外壁塗装工事の“手抜き”を防ぐ・見抜く完全ガイド|悪徳業者を見抜くポイント

更新日:
外壁塗装工事の“手抜き”を防ぐ・見抜く完全ガイド|悪徳業者を見抜くポイント

仕上がりからバレないこともあって、外壁塗装は手抜き工事が行われやすいといわれています。外壁塗装が手抜き工事だった場合、塗装が早く劣化して剥がれてくるなどの被害を受けるおそれがあります。悪徳業者を避けて、しっかりと外壁塗装をしてもらうにはどうすればよいのでしょうか。

どうして手抜き工事がおこるのか

外壁塗装には、仕上げまでに必要な工程が多くあります。塗装だけでも下塗り・中塗り・上塗りがあり、そのほかにも高圧洗浄や、各所の養生、足場の工事などがあります。仕上げ以外の工程は、完成してしまうと正しく行っていたのかは確認できません。

一見、きれいに仕上げてあるように見えても途中の工程を確認できないので、いくらでも手間を省いて工事ができてしまうのです。それがいまだに手抜き工事を行う悪徳業者が存在し、手抜き工事が行われている理由です。

リフォーム会社によっては、下請け業者に実際の工事をお願いしている場合があります。なかには高い利益を出すために、安い金額で下請け業者に工事を丸投げしている悪徳業者が存在します。そうすると下請け業者も、安い金額で何とか利益を出そうと考えます。そこで費用を抑えるために、手抜き工事が行われるのです。

外壁塗装で行われる“手抜きの手口”

手抜きの手口を知ることは、手抜き工事を防ぐことにもつながります。どういった手抜き工事の手口があるのか確認していきましょう。よくある手口として、次のような方法があります。

  • 契約内容と異なる安い塗料を使う
  • 足場を簡易的に組む
  • 高圧洗浄を適当に行う
  • 下地処理や外壁補修を適当に行う

契約内容と異なる安い塗料を使う

見抜きにくい手口として、契約内容と異なる安い塗料を使うという手口があります。塗料のランクを下げるなどして、材料の原価を抑えて利益を出すのです。同じような手口として、塗る回数を減らしたり、塗料を既定よりも薄めて使用したりする手口もあります。契約内容と違う塗料で仕上げても、目で見て見抜くことはなかなかできません。

足場を簡易的に組む

足場を簡易的に組むという手抜きの手口もあります。隣の家が近い、家の形が整形でないなどの理由で足場を組む手間が多くかかってしまうときにおこりやすい手口です。

安全な足場が組まれていないと家の高いところに手が届かず、正しい方法で塗装できない箇所が出てくるため、施工不良につながるおそれがあります。メッシュ状の養生シートを足場にかけない施工会社にも気をつけてください。同じように手間を省き、足場の費用を安く抑えようとしています。

高圧洗浄を適当に行う

外壁塗装では、外壁を高圧洗浄するところからはじまります。その工程で手抜きをするのです。年数を経た外壁には、土ぼこりやコケ、劣化した塗料の塗膜の粉など多くの汚れが付着しています。この汚れをしっかりと高圧洗浄で落とすことで、塗料を外壁にしっかり塗れるようになるのです。しかし家1件分の汚れを落とすには時間がかかります。その手間を省いて儲けようとしているのです。

ひどい施工会社になると、高圧洗浄を行わないこともあります。発注者が不在のタイミングで高圧洗浄を行ったといえば、実際にはわからないためです。

下地処理や外壁補修を適当に行う

仕上がってしまうと見えなくなる部分で、手抜き工事を行うことがあります。外壁のひびはパテで埋めるなどして補修を行いますが、そういった補修をせずに塗装してしまうのです。外壁の表面を滑らかにする、下地処理の工程でも同様です。

この工程を省いても完成直後であれば、きれいに仕上がっているように見えます。そこを利用して手抜き工事を行うのです。実際には塗料が正しく外壁に塗られていないため、数年後に塗装が浮いてきたり、剥がれたりするおそれがあります。手直しをお願いしようとすると、施工会社ともう連絡がとれない状態になっていることもあるので気をつけてください。

手抜き工事の多くは、手間を省くことを目的としています。工事の原価で多くの割合を占めるのは人件費だからです。少しでも多くの利益を出すために悪徳業者は必要な手間を省き、人件費を抑えようとしています。

ぬりマッチには優良施工会社が登録しています!安心してご依頼ください!

一括問い合わせスタート

一括問い合わせスタート

どうすれば手抜き工事を防げるのか

どのようにすれば手抜き工事を防げるのでしょうか。工事期間中、すべての工程をチェックできればよいのですが、なかなかできることではありません。手抜き工事の被害に遭わないためには、次のような方法が考えられます。

超重要!悪徳業者には頼まない!

重要なことは、悪徳業者に頼まないことです。多くの施工会社は、正しい施工方法で外壁塗装を行っています。悪徳業者さえ選ばなければ、手抜き工事の被害に遭わないといえるでしょう。

悪徳業者には、突然の訪問営業、オリジナル塗料の提案、曖昧な見積もり、大幅な値引きの提示といった特徴があります。急に訪問してきた施工会社で怪しいと感じたときは、その場で応じないようにしてください。

外壁塗装に対して無知ではないことをアピール

依頼先の施工会社を決めるときの打ち合わせで、外壁塗装に対して無知でないことをアピールしましょう。特に悪徳業者は相手が外壁塗装に無知だとわかると、そこにつけ込んできます。

「塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回ですか」や「中塗りと上塗りの色を変えてもらうことは可能ですか」などと聞いて、塗装工事について知っていることをアピールしておくと、施工会社も手抜きを行いにくくなります。手抜きの手口にもとづいて質問してみるのも、施工会社に塗装について知っているとアピールできるでしょう。

信頼できる施工会社を選ぶ

依頼する施工会社選びも大切です。そのエリアで実績がある、塗装1級技能士がいる、外壁塗装を行った人の意見を参考にするなどして、信頼できる施工会社を選ぶことも手抜き工事を防ぐためには大切です。信頼できる施工会社選びには、1社だけの話を聞くのではなく、複数社から見積りを取って検討しましょう。

信頼できる施工会社を見つけるには一括問い合わせがおすすめです!比較して信頼できる会社に依頼しましょう!

一括問い合わせスタート

一括問い合わせスタート

必見!悪徳業者を見抜くポイント

手抜きをされないためには、悪徳業者に依頼しないことが大切です。悪徳業者にはいくつかの特徴があり、そのポイントを押さえておくだけでも、手抜き工事の被害から逃れられます。

悪徳業者を見抜くポイントとしては、次のものがあります。

  • 訪問営業をかけてくる
  • 強引に無料点検をすすめる
  • 見積もりの内訳がわからない
  • 値引き額が大きい

それぞれのポイントを詳しく解説します。

訪問営業をかけてくる

そもそも、訪問営業を行っている施工会社には、注意が必要してください。訪問営業を行う悪徳業者の被害が多いため、注意喚起を行っている自治体もあるほどです。

うっかり話を聞いてしまうと、巧みな営業トークで契約をさせられてしまうおそれがあります。もし訪問営業を受けたときは、話を聞かずに断りましょう。

訪問営業による外壁塗装は、クーリング・オフの対象になります。もし契約してしまった人は、次の記事を参考にクーリング・オフの手続きを行ってください。

強引に無料点検をすすめる

無料点検そのものは多くの施工会社で行っているため、自分から連絡して受けることは問題ありません。しかし、訪問営業で無料点検をすすめてくる施工会社には注意してください。

点検を行ったあとは深刻な破損を見つけたなどといって、強引に営業を仕掛けてきます。なかには、わざと破損させる施工会社もあるため、点検そのものを行わせないようにしましょう。

見積もりの内訳がわからない

見積もりに詳細な内訳がなく、「一式」でひとまとめにしているような場合も注意が必要です。どういった工事を行うのか、どんな塗料をどれくらい使うのかなどの情報が明らかでないと、施工会社はいくらでも手を抜けてしまいます。

詳細な見積もりを出せない施工会社には、工事を依頼しないでください。

値引き額が大きい

見積もりが出たあとで、頼みもしないのに大きく値引く施工会社には注意しましょう。そもそもの見積もりがいい加減で、余計な費用を計上しているかもしれません。また、値引きをしただけ、手抜き工事を行うおそれがあります。

外壁塗装は100万円前後の費用がかかるもので、どの施工会社も似た価格になってきます。極端に安いときは、警戒が必要です。

塗装工事のあとに手抜き工事を見抜く方法

手抜き工事の手法を知って、防ぐために信頼できる施工会社を選んでもなお、手抜き工事が心配な方は、次のような方法で正しく工事を行っているかを確認できます。

  • 使用した塗料の量を確認する
  • 工事中の写真提出を求める

使用した塗料の量を確認する

使用した塗料の量で正しい施工方法による塗装が行われていたか確認する方法です。塗装ではメーカーの塗料ごとに使用するべき量が決められています。使用した塗料の空缶の数や納品書を見せてもらうことで、決められた量の塗料が使われていたのかを確認できます。

工事中の写真提出を求める

工事開始前に依頼する必要はありますが、工程ごとの工事中の写真を求める方法があります。信頼できる施工会社のなかには、依頼しなくても工事中の写真を提出する会社もあります。事前に依頼しておくことで、手抜き工事をしにくいと思わせる予防策にもなります。

とはいえ、工事後に手抜きがあったかを見抜くのは、なかなか難しいものです。あらかじめ対策をして手抜き工事を行わせない、手抜き工事を行わない施工会社を選ぶことが大切です。

良質な施工をした外壁塗装の特徴

良質な施工をした外壁塗装には、次のような特徴があります。ていねいに施工されているか確認するときの参考にしてください。

  • ムラなくきれいに塗装されている
  • 外壁以外の箇所に塗料が付着していない
  • 説明や報告をまめにしてくれる

ムラなくきれいに塗装されている

外壁塗装がムラなくきれいに塗られている場合、良質な施工が施されているといえます。外壁塗装にムラが生じているときは、手抜き工事や職人の実力不足、下塗り材の選択ミスなどが発生していることがあるからです。

たとえば明らかに塗りムラがある、塗料の厚みが明らかに違うなどのケースでは、施工に問題があったと思われます。また、2色以上の色を塗り分けている外壁塗装では、色の境目がガタガタしている、もしくは色がはみ出しているなどの場合、ていねいに施工してないといえるでしょう。

ただし、人が塗装しているため、多少の塗りムラが生じることはあります。たとえば、外壁を見る角度や光の当たり具合などによって、色ムラがあるように見える状態のことです。この場合、塗り直してもらえる可能性が低く、施工会社とトラブルに発展することもあります。多少の塗りムラは、生じるものだと認識しておきましょう。

手抜き工事をしている場合は、配管や雨樋の裏などの目に見えにくい細かい部分の塗り残しがあることもあります。ムラなくきれいに塗られているか、施工後に確認しておきましょう。

外壁以外の箇所に塗料が付着していない

外壁以外の部分に塗料が付着していない場合、良質な施工が行われたといえるでしょう。ビニールやテープなどでていねいに養生しなければ、不要な箇所にも塗料が付着してしまうためです。

養生は窓や換気口、エアコンの室外機や車などの、塗装を行わない部分に対して行います。不要な箇所への塗料の付着を防ぐだけでなく、外壁塗装と養生の境目をきれいにするためにも、ていねいな養生がかかせません。

外壁以外に塗料が付着していないときは、ていねいに養生を行ったといえるため、そのほかの施工もていねいに行っていると考えてよいでしょう。

説明や報告をまめにしてくれる

作業の説明や報告をまめに行ってくれる業者は、良質な施工を行っているといえます。プロである職人や施工会社は、適切な施工が行われているかどうかの判断がつきますが、経験や知識のない人にはわからないものです。わからない人でも安心して工事ができるように配慮しているといえるため、施工もていねいに行っていると考えられるでしょう。

たとえば、現在の外壁塗装の状況や劣化状況にあわせた施工方法の説明、工事中の作業報告などを行ってくれると安心して作業を任せられます。良質な塗装を行う施工会社は、説明や報告をまめにしてくれる傾向があることを覚えておくといいでしょう。

手抜き工事に気づいたときの対処法

もし手抜き工事に気づいたときは、どのように対処すればよいのでしょうか。

まずは工事担当者に手直しの依頼をしてください。どこの部分を直すのか、直してほしい理由と合わせて具体的に依頼しましょう。

工事費用をまだ支払っていないのであれば、手直し工事が終わるまで支払いを止めましょう。工事費用を支払ってしまっていると悪徳業者の場合、逃げてしまって手直し工事に対応してもらえないことがあります。

素直に手直し工事に応じてもらえればよいのですが、相手が悪徳業者の場合はそうはいかないでしょう。施工会社と揉めるようなトラブルになりそうなときには、自分たちでどうにかするのではなく、第三者機関を利用しましょう。代表的な第三者機関として「住宅リフォーム紛争処理支援センター」「独立行政法人国民生活センター」などがあります。無料で相談できたり、必要に応じて専門家を紹介してもらえたりするため、施工会社とトラブルになりそうなときには利用してください。

手抜き工事による塗装の剥がれなどは、工事完了から数年後に発生することがあります。そのような場合でもまずは、工事担当者に連絡しましょう。優良な施工会社を選んでいるのであれば、塗装工事の保証をしているところもあるので親身になって対応してくれます。悪徳業者の場合は、おそらく連絡がつきません。そこでようやく悪徳業者を選んでしまっていたと気づくかもしれませんが、そのような場合には、先に述べた第三者機関に相談してください。

信頼できる施工会社選びはぬりマッチで比較を

安心して外壁塗装を任せるには、複数の施工会社を比較することが大切です。各社の見積もりを比較しなければ、相場の金額もわかりません。しかし自分で施工会社を見つけて各社へ連絡するのは大変です。

そこでおすすめなのが、施工会社の一括依頼サービスのぬりマッチです。依頼する人の連絡先や外壁塗装を行いたい建物の情報などを一度入力するだけで、複数の施工会社に外壁塗装の相談ができます。ぬりマッチに登録している優良の施工会社を比較して、自分にぴったり合う会社に依頼してください。

悪徳業者にだまされないでください!ぬりマッチでは優良な施工会社から選べます!

一括問い合わせスタート

一括問い合わせスタート

おうちの塗装あなたの地域の相場は?

完全無料診断する 完全無料診断する