物置は屋外に置かれており風や雨にさらされているため、経年とともに劣化していきます。特に劣化しやすいのは塗装であり、塗装が劣化すると物置の屋根や壁自体が急速に傷むこともあるでしょう。
しかし、金属屋根や壁の塗装を定期的に塗り直すことで、物置の寿命を伸ばせます。本記事では、物置の屋根塗装をやり直す目安やDIYで屋根塗装をする方法や費用、注意点などを詳しく解説します。
物置の屋根塗装をすべきサイン
物置の屋根塗装を行う目安を解説します。ここでご紹介するようなことが出てきたら、できるだけ早めに屋根塗装のやり直しを検討しましょう。
サビが目立ってきた
屋根や外壁の塗装に使われている塗料がしっかりと防水をはじめとする効果を発揮しているときは、サビはほとんど発生しません。
サビが目立ってきたということは、塗料が劣化して機能が低下してきた証拠です。金属屋根の場合、サビがひどくなると金属がもろくなって穴があくこともあるでしょう。
サビが発生して間もない時期なら、外壁塗装をすれば再度サビが発生するのを防げます。
雨漏りしている
屋根は、どのような素材でもそれ自体に防水機能はありません。屋根塗装をすることで、塗料が防水効果を発揮します。
雨漏りは屋根材の損傷やズレによって引き起こされることもありますが、塗料の劣化によっても発生します。
雨漏りが発生している場合は、早急に屋根を修理して雨漏りを直し、そのうえで塗装し直して再度の雨漏りを予防しましょう。
色あせがしてきた
サビや雨漏りが発生していなくても、屋根が色あせしてきたら塗料の機能が低下してきた証拠です。
サビや雨漏りが発生しないうちに、屋根塗装をやり直しましょう。
【DIY】物置の屋根塗装の手順
近年はDIYを行う方が増えており、ホームセンターでも塗り替えの道具や塗料をそろえやすくなりました。「自分で物置の屋根塗装をしたい」という方もいるでしょう。ここでは、物置の屋根塗装をDIYで行う手順について解説します。なお、屋根塗装をする前に必ず近隣住民に挨拶をしましょう。
1.汚れを落とす
物置の屋根は雨や風にさらされているので、汚れています。高圧洗浄機などを用いて、徹底して汚れを落としましょう。
なお、屋根のうえに不用意に乗ってはいけません。物置の屋根は強度が低く、ひとり分の体重も支えられないことがあります。
屋根の強度を説明書などで確かめたうえ、大丈夫なら安全に留意して乗ってください。安全靴やヘルメットをつけ、安全帯があれば装着すると万が一のことが起きても安全です。
もし、屋根のうえに乗れない場合は、脚立に乗って柄の長いブラシなどで汚れを落としましょう。
2.サビを落としてサビ止めを塗る
サビが浮いている場合、サビをワイヤーブラシでかき落とします。サビをそのままにしておくと、再塗装しても浮き上がってくるためです。
サビを落としたら、サビ止めを塗って再発を防ぎましょう。なお、金属に穴が開いている場合は、そのままにせず修理が必要です。
3.塗装をする
汚れやサビを落としたら塗装を行います。塗装する前に、塗装をしてはならないところを
また、塗装する際はヘルメットをかぶり、可能なら安全帯をつけてください。そうすれば、万が一屋根から落ちても命は守れます。ヘルメットや安全帯はホームセンターで購入可能です。
塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回重ね塗りを行います。塗料は「シリコン塗料」「フッ素塗料」「ラジカル塗料」などの種類があり、1m2あたりの費用が高いほうが耐久性はあり、多機能です。
なお、1度塗料を塗ったら完全に乾かしてから上塗りをしていきます。そのため、3回塗料を塗るには最低でも3日間必要です。塗料は、ハケのほかローラーで塗ると効率よく塗れます。
物置の屋根塗装をDIYする費用相場
物置の屋根塗装をDIYする場合の費用相場は以下のとおりです。
品名 | 費用相場(円) |
---|---|
家庭用高圧洗浄機 | 6,000~3万 |
ヘルメット | 3,000 |
安全帯 | 3,000 |
安全靴 | 2,000~5,000 |
ヘラやタワシなど | 300~700 |
ワイヤーブラシ | 200~500 |
サビ止め | 1,000~1,500 |
養生シート・養生テープ | 300~500 |
下地材 | 15kg1缶5,000~1万 |
塗料 | 15kg1缶1万5,000 |
ハケ | 100~500 |
ローラー | 300~1,000 |
道具を一からそろえるだけでも、数万円は必要です。なお、この費用に人件費などは入っていません。
塗料や下地は塗る面積が大きいほど量が必要で費用も増していきます。大きな物置だと、材料費だけで10万円を超える可能性もあります。
物置の屋根塗装をするときの注意点
物置の屋根塗装をDIYで行う場合、以下のような注意点があります。
買い替えも検討する
一般的な物置は、家に比べると耐久性が低く寿命も短いです。物置の費用相場は、1台当り数万円~15万円前後です。
前述したように、物置の屋根塗装をDIYで行うと、道具をすべてそろえるだけで10万円を超えることもあるでしょう。購入して年月が経ち、サビなども浮いている物置の場合は塗り直すより買い直したほうがお得なケースもあります。
使っている物置と同程度の大きさの物置がどのくらいの価格で販売されているか、事前に確認してから塗り替えを検討しましょう。
塗料は3回塗る
前述したように、物置の屋根塗装は3回行います。
屋根塗装や外壁塗装に使われる塗料は、厚塗りして初めて防水などの効果を発揮します。ですから、1回塗っただけでは意味がありません。
また、塗料は完全に乾かしてから重ね塗りをしなければなりません。屋根に塗った塗料が完全に乾くには最低でも1日必要です。曇りだったり湿度が高かったりすれば、乾ききるまで2~3日かかることもあるでしょう。雨が降れば作業は中断されます。
つまり、DIYで完全に屋根を塗装し終わるまでに、最短で3日、まとめて作業ができない場合は1週間以上かかることもあるでしょう。その間、物置が使えなくなるおそれもあります。
長持ちさせたいなら施工会社へ依頼
外壁塗装や屋根塗装で広い面積をむらなく均等に塗装するには、技術と長い経験が必要です。
また、塗料によってはのびが悪く職人もきれいに塗るのは苦労するものもあります。
「たかが物置なのだから、それほどきれいに塗らなくてもよい」と思う方もいるかもしれません。
しかし、10万円以上の費用をかけて道具をそろえ、3日以上かけて塗った屋根が見栄えが悪かったらがっかりするでしょう。また、しっかりと汚れを落としてから塗装をしないと、すぐに
物置の屋根を塗装するなら、家の外壁塗装や屋根塗装のついでに施工会社へ依頼する方法があります。物置だけでも再塗装してもらえますが、家の屋根や外壁と一緒に塗ってもらったほうが、手間もかからず費用も安くすむでしょう。費用はかかりますが、一から道具をそろえるより安くすむ可能性もあります。
外壁塗装を行ってくれる施工会社は多数あります。少しインターネットで検索しただけで多くの施工会社がヒットする地域もあるでしょう。どの施工会社に依頼すればよいのか迷ってしまうことも珍しくありません。
そこで利用したいのが、屋根塗装や外壁塗装の一括見積もりサイト「ぬりマッチ」です。ぬりマッチを利用すれば、再塗装を行ってほしい場所や予算、地域など必要事項を入力するだけで、相見積もりが簡単に行えます。
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