外壁の色を決める際どの色が人気なのか、どのように選べばよいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
屋根や扉などとのバランスを見て色を決めることが重要ですが、近年では風水を参考にして色を選んだり、ツートンカラーといったおしゃれなデザインを施したりするケースも多いです。
外壁は住宅のイメージを左右する重要なポイントになるため、後悔しないように色を選ばなければなりません。
そこで、外壁に使われる人気の色と、色ごとの特徴、色選びのコツについても詳しく解説します。
外壁に使われる人気の色5つ
外壁に人気の色5種類と、人気の理由について紹介します。自分の好みはどの色なのか、トレンドを意識しつつ外壁の色を選びましょう。
以下が人気の5色と特徴です。
人気の色 | 特徴 |
---|---|
ベージュ | 周辺の住宅と調和しやすい |
ホワイト | 太陽光を反射し、室内の温度を快適にする |
グレー | 色が悪目立ちせず、汚れも目立ちにくい |
ブラウン | 汚れが目立ちにくく、美しさも兼ね備える |
ブラック | おしゃれで都会的なイメージがある |
それぞれの色と特徴について、写真とともに解説します。
ベージュ
ベージュの外壁は、住宅の扉や窓のデザインのほか、周辺に建っている住宅と調和しやすいことが特徴です。
さらに、外壁の色をベージュにすることによって、汚れが目立ちにくいこともメリットだといえます。ブラックやホワイトと比較すると、外壁の汚れは目立ちにくいでしょう。
また、ベージュは黄色や赤白などさまざまな色が混ざっており、風水の意味としては人気運や金運アップ、勉強やビジネスの効率アップなどさまざまなパワーが期待できるといわれています。
ホワイト
ホワイトは、存在する色の中で最も明るく、光を反射します。夏は太陽光の熱を吸収しにくく、室内の温度を快適に保つことにつながるでしょう。
また、明るい色は膨張色といわれており、ホワイトの外壁にすると住宅が広く大きく見えることも特徴です。
加えて、ホワイトは色味がないために派手ではなく、どのような住宅のデザインでもマッチしやすいことがメリットだといえます。
例えば、ブラックとツートンカラーにしてクールな印象にしたり、他の明るい色と組み合わせて可愛らしい印象にしたりと、自分の好みに合わせてデザインしやすいことが魅力です。
さらに、ホワイトにはいくつかの種類があり、真っ白なものや高級感があるものなどから選べます。自分が思い描く雰囲気に合ったものを選べることも、ホワイトが人気の理由だといえるでしょう。
なお、ホワイトの風水の意味は、「潔白や明るさの象徴」であり、ビジネスとプライベートが充実する色だとされています。
グレー
住宅周辺の建物やアスファルトがグレーというケースが多いため、外壁の色をグレーにすると周囲になじみ、悪目立ちしないことが特徴です。さらに、汚れの目立ちにくいこともメリットだといえるでしょう。
また、サッシ、雨樋、屋根などの色とどのように組み合わせるかによっても、落ち着いたイメージになる、明るいイメージになるなど、雰囲気が変わります。
なお、風水の意味では、気持ちを落ち着かせるといわれている色です。
ブラウン
ブラウンの外壁は、汚れが目立ちにくく見た目の美しさを維持できることがメリットです。外壁は紫外線や雨風の影響で汚れが付着し、見た目に悪影響を及ぼします。また、外壁はホコリや湿気が固まって付着したり、湿気が溜まった場所にカビが生えたりすることも少なくありません。
一切汚れないようにするのは難しいですが、ブラウンの外壁にすれば汚れが目立たなくなり、きれいな見た目を維持しやすいことが人気の理由のひとつです。
また、ブラウンのなかでも薄めのブラウンにすることで、暖かくナチュラルな印象を与えられるでしょう。
なお、風水の意味では、家庭円満、落ち着いた生活など、「安定や信頼」などを意味する色だといわれています。
ブラック
ブラックは高級感があり、おしゃれで都会的なイメージを与えられる外壁です。
また、重厚感があることで住宅の存在感も出るでしょう。インパクトがある色のため、個性的な印象にしたい時にも最適です。
近年ではホワイトやベージュといった柔らかい色が人気ですが、トレンドから少し離してブラックを選択すれば、住宅の見た目にこだわっていることをアピールできます。
ただし、風水を重視するのであれば、外壁全体にブラックを塗らないほうがよいでしょう。
風水では、ブラックは孤独や秘密といった意味があるため、風水を重視するのであればホワイトやベージュと組み合わせてツートンカラーのデザインにするのがおすすめです。
外壁の色選びのコツ
人気の色を押さえたところで、色選びのコツについても確認しておきましょう。
色ごとの特徴や、2色以上使う場合のデザイン例を紹介します。
色ごとの特徴は?
ホワイト系やブルー系、ブラック系など、外壁に使う色ごとにさまざまな特徴があります。
例えば、ホワイト系の外壁はデザイン性が高く、スタイリッシュな印象を与えられる色です。シンプルですが住宅そのもののデザインが映えるため、住宅のデザインにこだわっている場合には最適でしょう。
ブルーやグリーン系は落ち着いた印象を与えられますが、同時に活発さをイメージさせる色でもあります。トレンドを重視するのであれば、ダーク系のブルーやグリーンを選ぶとよいでしょう。
ブラック系の色も、落ち着きがあり、大人っぽい印象や重厚感がある印象を与えられます。ブラックは、「熱の吸収率が高いため、部屋の温度が上がることがデメリットだ」と考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、外壁に使う塗料は断熱性が高い製品も多いため、色の使い方や塗料にこだわれば、部屋の温度が大きく変化することはありません。
2色以上使う場合
外壁に2色以上使う場合には、同じ系統の色を組み合わせることがポイントです。
例えば、ベージュとホワイトなど、似ている色を組み合わせるとバランスがよくなり、失敗を予防できます。
2色以上使う例としては、以下のとおりです。
- ホワイトとアイボリー
- ホワイトとブルー
- イエローとブラック
- 反対色の組み合わせ
- 屋根の色との組み合わせ
それぞれの組み合わせについて、写真とともに解説します。
ホワイトとアイボリー
ホワイトとアイボリーのツートンカラーにすると、ホワイト1色で塗るよりも温かみが出て、周囲の建物にもマッチするでしょう。
清潔感がある印象を与えられ、おしゃれになりすぎず、ナチュラルなイメージです。
ホワイトとブルー
ブルーを使用する場合には、ホワイトを部分的に塗ることで爽やかな印象になるでしょう。
ブルーのみでは派手な印象を与えてしまうことがありますが、ホワイトとブルーを組み合わせることによって個性的になりすぎず、明るい印象が際立ちます。
イエローとブラック
イエローとブラックといった個性的な色を2つ使用する場合、デザインをしっかりと考えれば奇抜にならず、明るいイメージの外壁を作れます。
なお、2色以上を上手に組み合わせられない場合や、使用したい色が同系色ではない場合には、2色をつなぐようにしてラインを入れるのもよいでしょう。
反対色の組み合わせ
同系色ではなく反対色を選びたい場合は、グリーンやブラウンなど自然の中に存在している色を合わせれば、違和感を与えにくいでしょう。また、グリーンは原色ではなく、モスグリーンやダークグリーンなどがおすすめです。
屋根の色との組み合わせ
屋根は、外壁と比較すると視界に入りにくい場所です。しかし、住宅をデザインする際には大切な部分のため、外壁と屋根の色がマッチするように意識しましょう。
例えば、屋根の色が明るいのであれば外壁も明るい色にする、屋根の色が地味な場合には外壁に色味を持たせるなど、同系色かつ屋根とは異なる色にすると、おしゃれな印象を与えられます。
外壁の色を重視した業者の選び方
外壁塗装を依頼する際に、どうやって業者を選べばよいのでしょうか。
トレンドに詳しいなど業者の特徴を把握を確認して自分にあった業者に依頼しましょう。
業者の選び方をこれから解説します。
カラーシミュレーションをしてくれる業者
外壁のカラーシミュレーションは、専門ソフトを使用して作ります。住宅の写真を取り込んだうえで、屋根や外壁のカラーパターンを変えてシミュレーションをすることが特徴です。
住宅の外観写真に色を入れることによって、色単体で見るよりも仕上がりをイメージしやすいことや、いくつもの色を比べられることもメリットだといえます。
外壁の色選びに迷っている場合には、外壁のカラーシミュレーションをして自分の好みの色を見つける方法も有効です。
しっかりとシミュレーションをして、気になった色にした場合に住宅全体がどのようなイメージになるのかを確認しましょう。
色のサンプルを見せてくれる業者
実際の塗料を塗ったサンプルのタイルやサイディングを実際に見せてくれます。日光の当たり方での色の変化を把握できます。
実物で色を確認できるため、より具体的に色のイメージを固められます。自分の家の壁にあてがい、塗装後の色を確認しましょう。
色のアドバイスや提案をしてくれる業者
シミュレーションやサンプルで色を選ぶ際に、プロの目線からの意見も貴重です。色ごとの特徴や人気の色を知っているので、自分の要望を伝え、相談しながら決めることが、失敗しない方法です。
複数の外壁塗装業者に相談して、自分にあった業者を探しましょう。
外壁で人気の色に関するよくある質問
- 外壁塗装で人気な色は?
- ベージュ・ホワイト・グレー・ブラウン・ブラックです。また、ツートンも流行っており、組み合わせ方は無限に近いです。カラーシミュレーションを行える塗装業者に相談して、施工後のイメージを浮かべながら色は選定することをおすすめします。
- 外壁の色はどうやって選ぶべき?
- 色のサンプルやカラーシミュレーションを見ながら決めるとよいでしょう。なお、周辺の住宅の色と調和するかどうかも、色を選ぶ指標の1つです。