4. 上塗り

作業手順を守らなかったり、必要な作業工程を省く事業者もいるので、正しい流れを理解しておきましょう。

高圧洗浄

まずは高圧洗浄により、汚れや簡単なサビを除去します。汚れが付着した状態で塗装をすると、塗料と折板が密着せず、塗膜の剥がれが起きやすくなります。

ケレン

ケレンとは、スクレーパーなどの道具を使って、高圧洗浄で落とせなかったサビや汚れを除去する作業です。

下塗り

下塗りにはエポキシ樹脂系のサビ止め塗料を使います。これによりサビを抑制する役目と、折板と上塗り材の密着性を高める接着剤の役目があります

上塗り

下塗り材が乾いたら上塗りです。上塗りは2〜3回塗り重ねるのが一般的ですが、塗料によって回数が異なるので、塗料の仕様を確認する必要があります。

塗布する量も各塗料によって使用量が決まっているので、適正に使用されているか確認しましょう。

折板屋根塗装の相場は?自分でもできる?

折板屋根の塗装は、屋根に登ってしまいすれば自分でもできそうに思えますが、実際はどうでしょうか。

ここでは、折半屋根が自分でもできるかについてや、事業者に依頼した場合の費用相場について紹介します。

折板屋根の塗装はDIYでもできる?

屋根は建物でもっとも紫外線の影響を受けるため、劣化しやすい箇所です。そのため、外壁などと同じ要領で塗装すると下地処理がうまくいかず、塗膜が剥がれることもあります。

屋根上での塗膜の剥がれは気づきにくく、といの詰まりで雨漏りを招くおそれがあります。

そのような不具合がないよう、折半屋根の塗装は事業者に依頼することをおすすめします

費用相場

折板屋根の塗装を事業者に依頼した場合の費用は、一般的に約40〜100万円です。

しかし、塗料の種類や足場の有無によって費用は変動します。足場が必要な場合は、外壁塗装など足場が必要な作業と合わせることで足場費用を節約できます。

塗装面積はどのように求める?

折板屋根の塗装面積は、通常の屋根面積と違うのでトラブルになることがあります。

折板屋根は山形をしており、その山高によって塗装面積が変わるので、屋根面積に係数をかける必要があります。折板屋根の山高は88mmと150mmとがあり、それぞれの係数は以下のとおりです。

88mmタイプ
係数は1.4
150mmタイプ
係数は1.7

屋根面積が10m2、山高が88mmの折半屋根の塗装面積は以下のように求められます。

10m2 × 1.4=14m2

150mmタイプの場合、塗装面積が屋根面積の2倍近くにもなります。

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折板(せっぱん)屋根の塗装に関するよくある質問

折板屋根の塗装方法は?
高圧洗浄、ケレン、下塗り、上塗りの工程があります。ケレンはスクレーパーなどの道具を使って、高圧洗浄で落とせなかったサビや汚れを除去します。塗装は刷毛やローラーで行います。
折板屋根の塗装費用はどれくらいかかる?
事業者に依頼した場合は、約40〜100万円の費用がかかります。また、屋根は劣化しやすく、下地処理がうまくいかずに塗膜が剥がれることもあるため、DIYでするのはおすすめしません。
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