外壁塗装をしたあと、表面に小さな穴を発見したら「ピンホール」かもしれません。ピンホールは特に問題のないものや、外壁に悪影響のあるものまでさまざまです。
そこで本記事では、ピンホールの見分け方や外壁が劣化しやすくなるピンホール、ピンホールが外壁に発生した原因、外壁の穴がピンホールだった場合の対処法を紹介します。
外壁に気になる穴を見つけた方、ピンホールができる原因を知りたい方、ピンホールをつくらない優良会社の見つけ方を知りたい方はご覧ください。
外壁塗装でできた穴!これってピンホール?
さっそく、ピンホールの見分け方を確認しましょう。
ピンホールの大きさは直径約1~2ミリ
ピンホールは、直径1〜2ミリくらいのとても小さな穴です。気泡と呼ばれることもあります。
針で刺したように小さいものなので、外壁をよく見てみないと見逃してしまうでしょう。
大きめの穴はクギやネジの跡の可能性
外壁にはピンホールだけではなく、さまざまな穴が空いている場合があります。
ピンホールの穴はとても小さいのが特徴ですが、大きめの穴はピンホールではないおそれもあります。クギであったり、ネジを締めた跡であったりする場合が多いです。
悪影響のあるピンホール
せっかく外壁塗装をしてきれいになった家も、ピンホールができてしまっては見た目が悪くなってしまい、気分もよくないでしょう。
見た目が悪くなるのはピンホールが及ぼす悪影響のひとつですが、ほかにもピンホールは悪影響を及ぼします。ピンホールが多数発生すると、そこから水が浸入してしまうおそれがあります。
水が侵入すると塗膜の耐久性が落ち、外壁の劣化が早まってしまいます。2〜3個程度のピンホールならば特に問題はありませんが、たくさんのピンホールが集まっている場合は注意が必要です。
また、明らかにクギやネジの跡ではない大きめの穴も、ピンホールの可能性があります。穴が深い場合は、外壁材まで貫通している場合もあります。
外壁材まで貫通していると水が直接入り込み、外壁の劣化を早める原因になるでしょう。
ピンホールが発生する原因!大半が施工会社の理由
ピンホールの発生は、施工会社に問題があることがほとんどです。主な発生原因は次のとおりです。
- 塗料の希釈(薄めること)が適切ではない
- 下地の処理をきちんとしていない
- 塗膜が厚すぎる
- 塗装時の気温が低すぎる・高すぎる
- 乾燥時間が短い
- 塗装前にすでに穴が空いていた
- 使っている道具が悪い
ひとつずつ原因を見ていきましょう。
塗料の希釈が適切ではない
塗料はそのまま使うわけではなく、多くの場合は水やシンナーなどで薄めて使います。この薄めることを希釈といいます。
塗料ごとに希釈率は決まっていて、規定通りの希釈が必要です。ここでしっかりと規定通りの希釈をしないと、塗料が薄すぎたり濃すぎたりしてしまい、ピンホールの発生につながるでしょう。
塗料が薄すぎると密着する成分も薄まってしまい、空気が入る原因です。また、塗料が濃すぎると塗料が穴の中まで届かずに、ピンホールの発生原因となります。
塗料の希釈は、ピンホール発生の原因のひとつです。
下地の処理をきちんとしていない
塗装をする前に外壁を洗浄しますが、この処理が甘いとピンホールが発生します。外壁は塗装前に高圧洗浄や、サビなどを除去するケレン作業をしっかり行うことが大切です。
この作業が不十分で外壁にゴミなどが残っていると、ピンホールができる原因となってしまいます。
塗膜が厚すぎる
外壁塗装は通常、下塗り・中塗り・上塗りの3段階で行います。それぞれの段階で、適切な厚さで塗ることが重要です。
塗膜が厚すぎると、内部まで乾燥する前に次の塗装をすることになってしまい、ピンホールの原因です。
塗装時の気温が低すぎる・高すぎる
外壁塗装をしたときの気温も、ピンホールの発生原因です。塗装には適した気温があり、低すぎても高すぎても注意が必要です。
気温が5℃を下回ると乾燥に時間がかかってしまうため、空気が侵入できる時間も増えてしまいます。それによりピンホールの発生も多くなるでしょう。
また、気温が高すぎても塗料の表面だけが乾燥してしまい、内部までしっかりと乾燥されません。真夏や真冬などは特に注意が必要です。
乾燥時間が短い
下塗り・中塗りを行ったあとは、しっかり乾燥させることが重要です。
乾燥時間が短いと塗料同士の密着が悪くなって空気が入ってしまい、ピンホールの発生につながります。塗料には乾燥時間が設定されているので、それをしっかり守ることが大切です。
塗装前にすでに穴が空いていた
外壁には塗装する前から、穴が空いている場合があります。
この穴を処理しないまま塗装してしまうと、ピンホールが発生します。下地処理の段階で、穴をしっかりと埋めておく必要があります。
使っている道具が悪い
外壁塗装ではさまざまな道具を使いますが、道具の使用方法でもピンホールは発生します。
外壁塗装を行う際に、「スプレーガン」と呼ばれる塗料を吹き付ける道具を使用する場合があります。このスプレーガンの内部が汚染されていると、油などの影響でピンホールが発生する原因となるでしょう。
適切な道具を選んで使用することはもちろんですが、丁寧に使用して塗装することも大事です。職人の技量が問われる部分です。
外壁の穴がピンホールだった場合の対応手順
ピンホールには、外壁に悪影響を及ぼさないものもあります。1〜2個くらいの少量であったり、水泡がはじけただけだったりする場合は気にする必要はありません。
しかし、大量にピンホールが見つかった場合は補修をする必要があります。下記のように適切な対応をして、ピンホールの補修をしてもらいましょう。
- 保証書を確認
- 依頼した施工会社へ補修を依頼
- 対応してもらえない場合は第三者機関へ相談
1.保証書を確認
ピンホールを発見したら、まずは保証書を確認しましょう。保証書には保証内容や保証期間が記載されています。
ピンホールは施工会社の施工不良がほとんどのため、保証期間内であれば無償で対応してくれるケースが多いです。
2.依頼した施工会社へ補修を依頼
保証書を確認したら、施工会社へ連絡しましょう。ピンホールがあったことを伝え、補修の依頼をします。
補修を依頼する際の注意点
補修を依頼するときは、以下の点に注意しましょう。
- 保証期間内であることを伝える
- 塗装してから日数があまりたっていなければ、施工会社以外の原因は考えにくいことを伝える
- 表面上は穏やかに接する
いくら施工会社に不備があるといっても、あまりに強気に出てしまうと相手も気分がよいものではありません。まずは現状を冷静に伝えましょう。
3.対応してもらえない場合は第三者機関へ相談
良心的な施工会社であれば、素直に非を認めて対応してくれるでしょう。しかし、良心的な施工会社ばかりではありません。いろいろな理由をつけて、対応しようとしない施工会社も存在します。
そのような場合は、消費者生活センターなどの第三者機関へ相談するとよいでしょう。
消費者生活センターは法的な強制力は持っていないため、施工会社に補修を命令できません。しかし、こちらの状況を伝えることで、適切な対処方法を教えてもらえます。
施工会社がどうしても対応してくれず困ったときは、利用を検討してみましょう。
ピンホールをつくらない!優良会社の見つけ方
ピンホールをつくらないためには、しっかりとした施工会社に依頼する必要があります。
しかし、施工会社のパンフレットやWebサイトなどは基本的によいことが強調されて記載されることが多いため、素人が判断するのは難しいでしょう。
優良会社か適切に判断するときは、外壁塗装の一括見積もりサイトを使いましょう。
外壁塗装の一括見積もりサイトには、下記のようなメリットがあります。
- 簡単な情報を入力するだけで、大まかな金額がわかる
- 施工会社同士で比較ができる
- 優良な会社がそろっている
詳しく見ていきましょう。
簡単な情報を入力するだけで、大まかな金額がわかる
外壁塗装の一括見積もりサイトは、名前や住所などを入力するだけで大まかな工事費用がわかります。
外壁塗装が初めての方などは、工事費用がどのくらいかかるのか、予測しにくいでしょう。価格相場を知ることで、予算などを立てやすくなりますので、活用してみましょう。
複数の施工会社を比較できる
一括見積もりサイトは、通常複数の施工会社が見積もりを出します。施工会社の見積もりを比較して、安い施工会社に依頼できます。
1社だけの見積もりでは、高いのか安いのかわかりません。多くの施工会社の見積もりをとって、しっかりと比較しましょう。
優良な会社がそろっている
一括見積もりサイトは、登録された施工会社から優良な会社を選抜しています。突然、訪問してきた施工会社は、外壁工事を下請け会社に丸投げするケースが多いです。
良い塗装になるか、悪い塗装になるかは、下請け会社次第です。一括見積もりサイトでは選ばれた施工会社が直接請け負うため、塗装技術に対する不安が減ります。
なお、外壁の一括見積サイトは「ぬりマッチ」がおすすめです。見積対象の会社が厳選な審査基準をクリアした、優良会社のみだからです。完全無料ですので、ぜひお気軽にご利用ください。