花ブロックで外壁を彩る!マツコさんも絶賛の魅力や採用の利点と欠点

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花ブロックで外壁を彩る!マツコさんも絶賛の魅力や採用の利点と欠点

花ブロックは、沖縄県で生まれたコンクリートブロックです。内側に空洞が設けられているため、デザイン性や通気性、防犯性に優れているのが特徴です。

沖縄県では外壁に多く花ブロックが使用されているほか、本州では新しいデザインの花ブロックが注目を集めています。2022年6月にはTBSテレビ「マツコの知らない世界」で花ブロックが紹介され、話題となりました。

本記事で花ブロックについて詳しく解説していますので、そのデザインや用途の詳細を知りたい方、外壁に花ブロックの採用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

花ブロックとは

花ブロック

花ブロック

花ブロックは主に沖縄で使われているコンクリートブロックの商品名です。本州では「透かしブロック」という名称で呼ばれています。

新しいデザインが次々と登場しており、使い道の幅が広がっています。

マツコ・デラックスさんも絶賛!花ブロックの魅力

沖縄の「花ブロック」は本州の透かしブロックよりもデザインが豊富で、ブロック塀だけでなく外壁にも使われています

三つ山が重なったような波の模様である「青海波せいがいは」の模様や、ひし形の模様の空洞があるブロックを見たことがある方がいるかもしれません。

青海波

青海波

そのデザイン性の豊かさや美しさは「マツコの知らない世界」でも話題となりました。本州で花ブロックを製造・販売している業者には、放送直後からたくさんの問い合わせが来たそうです。

花ブロックはデザイン性が高いだけでなく、適度な遮光性と通気性があり、沖縄の強い日差しを防ぎ、風通しをよくするメリットがあります。

花ブロックの歴史

花ブロックは、1950年代に沖縄で誕生しました。

戦後の沖縄では、アメリカ軍がコンクリートブロックを製造する機械を持ち込みました。その機械をもとに、ブロック製造機をつくったのが地元業者です。材料となるセメントや砂は県内で調達可能だったため、コンクリート製の建物はまたたくまに沖縄中に広まりました。

沖縄の住宅は木造建築が主流で、耐久性が低く風雨に弱い欠点がありましたが、コンクリート製の建物は耐久性が高いため、風雨を防ぐことができたのです。しかし、当時のコンクリート製の建物には、まだ欠点が残っていました。光を完全に遮断し、通気性が悪くなってしまうのです。

そこで、コンクリートブロックに模様を入れて一部を空洞にすることで、適度な遮光性と通気性を持たせることにしました。花ブロック誕生の瞬間です。

暴風雨に対する耐久性が高いコンクリート製で、遮光性や通気性に優れた花ブロックもまた沖縄全土に広まり、一般住宅をはじめ公共施設や店舗でも盛んに使用されるようになりました。

その後、本州でも花ブロックは透かしブロックとして使用されるようになりましたが、地震が多い本州では耐震性の低さが問題視され、現在は使用されることが減りました。

一方、沖縄では現在も花ブロックが広く使われており、新しいデザインも毎年のように作り出されています。

住宅や店舗の外壁にも使用

沖縄は日差しが強く1年中気温が高めです。そのため、適度な遮光性を持ち通気もよい花ブロックは省エネ性もあるとして、住宅や建物の外壁にも使用されています。

2021年に開催された「第7回沖縄建築賞」で奨励賞を受賞した松田まり子氏設計の、「風と生きる花ブロックの家」は外壁に花ブロックを取り入れており、その特性を巧みに生かしたデザインとなっています。

風と生きる花ブロックの家

風と生きる花ブロックの家

画像引用:国土交通省【令和2年度】風と生きる花ブロックの家 「概要(PDF形式)」

このほか、沖縄県警察運転免許センターの外壁にも花ブロックが使われており、カーテンウォールとしての役割も果たしているそうです。

外壁に花ブロックを採用するメリット

ここでは、外壁やブロック塀に花ブロックを使うメリットについて解説します。花ブロックを住宅に取り入れたい方は、参考にしてください。

遮光性や遮熱性が高い

コンクリートは、遮光性や遮熱性に優れた素材です。特に、沖縄のような日差しの強い地域では、建物の遮光性や遮熱性が優れているほど、冷暖房にかかる費用も節約しやすいです。

花ブロックは、ブロックの穴に造られた模様により光の透け具合を調節できます。花ブロックをうまく外壁や塀に使えば室内に入る光を調節でき、光熱費を節約しつつ快適に暮らせるでしょう。

防犯性が高くプライバシーも守れる

家の中に取り入れる光を調節できるという点では、ガラス窓も似たような働きをしてくれます。しかし、窓ガラスを大きくするとどうしても防犯性は低くなります。家の中も見やすくなり、プライバシーを保てません。

一方、花ブロックであれば、模様を細かくすることで遮光性を十分に保てるうえに、防犯性も保てます。ブロック塀も同様に、遮光性を保ちつつプライバシーを守り、防犯性を高める効果があります。

デザイン性が高く印象に残りやすい

花ブロックは現在も新しいデザインが次々と誕生しています。花ブロックを外壁に取り入れることにより、デザイン性の高い建物が造れるでしょう。

店舗などは、建物が個性的であれば高い宣伝効果が見込めます。コンクリートの建造物は耐久性も高いので、こまめにメンテナンスが必要ないのも利点です。

外壁に花ブロックを採用するデメリット

花ブロックを使った住宅を建てたい場合は、デメリットも把握しておきましょう。ここでは、代表的な3つのデメリットを紹介します。

耐震性が低い

コンクリートブロックは、耐震性を高めるために鉄筋が入っています。しかし、花ブロックは空間があるために鉄筋が入る空間が少なくなり、耐震性が低くなるのが難点です。

2018年に発生した大阪府北部地震の際、鉄筋が入っていないコンクリート塀が倒壊し、大きな被害が出ました。花ブロックだけのコンクリート塀や外壁を作ると、地震が起きた際に被害が大きくなるリスクもあるでしょう。

花ブロックを使用する場合、鉄筋を入れる以外の耐震方法を取り入れてください。

凍害がおこりやすい

凍害はコンクリート内部にしみこんだ水が凍結と融解を繰り返すことで、膨張と収縮を起こし、劣化していく現象です。

凍害が起こるとブロック塀がひび割れて、剥離などの現象も起こります。特に、日当たりのよい場所にあるブロック塀に凍害がおこりやすいので、寒冷地で花ブロックを使いたい場合は注意が必要です。

高すぎるブロック塀は危険

厚さ10㎝までのブロック塀は、高さ2mを超えると地震で倒れやすくなります。ほとんどの建物では、高さ2mの塀があれば十分ですが、建物が建っている条件によっては2mを超える塀が必要なケースもあるでしょう。

そのような場合、花ブロックを使ったブロック塀ではなく、フェンスなどを業者から進められることもあります。

外壁を花ブロックにするか迷ったら外壁工事業者へ

花ブロックは遮光性や通気性がよく、高いデザイン性が特徴ですが、耐震性が低いなどのデメリットもあります。昭和後期までブロック塀によく使われていた「透かしブロック」の数が減ったのも、耐震性が懸念されたからです。

沖縄県に花ブロックを使用した建物が多いのは、地震が少ないことも大きな理由です。しかし、現在は技術力の向上により花ブロックを使って耐震性が高いブロック塀や外壁を作ってくれる業者も増えました。その一方で、建物を建てる環境によっては、どうしても花ブロックの使用が適さないところもあります。

外壁や塀に花ブロックを採用するか迷っている場合は、外壁工事業者に相談しましょう。花ブロックを使用できるかどうか判断してもらえるだけでなく、デザインや施工方法についても複数提案してもらえるでしょう。

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