外壁の穴はどうやって補修する?穴の塞ぎ方や原因、費用について紹介

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外壁の穴はどうやって補修する?穴の塞ぎ方や原因、費用について紹介

外壁に穴があいてしまった場合、また、その穴を放置してしまった場合どうすればよいのでしょうか。

外壁に穴ができると、そこから雨水が外壁塗装の下に入り込み、塗料が剝がれてしまいます。外壁塗装には、外観を美しく保つだけでなく、耐熱やカビ防止など建物を維持するための役割があります。穴を放置すると、そういった効果を薄めてしまいます。

さらに悪化すると、建物の構造自体に影響があります。そうすると穴を補修するだけでなく、建物の大がかりな工事が必要になってしまいます。そのため、外壁の穴は早めに対処することが大切です。

本記事では、外壁の穴を補修する方法や費用を紹介します。また、なぜ外壁に穴ができるのか原因も確認してみましょう。

外壁の穴はなぜできるのか?

家は大切な財産のひとつです。財産を守るためにも、外壁の穴ができる原因を想定しておきましょう。

穴の原因は、主に「業者の不手際」「建物の劣化」「故意的な要因」の3つに分けられます。

業者の不手際

外壁の穴は、多くの場合、外壁塗装の業者による不手際が原因です。腕のよい業者が外壁塗装を行えば穴はあきません。

主に、外壁にピンホールといわれる細かい気泡の穴ができます。数カ所のみであれば問題はありませんが、数が多い場合は、建物の構造に影響があります。

以下のような外壁塗装業者のミスが原因で、ピンホールが発生します。

  • 塗料の乾燥が十分ではない
  • 洗浄が十分ではない
  • 塗料を分厚く塗っている
  • 外壁塗装に向いていない季節に塗装した

ピンホールは塗装が終わってから約1週間で発生します。そのため、塗装完了後も定期的に外壁の状態を確認しておきましょう。

塗料の乾燥が十分ではない

外壁塗装は、一度塗料を塗って終わりではなく、以下のようないくつもの工程を経て完成します。

  1. 外壁の洗浄
  2. 下地・コーキング処理
  3. 下塗り
  4. 中塗り
  5. 上塗り

何層にも重ねて塗装を行い、それぞれの段階でしっかりと乾燥させます。乾燥させることで、密着度が上がり塗膜ができあがります。この乾燥をおろそかにするとピンホールが発生します。

洗浄が十分ではない

塗装を始める準備段階で外壁の洗浄を行います。

洗浄が十分でないと、汚れなどの異物が混入することでその部分に空気が入ってしまい、ピンホールが発生します。外壁塗装を検討する際は、入念に洗浄をしてもらいましょう。

塗料を分厚く塗っている

外壁に塗料を分厚く塗ってしまった場合も同様です。
外壁の塗料には、最適な塗布量があります。薄すぎても分厚すぎてもきれいに塗ることができません。
既定の塗布量よりも多く塗料を塗ってしまうと、ピンホールだけでなく、塗装が剥がれる原因にもなります。

外壁塗装に向いていない季節に塗装した

外壁塗装には最適な時期、季節があります。

たとえば、梅雨の時期はせっかく塗った塗料が剥がれてしまうので避けましょう。また、気温が高すぎたり、低すぎたりすると、塗料がうまく塗れません。

業者が工事当日の気温や湿度を事前に確認せずに塗装をしてしまうと、ピンホールが発生するおそれがあります。

建物の劣化

建物の外壁は日々風雨にさらされるため、ひび割れなど、外壁に隙間ができる場合があります。定期的にメンテナンスをしなければ、年々劣化が進みます。

ひび割れも外壁の穴といえます。ひび割れを放置すると、建物の劣化にもつながるため、気をつけましょう。

故意的な要因

故意的に外壁に穴をあけた後に、事情が変わり、必要のない穴になる場合があります。

たとえば、エアコンの室外機を設置するためには、外壁に穴をあける必要があります。事情が変わり、エアコンを撤去すると、穴だけが残ります。

その場合、ピンホールのように小さい穴ではなく、大きい穴が外壁に残ってしまいます。

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【ケース別】外壁の穴を補修する方法と費用

外壁に穴があいた場合、補修する方法を知っておけば早急に対応できます。

自分でDIYをして穴を塞ぐことができるのでしょうか。それともやはり業者に頼むのがよいのでしょうか。

ここでは外壁の穴塞ぎの方法や費用について、ケース別に解説します。補修を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

自分で補修する場合

外壁の穴を自分で補修する方法はあります。

小さい穴であればホームセンターなどでコーキング剤を購入して穴を塞ぐことができます。ある程度大きさがある穴であれば、パテを使用して塗装をしなおす必要があります。

費用は数千円で済むため、費用を抑えたい方は選択肢のひとつにしてもよいでしょう。

しかし、自身で外壁の穴を塞いでも、そもそも下地部分に問題がある場合はすぐに穴が再発するおそれがあるため、おすすめしません。結局業者に依頼することになり、費用が余計にかかるため、注意しましょう。

さらに、DIYだと、手の届きづらい範囲まで塗装をするのは手間です。業者に依頼するのと比較して外壁塗装の効果も薄まるため、プロの専門家に依頼するのが確実です。

部分補修で十分なケース

専門家に依頼した場合も、穴の状態によって部分補修で十分な場合と全面補修が必要な場合があります。

小さな穴であれば部分補修で十分です。コーキング材やパテで穴の部分を埋め、その上から外壁塗装をすることで対処できます。

費用は、1平米あたり約500~1,200円が目安です。

全面補修が必要なケース

大きな穴があいてしまった場合は、全面補修が必要です。外壁の素材がサイディングか、モルタルかで対処の方法は違います。

サイディング外壁の場合

サイディング外壁は、板状の外壁材であるサイディングを貼り付けています。この場合、表面を削り整えてからパテで埋め、塗装をし直す方法があります。

穴の大きさによっては、部分的にサイディングを張り替えることで対処します。サイディングを1枚張り替えるのには、約4万~6万円かかります。

しかし、状態によっては、下地から塗る必要もあります。

外壁の穴を放置してしまい悪化している場合は、外壁のリフォームを検討してもよいでしょう。外壁のリフォームには、「外壁塗装」「カバー工法」「張り替え」の3種類あります。

カバー工法や張り替えでは、新しいサイディングを外壁に貼り付けるため、穴を塞ぐだけでなく、外壁の耐久性も上がります。

詳しくは以下の記事を参考にしてください。

複数の外壁業者に相談して、外壁の現状から最適な補修方法を選びましょう。

モルタル外壁の場合

モルタル外壁の場合、穴が大きいと、下地からやり直す必要があります。

対象箇所を削って、モルタルを塗り直し、さらに塗装を上に何層も重ねます。穴の大きさによっては、モルタルをすべて張り替える必要があるため、費用が高いです。

費用は、1カ所につき約2万〜3万円ですが、全体補修となると、40万〜60万円が相場です。

信用できる業者に相談しよう

外壁の穴は業者の不手際である場合が多いと紹介しました。そのため、穴の補修はしっかりと技術のある業者に依頼しないと、再度穴があいてしまうおそれがあります。

外壁の穴を塞ぐために外壁塗装を行う場合も、信用できる業者に相談することが必要です。

外壁塗装は、外壁塗装の専門業者以外にも、工務店やリフォーム会社、ハウスメーカーなどさまざまな業態の会社が行っています。そのため、どの業者を選ぶかしっかりと吟味しましょう。

一括比較サイトでは、複数の塗装業者に一度の手間で相談できるため、利用することをおすすめします。

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外壁の穴に関するよくある質問

外壁の穴はなぜできる?
多くの場合、外壁塗装の業者による不手際が原因です。ピンホールといわれる細かい気泡の穴ができます。また、建物の劣化や、設備を設置するために故意的に穴をあける場合もあります。
外壁の穴はどうやって補修すればいい?
小さい穴であればコーキング剤、大きな穴はパテを使用して塞ぐことができます。しかし穴の状態によっては全面補修が必要なケースもあるため、専門家に相談するのが安心でしょう。

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