外壁塗装で挨拶なしは、のちのトラブルを考えると避けたほうがよいでしょう。騒音や塗料の臭いなどでお隣さんや近所に迷惑がかかるのが、外壁塗装だからです。
また、できれば挨拶は業者に任せきりにせず、自分からもしたほうがよいでしょう。自分からも挨拶しておいたほうが印象がよいですし、トラブル時に対応しやすくなるためです。
本記事では、外壁塗装の挨拶を業者と一緒にしたほうがよい理由や挨拶のタイミング、挨拶内容などについて解説します。外壁塗装の予定がある方は、ぜひ参考にしてください。
挨拶は業者と一緒に行くのがオススメ
外壁塗装前は、施主と業者が一緒に挨拶に行くのがおすすめです。
挨拶には業者だけ、施主だけ、業者と施主と一緒、業者と施主で別々に行う4パターンがあります。挨拶は業者と一緒に行くのがおすすめの理由は、次の3点です。
- 業者が菓子折りを用意してくれる
- 近所の方が不信感を抱きにくい
- 業者が強引な営業活動をするのを防げる
【理由1】業者が菓子折りを用意してくれる
業者と一緒に訪問に行けば業者が菓子折りを用意してくれるため、自分で菓子折りを用意する必要がありません。
外壁塗装の挨拶に行く際には菓子折りを持参するのが一般的ですが、自分で菓子折りを用意すると金額はどれくらいのモノを選べばよいか、どのような品を選べばよいかなど悩んでしまうでしょう。
業者と一緒に行けば、菓子折りの準備で悩まなくて済みます。ただし、菓子折りの用意をしてくれない業者もあるため、事前に確認しておきましょう。
【理由2】近所の方が不信感を抱きにくい
業者が一人で挨拶に行くよりも、施主と一緒に挨拶に行くほうが、近所の方は信頼しやすいでしょう。
急に知らない人が家に挨拶に来た場合、不信感を覚える近所の方も少なくありません。怪しい人が来たと思って、玄関を開けない方もいるでしょう。
近所の方と顔見知りの施主が一緒に挨拶に行くことで、安心してもらえます。
【理由3】業者が強引な営業活動をするのを防げる
施主が業者と一緒に挨拶に行けば、近所の方に業者が強引な営業活動をするのを防げます。
業者だけで訪問し、外壁塗装の挨拶にかこつけ無理な営業をした結果、トラブルになるケースがあります。
外壁塗装を依頼する業者が優良業者であれば心配する必要はありませんが、少しでも心配な場合は近隣トラブル防止のためにも一緒に行ったほうがよいでしょう。
挨拶のタイミングと内容
挨拶に行くタイミングが悪かったり、伝える内容が不足してしまったりすると、近所の方に悪いイメージを与えて、トラブルに発展するおそれがあります。
以下では、挨拶のタイミングと挨拶で伝えたほうがよい内容を紹介します。
一緒に挨拶に行く場合
施主が業者と一緒に挨拶に行く場合、遅くても着工の1週間前までに挨拶しておいたほうがよいでしょう。
早くに行き過ぎると忘れられることがありますし、遅すぎると近所の方も準備できないおそれがあります。また、工事開始時や工事が完工したときにも業者と一緒に挨拶に行くと、より好印象です。
着工後、高圧洗浄やスプレー塗装などの工程の前や足場の撤去時は、一般的に業者が挨拶を行うため、施主の挨拶は不要です。
タイミングが合わないなら別々に近所へ訪問
近所への挨拶は業者と施主が一緒に行くのがベストですが、スケジュールが合わない場合は別々に訪問してもよいでしょう。
業者が挨拶に行く着工の1週間前までに施主が直接訪問をし、軽くでも挨拶をしておくと、近所の方は業者への挨拶に心構えができます。
近所の方に迷惑をかけずに挨拶に行くには、どの時間帯に行くかも重要です。朝早い時間や夜遅い時間は避け、午前10時ごろから夕食前の午後5時頃までに伺うのがよいでしょう。
各家庭の暮らしや家族構成に合わせて挨拶時間を考えると、迷惑にならずに挨拶できます。
自宅の左右2軒、向こう3軒、自宅の裏3軒の合わせて8軒が挨拶の基本範囲とされています。苦情が出ないようにするためにも、迷惑をかけるお宅にはしっかりと挨拶をしましょう。
特に工事中の塗料の臭いや、足場を組み立てる騒音などで直接的な迷惑をかけてしまうおそれがあるお宅には、施主も挨拶するようにしてください。
また、工事開始時や完了時には施主、業者どちらも挨拶するのがベストです。
挨拶時に伝えたほうがよい内容
施主だけで挨拶に行く場合は、自分の名前と連絡先や住所、業者の名前と連絡先、工事の期間と大まかな工事内容を伝えましょう。
施主だけでなく業者も一緒に挨拶に行く場合は、事前に挨拶内容や近所の情報などを共有しておくとよいでしょう。業者と施主の説明内容が異なった場合、近所の方は不安になってしまいます。
挨拶の前に、ここのお宅は臭いに敏感、赤ちゃんや妊婦さんが住んでいる、など近所の情報を業者に伝えておけば、それぞれの家庭に配慮した説明をしてもらえます。
また、挨拶に行く前にはあいさつ文を用意しておくのも重要です。あいさつ文を用意しておけば訪問時に不在の場合、ポストに投函しておけます。
特に小さな子どもがいる家庭に訪問する場合、昼寝中などのケースもあります。そういった場合は、何度もインターホンを鳴らすのは避け、あいさつ文をポストに入れておいたほうが迷惑にならないでしょう。
あいさつ文は業者が作ってくれる場合がほとんどですが、中には対応してくれない業者もあります。自分で作成する際には、下記の雛形を参考に作成してみてください。
塗装工事前のご挨拶
いつもお世話になっております。〇〇町〇丁目〇〇番地の〇〇です。
急なご連絡で申し訳ありませんが以下の期間中、自宅の外壁塗装をいたします。
〇月〇日~〇月〇日
工事の際、騒音やペンキの臭いの発生でご迷惑をおかけするかもしれません。
ご不便をおかけしますが、ご理解いただければ幸いです。
何かお気づきの点がありましたら、【事業者】の担当者である【担当者名】(00-0000-0000)へご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
【施主の名前】
【施主の電話番号】
粗品は必要?
挨拶に行く際は粗品を持っていくのが一般的です。挨拶用の粗品は業者が用意してくれる場合もありますが、そうでない場合は自分で用意する必要があります。
粗品を選ぶ際、あまり高価なものを選択すると近所の方に気をつかわせてしまう心配があります。タオルや洗剤、石鹸、ラップなどの日用品やお菓子などの消耗品を渡すと喜ばれるでしょう。金額や内容よりも気持ちを伝えることが何より大切です。
また、のし紙をつけるべきか悩みがちですが、特に決まりごとはありません。そのため必ずしものし紙をつける必要はない、といえます。包装のまま渡すのに抵抗がある場合は、外のしに「ご挨拶」と記載すると相手に丁寧な印象を与えられるでしょう。
外壁塗装で起こるトラブルとは?
外壁塗装で起こるトラブルにはさまざまなものがあります。事前にどのようなトラブルがあるか知っておくことで、対策が可能です。
騒音
外壁塗装工事ではさまざまな騒音が発生してしまいます。騒音の内容としては、足場の組み立てや解体作業の音、高圧洗浄のエンジン音などがあげられます。
足場の組み立てや解体作業、高圧洗浄ともに作業時間が1日中かかることもあります。1日中大きな音が鳴っていると、ストレスを感じる方もいるはずです。
大きな音が出る作業が必要な場合は、事前に日時と大きな音が出てしまう旨をしっかりと伝えておきましょう。
塗料の臭い
塗料の臭いがトラブルになる場合もあります。塗料には水性と油性があり、特に油性塗料はシンナー臭が強く出てしまいます。シンナー臭が苦手な方は、不快な思いをしてしまうでしょう。
そのため、油性塗装をする際には、特にしっかりと近所に挨拶する必要があります。また、近所に臭いに敏感な方がいる場合や、住宅密集地の場合、油性塗料を使わない選択も必要です。
塗料の臭いで周りに迷惑をかけるのが気になる場合は、事前に業者に相談しておきましょう。
塗料や水の飛び散り
塗装中は塗料が、高圧洗浄時には水が近隣に飛び散るおそれがあります。特に車に塗料が付いてしまった場合は、落とすのが不可能なため注意が必要です。
近所の方とトラブルにならないよう、車に保護用のシートをかけるケースがあることを、事前にしっかりと伝えておきましょう。
また、自宅と近い距離に住まわれているお隣さんなどには、高圧洗浄時は洗濯物を室内干しにしてもらうよう、お願いしておくことも大切です。
できるだけ近隣の方に迷惑がかからないよう、作業日程が決まった段階で早めに日にちを知らせるようにしましょう。
外壁塗装するならマナーのよい業者に頼もう
外壁塗装の際、近所の方に挨拶でよい印象を持ってもらうためには、マナーのよい業者に依頼することが大切です。
業者が直接近所の方に挨拶しなければならない場面は多く、態度やマナーが悪い業者に依頼すると近隣住民の方とトラブルになる確率が高まります。
逆にマナーや挨拶がしっかりとしている業者であれば、工事中の迷惑なども広い心で受け入れてもらえるでしょう。
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