種類別!瓦屋根のメンテナンス時期や耐用年数、工事内容、費用を解説

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瓦屋根

瓦は日本の伝統的な屋根材です。耐久性と断熱性が高く、見栄えがよいので高級住宅などにも好んで使われます。

しかし、瓦屋根にも定期的なメンテナンスが必要です。「瓦のメンテナンスを考えているが、費用がどのくらいかかるか心配な方」「瓦屋根のメンテナンス時期の目安を知りたい方」も多いことでしょう。

そこで本記事では、瓦屋根の耐用年数メンテナンス時期の目安工事費用の相場などをわかりやすく解説します。

瓦屋根別!おすすめのメンテナンス時期

瓦屋根にも種類があり、メンテナンスに適切な時期には差があります。ここでは、瓦屋根のメンテナンス時期の目安を種類別に紹介します。

なお、瓦屋根のメンテナンス時期は種類だけでなく、家が建っている環境でも異なります。あくまでも目安として考えてください。

和瓦

和瓦とは、昔ながらの日本家屋に使われている瓦であり、以下のような特徴や見分け方があります。

  • 粘度を焼き上げて作成しており、波を打ったような形
  • 釉薬ゆうやく を使って表面をコーティングした「釉薬瓦」と釉薬を使わない「素焼き瓦」がある
  • 耐久性・断熱性に優れている
  • 1m2あたり40~50kgと重い
  • 塗装が必要ない
  • 瓦の端の部分が丸くセメント瓦に比べると1枚が小さい

和瓦は非常に耐久性が高いのが特徴で、物理的に割れない限りメンテナンスが不要といわれることもあります。

しかし、漆喰や棟のずれ、下地の傷み、さらに瓦の割れなどを定期的にチェックする必要があります。

そのため、メンテナンスの時期は10年に一度くらいの頻度で行うのがおすすめです。

洋瓦

洋瓦とは、洋風の家に使われている瓦の総称です。以下のような特徴や見分け方があります。

  • 素焼き瓦である
  • 形は「S型」と「F型」の2種類ある
  • 原料は和瓦と同じ粘度である
  • 塗装が不要
  • 瓦の端の部分が丸くセメント瓦に比べると1枚が小さい

洋瓦と和瓦は共通点が多く、形状がやや異なるくらいの違いです。釉薬を塗っていない分寿命は短めですが、それでも30~50年は持ちます。

しかし、やはり下地の傷み、漆喰や棟のずれ、劣化が起こるので、10年に一度くらいの割合でメンテナンスが必要です。

モニエル瓦

モニエル瓦とは、ヨーロッパで生まれたセメント瓦の一種です。特徴や見分け方は、以下のとおりです。

  • セメントと川砂を混ぜ合わせた「乾式コンクリート」を使用して作る
  • 粘土瓦と異なり、塗装をして防水性を持たせている
  • デザイン性があり種類が豊富
  • 塗装をしっかりしていれば防水性が高く、耐熱性や耐震性が優れている
  • 瓦の小口部分が凸凹している

モニエル瓦の耐用年数は20~30年といわれています。寿命が近づくと広範囲に塗装が剥がれたり、欠けが頻繁に起こったりします。

なお、モニエル瓦は現在新築の家にはほとんど使われておらず、新製品も手に入りにくい状態です。

そのため、10年に一度目安とした塗装の塗り直しだけではメンテナンスに対応しきれない場合は、屋根全体のき替えをすすめられます。

セメント瓦

セメント瓦とは、1970年〜1980年代にかけて流行したセメント製の瓦です。粘土製の陶器瓦と似たような形なので、すぐに区別しにくいこともあります。

しかし、以下のような特徴と見分け方があります。

  • 小口が滑らかで塗装されている
  • 粘土製の瓦に比べて、ひとまわり大きい
  • ザラザラとした手触りで経年とともに色あせてくる
  • 粘土製の瓦に比べるとコケが生えやすい

セメント瓦はモニエル瓦同様、現在ではほとんど使われていません。現在はスレート主体のセメント性の屋根材、「スレート屋根」に取って変わりました。

スレート屋根とセメント瓦もよく似ているものもありますが、スレート屋根は厚さが1cm以下なのに対し、セメント瓦は厚さ1cm以上です。

セメント瓦の耐用年数は30~40年で、10年を目安に塗装の塗り替えが必要です。

そのため、塗り替えではメンテナンスが対応しきれなくなったら、モニエル瓦同様、葺き替えをすすめられます。

メンテナンス時期を過ぎてしまったら?

瓦屋根はどれでも20年以上はゆうに持ちますが、10年に一度程度の割合でメンテナンスをしてもらうのがおすすめです。

しかし、屋根は普段目にしない部分なので雨漏りなど大きな破損がなければ長い間放置してしまうこともあるでしょう。

10年以上まったく屋根のメンテナンスをしていない場合、できるだけ早く屋根塗装会社に依頼して、屋根の状態をチェックしてもらうことが大切です。

お気軽にお問い合わせくださいね。

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瓦屋根でメンテナンスしてもらうべき部分

ここでは、瓦屋根でメンテナンスを行う部分について解説します。屋根には、瓦以外にも複数の部品があり、それぞれ耐用年数が異なります。

部位ごとに定期的にメンテナンスすれば、屋根自体の寿命も伸びるでしょう。

破損した瓦

瓦は、物理的な衝撃を与えると割れてしまいます。

たとえば、台風など災害時に硬いものが飛んできて当たった場合や、地震で瓦が屋根から落ちた場合は割れてしまいがちです。

瓦屋根は小さい瓦を鱗のように重ね合わせて葺いているので、部分的な差し替えが可能です。

漆喰

瓦屋根は、屋根の頂点である「棟」の部分や瓦の隙間(面戸)を漆喰で埋めています。漆喰の寿命は約20年〜25年と瓦よりもずっと短く、定期的な「詰め直し」が必要です。

漆喰が劣化し、瓦の隙間から漆喰が剥がれ落ちると雨漏りの原因になるからです。また、隙間から鳥などの小動物が屋根の中に侵入し、巣を作ってしまうこともあるでしょう。見た目も悪くなります。

伝統的な「湿式工法しっしきこうほう」で作られた屋根の場合、漆喰が剥がれることで内部に雨水が浸入し、盛り土を崩してしまうこともあるでしょう。

棟は、屋根の一番頂点にある部分や四隅に向かって落ちる山の部分です。屋根の頂点は大棟おおむねといい、屋根の四隅に向かって伸びる棟は隅棟すみとうといいます。

棟には「棟瓦むながわら」という独特の瓦がかれており、ステンレスのビス(釘)で垂木たるきに固定されていることもあります。

このビスがゆるんだり抜けたりすると瓦のズレや落下につながるので、打ち直しや交換が必要です。

塗装

セメント瓦やモニエル瓦は、塗装が必要です。塗装が剥がれると防水機能が一気に落ちて雨漏りの原因になるからです。

瓦屋根の塗装は汚れや古い塗料をしっかりと落としてから、専用の塗料を塗って仕上げます。

メンテナンスの工事別!それぞれの費用相場

瓦屋根のメンテナンスには費用がかかります。

ここでは、メンテナンス工事別の費用相場を紹介します。

部分補修

部分補修とは、文字どおり瓦屋根の一部だけを修理する方法です。内容や、費用相場は以下のとおりです。

瓦屋根の部分補修の費用相場
補修部分 補修内容 費用相場
瓦の交換 割れたりひび割れたりした瓦の交換をする 1枚3,000~4,000円
漆喰の塗り直し 劣化した漆喰を取り除いて、新しい漆喰を詰める 1m2あたり1,500~3,000円
瓦の積み直し ずれてしまった瓦を積み直す 1枚当たり8,000円前後
棟を固定する釘の打ち直し 棟の釘を打ち直す 2~3万円
雨樋の交換 屋根の下についている雨樋を交換する 1m2あたり2,000~3,000円

なお、この表はあくまでも目安です。正確な費用は屋根修理を依頼する会社に見積もりを依頼して確認しましょう。

【無料】見積もりは必ず複数社に依頼して比較しましょう!驚くほど値段に差がでる場合もあります。

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葺き替え

瓦屋根の葺き替え工事とは、一度屋根瓦をすべて剥がして新しい瓦と交換する工事のことです。

粘土瓦なら40〜50年、セメント瓦やモニエル瓦の場合は、30年前後で葺き替えをすすめられることが多いです。

葺き替え方法は以下の2種類があります。

  • 同じ瓦と葺き替える
  • 違う素材の屋根と葺き替える

粘土瓦は現在も生産が続けられているため、同じ種類の瓦と葺き替えることができます。

一方、セメント瓦やモニエル瓦は新しい製品がほとんど作られていないので、別の屋根材への葺き替えが最適です。

費用相場の目安は以下のとおりです。

葺き替え方法ごとの費用相場
葺き替え方法 費用相場(万円)
瓦屋根を新しくする 100~260
瓦屋根からスレート屋根にする 70~180
瓦屋根からガルバリウム鋼板の屋根にする 80~200

費用に幅があるのは、屋根の形状や大きさによって費用が変わってくるためです。なお、セメント瓦の屋根には、アスベストが使われていることがあります。アスベストを撤去するには、特別な方法が必要なので値段が高くなります。

下記は、葺き替え工事の内容と費用相場です。

葺き替え工事の内容と費用相場
内容 費用相場(円/m2
古い屋根材の撤去 1,500~3,000
下地材料・補修 2,500~3,500
防水シートの設置 500~1,500
足場の設置 600~1,500
新しい屋根材の設置
  • 【粘土瓦】8,000~125,000
  • 【スレート/カラーベスト・コロニアル】5,000~8,000
  • 【ガルバリウム鋼板】 6,500~9,000

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葺き直ふきなお

葺き直しとは、一度屋根瓦をすべて外して屋根の野地板のじいたを補強、修理して防水紙を貼り直し、桟木さんぎの打ち直しなどを行います。

桟木さんぎ
桟木とは、瓦を留めるのに使う角材のことです。

打ち直しなどを行ったら、屋根瓦を点検して欠けたりひびが入ったりしているものだけを取り替え、また元通りに瓦を並べ直します。葺き替えに比べると屋根材の材料費がかからず、工事費用を節約できます。

また、昔ながらの「湿式工法」の屋根の場合、現在主流となった「引掛ひっか桟瓦葺さんがわらぶき」に変更することで、屋根全体の軽量化ができ耐震強度も上がります。

前述したように、釉薬瓦や素焼き瓦は大変耐久性が高く、長ければ50年以上問題なく使える屋根材です。

葺き直しはまだ使える瓦を再利用するエコな方法です。ただし、セメント瓦やモニエル瓦は寿命が粘土瓦よりも短いので葺き直しには適しません

葺き直しにかかる費用目安は以下のとおりです。

葺き直しにかかる費用目安
内容 費用相場(円/m2
古い屋根材の撤去 2,000
下地材料・補修 2,000~3,500
防水シートの設置 500~1,500
瓦の葺き直し 5,000~

屋根全体の葺き直しは、約30坪の屋根で100~200万円が相場です。屋根全体の葺き替えに比べて約50~100万円節約ができる可能性があります。

メンテナンス費用を抑えたいなら

瓦屋根は耐久性が高く、物理的に割れなければ半永久的に持つともいわれていますが、漆喰や釘、下地などの傷みが発生するので10年に一度程度のペースで屋根の確認を行い、部分修理などのメンテナンスをするのがおすすめです。

しかし、瓦屋根メンテナンス工事は、数十万円~200万円以上の費用がかかります。少しでも費用を抑えたいならば、複数の屋根塗装会社に相見積もりをしてもらうのがおすすめです。

とはいえ、自分で屋根会社を探して見積もりを依頼するのは手間がかかるため、一括見積もりサイトを活用してみましょう。

一括見積もりサイトならば、必要事項を入力するだけで複数の会社に見積もりを依頼できます。相見積もりをすれば、地域の費用相場も分かり、最適な屋根会社を見つけられます。屋根塗装会社選びは一括見積もりサイトを利用してみましょう。

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