「外壁の無料点検をしてくれる施工会社は信頼できる?」「無料で依頼しても大丈夫?」
大丈夫です!施工会社は自社の営業活動の一環として無料点検を行っているため、気にせずに依頼してください。プロの目でチェックしたうえで、適切な工事を提案してくれるでしょう。施工会社の無料点検を受けるうえで注意することを解説します。
無料点検で外壁や屋根の状態がわかる!
外壁塗装を行う施工会社は、依頼すれば無料で点検を行ってくれます。無料であっても施工会社にメリットがあるため、遠慮なく依頼しましょう。
なぜ無料?施工会社が無料点検を行う仕組み
そもそも施工会社は、なぜ無料で点検を行ってくれるのでしょうか。それは、営業活動のなかでももっとも費用がかからない方法と考えているためです。
施工会社がお客様を獲得する方法で、もっともわかりやすいのが広告を出すことです。新聞の折り込み広告を出したり、最近ではインターネット上に広告を出したりする施工会社も多くなりました。どの方法でも、広告を出すには費用がかかります。そしてその金額は決して安くはありません。そして広告でお客様を獲得できる確率も決して高いものではありません。
広告と比べると無料点検は、直接お客様と接点を持つ機会を得られます。お客様を獲得する方法として考えると、無料点検ほど強力な方法はほかにありません。施工会社から見ると無料点検は費用的な負担が少なく、もっともお客様を獲得できる可能性が高い方法なのです。
外壁の無料点検はどこまでチェックしてくれる?
施工会社によって異なりますが、外壁の無料点検では外壁だけに限らず、屋根やバルコニーなどの点検も行うことが多いです。問題のある箇所が多ければ多いほど、施工会社は受注できる業務が増えるというメリットがあるためです。点検を依頼するときは、できるだけ多くの場所を確認してもらいましょう。
無料点検でチェックする項目
一般的に無料点検でチェックする項目は次のとおりです。
- 外壁の状態
- 屋根の状態
- バルコニーの防水の状態
- 基礎の状態
外壁以外の箇所についても併せて紹介しています。屋根やバルコニーの防水は、外壁と同じように劣化しているおそれがあるため、外壁のメンテナンスと併せて工事を検討してもよいでしょう。
外壁の点検でチェックするポイント
外壁の状態を確認するときは、次の点検を行います。
- 外壁の劣化(塗膜の劣化・割れ・浮き、コケ・カビの発生など)
- コーキングの劣化(やせ・割れ・欠損)
- 雨漏りの有無
- 塗装、張り替え範囲の測定
屋根の点検でチェックするポイント
屋根の状態を確認する際は次の点検を行います。
- 屋根材表面の劣化(割れ・剥がれ、塗料の劣化など)
- 瓦の劣化(割れ・ずれ、瓦の下の状態など)
- 瓦の漆喰の劣化(欠落、カビの発生など)
- 雨樋の状態(割れ・詰まり、排水の状況など)
- 雨漏り有無
- 塗装、葺き替え範囲の測定
バルコニーの点検でチェックするポイント
バルコニーでは次の点検を行います。
- 防水層の劣化(割れ、切れの発生など)
- 排水の状況(汚れの堆積、詰まりなど)
- 防水工事範囲の測定
基礎の点検でチェックするポイント
基礎の点検を行う施工会社もあります。ひび割れや内部の鉄筋がさびたことによる破裂が起こっていないかを点検します。
施工会社であれば、家の外周をひととおり点検するでしょう。塗装や板金を専門としている会社に無料点検を依頼した場合は、自社で対応できないバルコニーや基礎の点検は行わないことがあります。具体的に点検したい箇所があるときは、目的に合った施工会社を選びましょう。
点検後の報告書と提案書の提示
無料点検を終えたあとは、報告書と提案書を受け取ります。施工会社は仕事を獲得することが最終目的なので、営業活動として報告書と提案書を渡したいと考えています。提案書は、工事を行った場合の見積書を兼ねています。
報告書と提案書の受け取りまでは多くの場合が無料なので、外壁のメンテナンスを検討する資料として必ず受け取りましょう。
報告書と提案書からわかることは、次のとおりです。
報告書でわかること
施工会社は、外壁や屋根などの劣化状況を写真つきで報告するのが一般的です。すでに劣化が進んでいる状態であれば、メンテナンス方法の提案を含んだ報告をする施工会社もあるでしょう。
屋根に関しては、地上から目視できる範囲での報告に留まる施工会社もありますが、最近ではドローンを使って撮影をして、よりわかりやすい状況報告をする会社もあります。屋根の状況を詳しく知りたい方は、そういった点検をする施工会社を選びましょう。
提案書でわかること
提案書は、メンテナンス工事を行った場合の見積書を兼ねているものが多いです。外壁塗装や外壁材の張り替えの提案など、プロ視点で劣化症状に見合ったベストなメンテナンスの提案をしてくれるはずです。
ただし見積書の場合は、内容の確認を必ず行ってください。良心的な施工会社であれば過剰なメンテナンスではなく、お客様の予算やニーズに合わせた提案をします。また、見積もりの内訳も塗装する面積や箇所数などを細かく提示します。
もし一式で何十万円というような、どのような工事を行うかわからない見積書を提案書として出す施工会社に遭遇したらば気をつけてください。悪徳業者かもしれません。
工事の提案は断ってもよい?
無料で点検してくれた施工会社の提案は断りにくいと悩まれる方もいるでしょう。結論からいえば、提案は断っても構いません。施工会社も無料点検をしたからといって、必ず仕事を依頼されるとは考えていません。
それでは、どのように断ればよいのでしょうか。
「今回は工事を見送ります」「他社で行うことになりました」と素直に断って問題ありません。
見送るといった場合は、「必要があればこちらから連絡するので、その後の連絡は必要ない」と伝えましょう。その後のしつこい営業電話がないように、先手を打ってください。
他社で行うといった場合は、施工会社がどれだけ金額を下げれば工事をお願いしてもらえるかと交渉してくることがあります。施工会社選びで金額を最優先事項としているのであれば、交渉の余地を残してもよいかもしれません。しかし、信頼できる施工会社なのかどうかは、会社選びの基準として決して忘れないようにしてください。
無料点検を依頼する方法
外壁の無料点検を行っている施工会社に電話やメールなどで連絡して、無料点検を実施してもらえるか確認しましょう。依頼時には、要望や現在確認できる劣化症状、疑問点などを伝えるとスムーズに話が進みます。
無料点検の日程を決めたあとは、実際に無料点検を行い、報告書や提案書などが提示されます。
無料点検は営業活動の一環のため、強引な営業や不要な工事がされる可能性は低いです。ただし、不安に感じる方や断るのが苦手な方は、インターネットで強引な営業や不要な工事を行わないとアピールしている施工会社に依頼するのがおすすめです。
こんな劣化症状が外壁にある場合は早めに対処を
提示された報告書を確認して、次のような劣化症状が外壁に見られた場合は、早めの対処を検討してください。
- 変色・退色
- チョーキング現象
- 塗装のひび割れ
- 塗装の浮き、剥がれがれ
- コーキングの浮き、割れ
- 外壁の反り・浮き
- 水切りの色あせ、サビ
変色・退色
紫外線の影響で塗装の色が薄くなっている状態です。塗料の防水性が低下しているサインで、長期的に放置すると防水性が低下して、外壁から水が浸入するおそれがあります。外壁塗装などのメンテナンスが必要です。
チョーキング現象
外壁材の表面を触るとチョークの粉のようなものが手につく症状で、紫外線や風雨によって塗膜が劣化して顔料(塗料の色の主成分)が浮き出ています。放置すると外壁が雨水を含み、コケや藻が発生します。さらに放っておくと塗装のひび割れやはがれが発生するおそれがあるため、外壁塗装などのメンテナンスを検討しましょう。
塗装のひび割れ
塗装がひび割れている状態で、経年による塗料の劣化が原因です。かなり劣化が進んだ状態のため、早急に外壁塗装などのメンテナンスが必要です。
塗装の浮き、剥がれがれ
塗料が劣化した状態を放置した結果、塗装の浮きやはがれが発生している状態です。雨水の浸入などで外壁に悪い影響が起こっているおそれがあります。より詳細なチェックを行ったうえで、外壁塗装を含めたメンテナンスを行いましょう。
コーキングの浮き、割れ
外壁のつなぎ目やサッシまわりのコーキングは、紫外線や風雨にさらされて劣化が進むと浮きや割れなどの症状が発生します。コーキングの割れているところから内側に水が浸入し、家の柱や土台など構造へ悪影響が出るおそれがあります。外壁塗装だけでなく、コーキングのメンテナンスも必要です。
外壁の反り・浮き
外壁のサイディングに反りや浮きの症状がある場合も、早めの対処が必要です。外壁からの雨漏れを引き起こすおそれがあり、症状が悪化してひび割れや外壁の割れなどを起こすかもしれません。
反りや浮きは、サイディングが水の吸収による膨張、乾燥による収縮を繰り返すことで起こります。サイディングが反ってしまうと、元には戻せません。反りが少ない場合は釘やビスなどで固定できますが、反りが大きい場合は交換が必要です。
反りや浮きは、部分的なサイディングの張り替えで対応できることもあります。しかし、サイディングのモデルチェンジで、同じ模様のものを用意できないことがあるため注意が必要です。そういった問題が発生するおそれがあるため、反りや浮きが発生する前に塗装で外壁を保護するのが理想的です。
水切りの色あせ、サビ
外壁や屋根に設置されている水切りに、色あせやサビがある場合、塗装や水切りの交換などが必要です。色あせやサビの放置によって水切りに穴があいてしまうと、雨水が侵入するおそれがあります。
水切りの素材によって対処方法が変わり、塩化ビニルや鉄は塗装、塗装がはがれやすいステンレスやアルミ、銅は交換するのが一般的です。
水切りには雨水が基礎に当たらないようにして、基礎が雨水を吸収するのを防ぐ役割がありますが、破損やへこみがあると基礎に雨水が当たりやすくなります。雨水が当たると基礎の劣化が早くなるため、水切りに破損や大きなへこみがある場合も交換が必要です。
外壁の無料点検を依頼する時期の目安
無料点検を依頼する時期の目安は、使用している外壁の種類によって異なります。外壁の無料点検の目安時期は、次のとおりです。
外壁の種類 |
目安時期(年) |
---|---|
サイディング |
築5~7 |
モルタル |
築5~7 |
ALC |
築7~10 |
タイル・金属 |
築7~10 |
外壁が劣化すると雨水が内部に侵入するだけではなく、耐久性が下がって外壁が長持ちしません。適切なタイミングで点検を受けられるように、目安の時期は覚えておきましょう。
無料点検はどこに依頼すればよい?
無料点検を依頼する施工会社は、どういった工事を検討するかによって変わります。塗装が劣化してきている、雨漏りの修理を考えているなど、それぞれを専門としている会社に依頼します。リフォーム全般に対応している施工会社であれば、さまざまな工事に対応できるため相談しやすいでしょう。
施工会社を選ぶときはメンテナンスの実績に注意
施工会社に無料点検を依頼するときは、検討しているメンテナンスの実績のあるかどうかを確認しましょう。外壁の見た目をきれいにしたい、剥がれたコーキングを直したいなど、行いたい工事が決まっているのに対応できない施工会社に依頼しても意味がありません。無料点検を依頼する前に、希望する工事に対応できるかどうかを確認しましょう。
訪問営業の無料点検には要注意!
訪問営業で無料点検をすすめてくる施工会社は要注意です。悪徳業者かもしれません。悪徳業者の無料点検を受けると、さまざまな被害に遭うことがあります。屋根の点検をしているふりをしてわざと屋根を壊したり、異常に高い見積もりで強引に契約を迫ったり、あらゆる手段を使って契約を取ろうとします。
こういった被害を防ぐには、訪問営業の勧誘には一切応じないことが一番の方法です。無料点検を依頼する施工会社は、自分の意志で選ぶようにしましょう。どこにお願いすればよいかわからない方は一括査定サイトの「ぬりマッチ」を利用してください。
無料点検後の対応を確認
無料点検を受けたあとの対応も重要です。工事を依頼するなら、点検を終えたあとの対応がていねいな施工会社がおすすめです。報告書や提案書をきちんと提出する、提出した書類の内容がしっかりしているなど、常識的な対応ができる施工会社であれば、安心して工事を任せられます。
施工会社を見つけるなら一括査定サイトで
外壁塗装などのリフォーム業界には、多くの悪徳業者がいます。安心して点検や工事を任せるのであれば、事前審査を通過した施工会社しか登録できない一括査定サイトの「ぬりマッチ」を利用するのがおすすめです。
ぬりマッチは一定の基準をクリアした施工会社しか登録できないため、安心して点検や工事を任せられます。複数の施工会社に見積もりを依頼できるため、さらに比較して信頼できる会社を選ぶこともできます。
施工会社選びに不安を感じたら、ぬりマッチで依頼してください。